クリスマスAndroid購入計画

まだずいぶん気の早い話だが、そろそろクリスマスになる。で、うちには今年小学校三年生の娘がいるのだが、毎年この季節になってくるとクリスマスのプレゼントを何にするか悩む。
で、今年はタブレット端末をプレゼントしよう、と思って今回下調べした。と言うのも、現在学校で国語の時間にローマ字を習っている最中だし、(あまり回数は多くないようだが)パソコンに触れる授業で、キーボードの操作などを学び始めているからだ。
家庭によってはそれこそ小学校入学前から親のITガジェット端末を渡して遊ばせたりしているところもあるだろうが、僕の家の場合は基本的には触らせていなかったので、そろそろ体験させておいた方がいいだろう、と思っての事である。
と言うことで、その下調べ段階での内容を一通りまとめたので、備忘メモ。この手のITガジェットは毎年刻々と事情も変わるだろうしなかなか調べきるのも難しいのだが、参考にしてくれる人がいるとうれしい。

目次
1. 購入選定
2. 購入機種&必要な周辺機器
3. 初期設定
4. 子供向けの設定

1. 購入選定

まず、購入端末の大まかなイメージ。
小さい画面ばかり見ていると目に悪い気がするので、スマホよりはタブレット優先にしたい。
解像度WUXGA(1920×1200)、またはそれに準じるものが良い。WXGA(1280×800)まではまあ妥協してもいいかもしれない。それ未満は検討に値しないので対象外。
LTE(3G)回線は有無を問わない(Wi-fiのみでも良い)。
価格は2万円前後、出しても3万円程度まで。新品が望ましいが、一応中古も検討。
・Androidタブ→主に購入検討
  できればSnapdragon系、準じてTegra、MediaTek系を選びたい。:Atomは可能な限り避けたい。
  OS ver.はJB以上ならOK、むしろLollipop以降は僕が触ったことないので避けたい。
・iOSタブ→購入検討、後述(やめた)。
・Winタブ→とりあえず現時点ではやめた。Winタブを買うぐらいならスティックPCのがいいと思う。

以下、個別メーカ/機種の選定状況。

■Apple系
iPhone系→現時点では通話端末は不要だろうということで、除外。将来的に周囲の同世代が持つようになったら検討すればいいと思う。
iPad系→出来れば選びたかったが、iOS製品全般の傾向として中古でも値段が高い。
妥協できる値段(2万程度以下)の製品では、現行の使用に耐えるとはとても思えなかった。
→却下

■SONY系
XPERIA Z3 Tablet Compact(SGP612JP)→価格を無視すればAndroid全体でも一番良い選択肢だと思うが、値段的に却下。
XPERIA Z Tablet(SO-03E)→中古で2万以下で買えるので検討。かつて使っていて割とよくできているのは分かっている。
って言うかこれがSONY系で一番良い選択肢。だけど中古が怖い。
→SO-03Eの中古を候補に入れつつ、様子見。

■NEC系
LAVIE Tab E TE508/BAW→スペック的にはNexus7(2013)のが魅力に思えたので却下。
LaVie Tab S TS508/T1W→SoCがAtomなのが欠点か。と言うか中身はLenovo Tab S8らしい。あまり魅力を感じなかったので却下。
→総じてNECは中身がLenovoなのが多いようなのであまり魅力を感じなかった。

■Lenovo系
Lenovo Premiumu Clubアカウントを持っているので、もしかしたら割安に購入できる製品があるかもしれない、と検討。
→割安に買えるのはノートPC系ばかりでAndroidタブレットには値引きがなかった。
Yoga Tablet系にいくつか候補があった。解像度は基準を満たしたものの、AtomのSoCなので懸念。
→最終的に却下。

■東芝→該当機種なし
■富士通→該当機種なし

■京セラ
Qua tab 01 au→au契約は要らない。とするとこの値段を出すならXPERIA Z3 Tablet Compactのが魅力に思えた(こっちにはLTEがあるけど)。
→最終的に却下。

■ASUS系
ZenPad系→SoCがAtomばかり、解像度も論外。
Nexus7(2013)→意外に良い候補、SDXCスロットを我慢すれば2013年の機種の癖に下手な現行機よりずっと高性能。
→現時点ではNexus7(2013)に内定。

2. 購入機種&必要な周辺機器

充電クレードル→必須。Nexus7(2013)はQi対応なので充電しやすそう。
ケースや保護フィルムの類→基本的に家で使わせるものなので、不要と判断。
BlueToothキーボード→地味に、これが一番大事だと思った。後述。
Google Playアプリの代金の見込みも忘れずに!

※キーボードについて
よく考えると、これが実質「うまれて初めて触るキーボード」になるので、非常に重要だと気づいた。
今後の学習用の事を考えて、最低限の注意事項として標準配列の物を選んだ方がいい。
特にBlueToothキーボードはどちらかと言うと持ち歩きを意識したものが多く、一部変則配列になっていたり、
折り畳みが出来るようなギミックが入っていたりする物が非常に多いが、これらは可能な限り避けること。
と言うか、僕がデスクトップPCで使っているFILCO Excellio BT FKBE109/JBTが一番いいんじゃないかとすら思う…。
(さすがにFILCO Excellio BT FKBE109/JBTは大きすぎるのでアレだが)
以下、購入を検討したキーボードを紹介。

■エレコム TK-FBP067BK

配列がオーソドックスなものの中では一番安価そうなキーボード。
近所のヤマダ電機の店頭にあったので触ってきたが、まあ普及点の打鍵感触。

■SCE(SONY) CECH-ZKB1JP

SONYの配列はオーソドックス(キー形状はちょっと特殊だけど)、でトラックポイントデバイスもついている優れもの。
このキーボード、実は僕は発売開始時に結構期待していたのだけど、結構打ち漏らしが多いとの悪評がつき、やめてしまった機種。
が、今では対策品になっているらしいので意外とよいかなあと思った。

■エレコム TK-FBP081BK

このキーボードはテンキーまであるのが魅力。テンキーとメインのキーの間の3幅のキーはないが、ほぼ標準配列と言っていいと思う。
でも今時はテンキーなしでもいいかなあと思う。

■エレコム TK-FBP083BK

上記TK-FBP081BKをもう少し調べていたら、テンキーなしも発見。

■バッファロー BSKBB13BK

見た目はCECH-ZKB1JPのトラックポイントないバージョン、と言う感じ。
これ買うのなら前述のCECH-ZKB1JPでいいかな。

■FILCO FKBE109/JBT

これは僕も今使っているキーボード。オーソドックスな配列のメンブレンキーボードとして優秀です。
ただ、このキーボードはタッチがかなり重めなので、子供の入門用としては適していないと思います。

■FILCO FKBC108M/JB2

いつの間にか有線/無線(Bluetooth)対応のMajestouchの新作が出ていた!
上級キーボードにするならこれかな。ちゃんとBluetooth入ってるっぽいし。
たださすがに値段が値段なので、「入門者が最初に学習するキーボード」と言うよりは、「入門を終えた人がアップグレードするキーボード」と言う位置づけかと思う。
なお、高級キーボードとして双璧のRealForce(実は僕も一台もっているのである)には残念ながらBlueTooth対応機種はない。

■Lenovo 0B47181

ThinkPadキーボードのBlueTooth版。このキーボードを買うときには英語配列と日本語配列があるので注意
小学生の勉強には日本語配列の方がいいです。
欠点はとにかく高いこと。かつてのIBMキーボードクオリティなら値段を我慢してもこれを第一選択肢にしたいが、今の製品ではあまり耐久性もない、ファンクションキーの4つづつ分かれてもいない、等々旧IBMクオリティからすると不満が多いので、積極的に買おうという気にはなれなかった(もちろん、値段がもう少し届きやすいものなら第一選択肢だけど)。

→今回、僕はエレコム TK-FBP083BKを内定。

3. 初期設定

以下は現時点で作業予想をメモしたものなので下書きです。
ご参考までに。

アカウント→今回は子供用アカウントを新設

常用でとりあえず入れるアプリ(以下、アプリの分類は僕のいい加減なもの)
■Google謹製
 Google検索
 Google Play
 Google日本語入力
 マップ
 You Tube

■OS補助系
 aNDClip
 ローテーション

■アプリ一覧にはいらないアプリ(ウィジェットのみ使うものなど)
 Battery Mix
 PowerAMP Prokey
 Digical Prokey
 Flash Player

■Wi-fi系
 Wi-fi高速接続アプリ
 Japan Wi-fi

■カメラ系
 カメラ
 QRコードリーダー

■ラジオ、テレビ系
 FMさくだいら
 ネットラジオ らじる★らじる
 テレBing

■時計
 Alarm Clock xTreme

■読書
 Perfect Viewer
 dマガジン
※青空文庫系

■計算機
 

■Office
 Microsoft Office
 Jota+

■SNS
 オクレンジャー
 LINE

■プレーヤ、ビューア
 MX Player
 PowerAMP
 QuickPic※
 ES ファイルエクスプローラ※
 

4. 子供向けの設定

子供向けにITガジェット機器を与えるときはそれこそケータイでもPCでもなんでも同じだが、絶対に子供向けの制限設定をかけましょう。これは親の義務です。

今のところ、端末が手元にあるわけでもないので、ここも下書き。以下のURLを参考に設定しようと考えています。
子供にスマホを持たせる前にしておくべき機能制限の設定(Android編)

以下、次回エントリーを書くのは実際に機種を購入してからかな。

不適切なユーザサポートの例:オクレンジャーとdocomo

今、我が家ではオクレンジャーと言う情報配信システムを利用している。いや、正確に言うと、うちの娘を通わせている小学校がオクレンジャーと言う情報配信システムを使っている。
これは何かと言うと、一昔前で言うところの電話連絡網とか回覧板の代替システムである。メールとインターネット掲示板を利用して、学校から家庭への連絡(特に、休校などの臨時連絡)をしてくれるシステムである。
このシステムを利用していて、ここのところとても気になった不手際があったのでここに備忘しておく。

最初に指摘されたのは、家族から「メールが届いたのだけど、メッセージ本文が読めないので連絡内容が分からない!」というものだった。うちでは(というより、多くの家庭がそうであろうが)携帯電話のメールにオクレンジャーの配信を紐づけてある。で、オクレンジャーから携帯電話にメールが入ったのだが(このメールには、案件の詳細が書かれておらずURLをクリックしてネットからメッセージを読み込む必要がある)、メッセージを読もうとURLをクリックしてもメッセージが開けない、と言うものだった。
最初は、「ん? ケータイの電波の調子でも悪いのかな?」と思い、その電話を受け取って自分でもURLをクリックしてみたのだが、確かにメッセージが読み込めない。画面を見る限り、電波アンテナの状態は特に問題なさそうである。「あれ、なんだこれ?」と思い、何度もURLをクリックしているうちに、『インターネットの接続が中断されました』のメッセージが開く直前に、『SSL通信を開きます…』の画面が一瞬表示されることに気が付いた。
で、「あ、これもしかしてSSLの暗号アルゴリズムが最近刷新されてる影響か?」と思い立った。ここ最近、SSL暗号アルゴリズムがTLSだかに変更されて、某ネット掲示板などがガラケーで見れなくなった、etcの話をなんとなーく聞いた覚えがあるので(ここでの時点ではSSL知識に関してはうろ覚えな訳だが)、その関連のトラブルかと思ったわけだ。

そこで、オクレンジャーから配信されたメールをPCに転送して、PCのブラウザでオクレンジャー掲示板のSSL状況を確認してみよう、と思ってブラウザで開いてみたら、実に意外な状況になっていたのである。なんと、オクレンジャー掲示板のSSL接続は無効になっていた。アドレス上はhttps:://に接続になっているのだが、試しに接続アイコンをクリックしてSSLの通信状況を確認してみると、『運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません』『Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。』と言うメッセージが表示されていたのだ。つまり、SSL暗号化アルゴリズムの問題ではなくて、SSL認証サーバがそもそも存在していない(ルーティングできてない)と言う状態だったのだ。

20150929-ssl1

これは問題だと思い、さっそくオクレンジャーのヘルプにメールを送った。

オクレンジャー お客様サポート 御中

××××にてpasmailを利用しております
○○○○と申します。
××小学校_______________ の父親です。

9月中旬以降? 携帯電話でのオクレンジャー連絡が見れなくなっています。
状況としては、
・オクレンジャーに登録してあり、連絡メールは受信しています。
> ××小学校全体宛
> https://user.ocrenger.jp/user/U?c=(以下URL省略)
> 以上URLを選択し情報を確認してください
>
> Please click the above URL to check the information.
>
>
>
> 上記URLで繋がらない場合はこちらのURLを選択してください(非SSL)
> http://user.ocrenger.jp/user/U?c=(以下URL省略)

等のメールは受信していますが、が、携帯電話からインターネットに
接続すると接続が強制切断されます。
アンテナ電波の問題ではなく、接続できません。

・SSL認証の直後に切断が起こります。
そこでSSLの認証ないし暗号通信方式に問題があると思い、メールをPCに
転送したうえ、ブラウザ(Firefox等)でメッセージを確認したところ、
以下のように問題があることが確認できました。

> Webサイトの識別情報
> Webサイト:user.ocrenger.jp
> 運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません
> 認証局:なし
>
> 技術情報
> 接続が暗号化されていません
> Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。
> 暗号化せずにインターネットに送信された情報は他人に傍受される可能性があります。

本件問題は、スマホのブラウザならおそらくエラーがあっても閲覧できるが、
携帯電話(いわゆるガラケー)では全ての端末で閲覧ができなくなっていると
思われます。
非常に重篤な障害なので、至急調査の上、障害が起こっていた期間内に
利用した方向けに案内を出すべきかと思われます。

以上、簡単にですがご連絡申し上げます。
ご対応をお願いいたします。

すると、翌営業日に返信メールが返ってきたのだが、

ご利用ありがとうございます、オクレンジャーヘルプデスクです。
お問い合わせ頂きありがとうございます。
SSL通信が中断されるとの事ですが、メール本文の上部URLに接続していらっしゃいますでしょうか。
携帯電話(ガラケー)は機種によって新しいSSL(SHA-2)に対応していないため閲覧できない場合がございます。
大変お手数ですが、ガラケーから接続できない場合はメール本文下部に非SSLのURLがございますので、そちらでお試し頂けますでしょうか。
その他ご不明点ございましたら、ご連絡ください。
オクレンジャーヘルプデスク 担当 △△
____-__-____(平日9:00-17:00) ocrenger@______.jp

なんとも気の抜けた内容である。認証サーバ問題、ガン無視である。まあ多分、本文中にもある通りSSLアルゴリズムのバージョン問題もあるのだろう(後述)が、商用サービスが証明サーバも置かずに運用しているなんて、ビックリの話である。そんな「なんちゃってSSL」ならうちのサーバですら無料で設置できるのだが、そう言うのはあくまで個人がリスクを承知の上で利用するものだと思っていた。
…などと書いていたら、本文章執筆中にSSL認証サーバステータスが変わっている。

20150929-ssl2

20150929-ssl3

実は今朝の時点で一度認証サーバが接続され、本文執筆開始時に認証サーバがいなくなり、また文章執筆途中に認証サーバが現れ、…とかなっているようなので、オクレンジャー側で慌てて今認証サーバのテストを(本番環境で)行っているようである。情けない話である。

そもそも、家族から問い合わせられた日付とこの認証サーバの証明書発行日付を見る限り、今年の8月からSSL認証を開始しているようにも見える。なんとも不安の残るサービスである。
今後どうなるかもう少し静観。

[2015.10.01 追記]
オクレンジャーから、改めての回答が届いた。それは技術レベル、質問要素を含め満足できる回答だった(後述)。
ただ一点、疑問が残ったのでそれだけ明記していったん終了。
既にアップロードしたハードキャプチャを見ても同一の現象が起こっているのでますます疑問が深まるのであるが、どうやら僕が指摘した『認証サーバがいない状況』と言うのは、単純にhttps://接続ではなく同じURLにhttp://で接続しているようである(キャプチャのタイトルバーを見ればそうなっている)。つまり、本来https://で接続すべきだったアドレスへhttp://で接続してみていたため、「安全でない接続」になっているように見えた、と言う問題だった。
と言うことは、僕がクリックするアドレスを間違えていた、と言うことになるのだけど、僕が意識して何度もURLをミスクリックしていた、と言うのも奇妙な話で、僕はhttps://をクリックしていたのになぜかhttp://で接続が行われていたように見えるのである。いや、僕が間違えていた、人的ミスだ、と指摘されれば反論のしようもないわけなのだが。どこかに接続を迂回する仕組みがあった可能性も否定できないが、そこまでなんのかんのと言いあっても仕方ないのでここでお話を終了にする。

○○ 様

お世話さまでございます、株式会社パスカル
オクレンジャーヘルプデスク 担当 △△ でございます。(編注:1件目の返信とは別の方)

お問い合わせ頂き、誠にありがとうございます。

ご質問内容についてご説明させて頂きます。

> 確かに非SSL通信を利用すればメッセージは見れるようですが、
> ではなんのためにSSLを利用しているのでしょう?
>
> 学校からの連絡内容は時にプライバシーの問題が絡むこともあり
> わざわざ暗号化した回線を使っているのだと思っていましたが
> 暗号化していなくてもメッセージ閲覧OK、SSL通信に証明サーバも
> 置かないという運用は大変疑問が残ります。

SSLは○○様の仰る通り、メッセージを暗号化することにより、
セキュリティを高めているものです。

従来、オクレンジャーは管理者サイト(メッセージの配信等を行う管理画面)のみ、
SSL対応となっておりましたが、よりセキュリティを高めるため、
ご利用者様の方でもSSL対応とさせて頂きました。

ただし、ご利用者様が利用している携帯電話やスマートフォン、パソコンが
全てSSLに対応している訳ではございません。

そのことから、この度のオクレンジャー更新にて、
メール本文にSSL対応URLと非SSLのURLを記載させて頂くこととなりました。

また、先に頂きましたメールを確認させて頂きました。

SSLと非SSLの接続についてご説明させて頂きます。

パソコンに転送し、ブラウザ(Firefox等)でメッセージの確認をして頂いた際、

> Webサイトの識別情報
> Webサイト:user.ocrenger.jp
> 運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません
> 認証局:なし

上記のように表示されたとの事ですが、
「認証局なし」はSSLで接続しない場合に表示されます。
※SSL接続している場合は認証局:Symantec Corporationと表示されます。

また、「検証され信頼できる運営者情報はありません」は、
EV SSL証明書では無いため表示されます。

> 技術情報
> 接続が暗号化されていません
> Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。
> 暗号化せずにインターネットに送信された情報は他人に傍受される可能性があります。

この表記につきましても、SSLで接続しない場合に表示されます。

SSL接続している場合は、
「接続が暗号化されています(TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256、鍵長128bit、TLS1.2)
表示中のページはインターネット上に送信される前に暗号化されています。
暗号化によってコンピュータ間の通信の傍受は困難になり、
このページをネットワークで転送中に誰かにその内容を
のぞき見される可能性は低くなります。」と表示されます。

尚、SSL証明書はシマンテック(旧ベリサイン)によって証明されておりますので、
安心してご利用して頂ければ幸いでございます。

ご質問に対し説明がなかったこと、大変申し訳ございませんでした。

> そんな運用でいいのなら、メールに直接連絡内容本文を載せて
> いただけますか?
> ネットに詳しくない人の中にもお困りの方がたくさんいると思うのですが。

オクレンジャーでは、
より確実にメッセージを確認できるようWEB接続方式としております。

また、行方不明者捜索など個人情報が掲載される可能性があることや、
万が一誤った情報が配信された場合、WEB接続であればメッセージの取り消しができ、
混乱を最小限に抑えることができることなども、理由の一つでございます。

大変恐縮でございますが、ご理解頂ければ幸いでございます。

しかしながら、今回頂いたご意見は貴重なお声として、
今後の検討材料とさせて頂ければと考えております。

何かございましたら、お気軽にご連絡ください。
何卒宜しくお願い申し上げます。

> オクレンジャー ヘルプデスク 御中
>
> 問い合わせをしました○○です。
>
> 確かに非SSL通信を利用すればメッセージは見れるようですが、
> ではなんのためにSSLを利用しているのでしょう?
>
> 学校からの連絡内容は時にプライバシーの問題が絡むこともあり
> わざわざ暗号化した回線を使っているのだと思っていましたが
> 暗号化していなくてもメッセージ閲覧OK、SSL通信に証明サーバも
> 置かないという運用は大変疑問が残ります。
>
> そんな運用でいいのなら、メールに直接連絡内容本文を載せて
> いただけますか?
> ネットに詳しくない人の中にもお困りの方がたくさんいると思うのですが。
>
>

別記:SSL通信とdocomoガラケーのサポート問題

ところでもう少し記述しておきたいのが、このSSL新暗号アルゴリズムに対応しないdocomo携帯電話ってどうなのよ? と言う話題である。
いやまあ、オクレンジャーの配信問題に気付いたとき、ぶっちゃけウチのケータイはそろそろ10年選手になる古い機種なので、新SSL暗号化アルゴリズムに対応しないのもやむなしなのかな…と思っていたのだが。
docomoのホームページを見ると、ケータイ(と言うよりいわゆるガラケー)とSHA-2(=TLS1.2)の接続保証は、以下のようになっているらしい。
ドコモからのお知らせ : サーバ証明書の切り替えによるドコモ ケータイへの影響について | お知らせ | NTTドコモ

作ろうiモードコンテンツ:SSL | サービス・機能 | NTTドコモ

作ろうiモードコンテンツ:主なスペック | サービス・機能 | NTTドコモ

これらのページから、docomoに端末を供給している各メーカのSHA-2対応状況を列記すると以下のとおりである。
F(富士通)は現時点で一部未対応があるものの、ソフトウェア更新も行うようであり、C世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
SH(シャープ)はC世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで非対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
L(LG)はC世代(2011年モデル)までしか発売がないがすべて非対応。
N(NEC)はC世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
P(パナソニック)はB世代(2010年モデル)以降は対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
X90ni、X70niの世代はすべてのモデルで非対応。

となっており、おおむね2010-2011年以降発売の端末ではSHA-2対応をするし、それ以前の端末ではSHA-2対応をしませんと言う状況のようだ。
このサポートの年月は良心的なのだろうか? それとも端末見捨て過ぎなのだろうか? 人により見解は異なるとは思うが、僕の個人的見解では

修理受付対応状況 | お客様サポート | NTTドコモ

を見ると分かる通り、NTTドコモではおおむね新機種発売後6、7年のサポートをするようなので、その範疇の機種は(つまり現時点で少なくともA世代端末までは)サポートをするべきだと思う。
そもそも、SSL暗号化アルゴリズムって予想外で変更になるものではなく、ある程度の期間がたつとアルゴリズムが古くなってセキュリティ的に困り、切り替えが発生するものだしね。

【備忘】:Chromeをタスクトレイに格納する

最初に言うが、Google Chromeシネ。
Google ChromeがVer.45正式版になったのでアップデートしたら、拡張機能Minimize Chrome to trayが使えなくなってしまった。

僕はChromeはメインのブラウザとしては使っていない。うちの環境ではマウスジェスチャ系の拡張機能を入れても正常に動作せず、使い勝手が悪いからだ。で、普段の利用はFirefoxで、Googleにログインするサービス(GoogleカレンダーやGMail)はChromeで、と使い分けている。
と言う状態なので、Chromeはタスクバーを占拠しているのすら邪魔で、普段はタスクトレイに格納していた(タスクバーはXPライクにラベルを表示していて、通知領域=タスクトレイは全アイコンを表示させている)。

が、ChromeのVer.45正式版でChromeをタスクトレイに格納する機能、Minimize Chrome to trayが動かなくなった。以前、ver.42ぐらい?の頃にも一度格納できなくなって、その時はChromeのNPAPI?だったかの機能をOFFにすることで、タスクトレイにしまう機能が復活してくれたのだが、今回も仕様変更が入ったみたいでまた格納できなくなってしまった。これ以上無理やりMinimize Chrome to trayに頼るのはさすがに諦めることにして、今回は別の方法でタスクトレイに格納する方法を模索してみた。

…とここまで書いて、ちょっと横道にそれる。
僕は今まで、Chromeは32bitの方を使用していた。と言うのも、上記のNPAPI関係をOFFにしても64bitのChromeではタスクトレイに入ってくれなかった(はず、若干記憶はあいまいだが)。
が今回、Minimize Chrome to trayから離れることになったので、制約が消えて晴れて64bitVer.を使ってもよさそうな状況になった。ので、せっかくなので、と64bit版Chromeをインストールしてみたのである。
が、『設定ファイルはどこにあるんだろう?』と見始めてみて愕然。64bitアプリなのに、「C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe」にインストールされてしまっている!
『これは32bitが入っていた環境で64bit上書きしちゃったからいけないんだな』と思って、いったんChromeを完全アンインストールし、再び64bit版Chromeをインストールしてみた。 → あいかわらず「C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe」にインストールされてしまっている!
『えっ?』と思ってしまった。
64bitアプリをx86フォルダに入れたまま使うのは気持ち悪くて仕方ないので、もう一度Chromeをアンインストールし、regeditを開いて「chrome.exe」の単語で検索をかけて、残っていそうなゴミ設定をすべて削除し、『もうこれで間違った場所にインストールはしないだろう』と64bit版をインストールした。 → あいかわらず「C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe」にインストールされてしまっている!(苦笑)
気に食わないので、アプリをごっそり「C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe」に移動させて、regeditを「(x86)\Google」で検索かけて全部ターゲットフォルダを書き換えて、タスクスケジューラのアプリターゲットも書き換えて、とやってみた。 → 「Google Chromeについて」から自動で設定されるはずのアップデート検索がエラーを吐いて正常に動かなかった。
一応Chromeアプリ自体の他の挙動は大丈夫そうだが、アップデートできないのは気味が悪いので結局64bit版は諦めて、32bit版を使うこととした。

まあ『おま環』な部分がある可能性は否定できないが、少なくともうちの環境ではChrome 64bit版はx64のProgram Filesフォルダに入れて使用することは出来なかった。
僕にはChromeのソースのどこか辺りに、ターゲットフォルダべた書きしてあるんじゃないの? みたいな不快な気持ちだけ残った。Chromeは64bitアプリを発行するのなら、その辺はちゃんとWindowsの仕様に従ってほしい、と思った。

…と言うことで横道から戻って本題に入る。
Chromeの拡張機能で他にタスクトレイに格納できるものが見つからなかったので、汎用のWindowsアプリの中からタスクトレイに格納できそうなものを検討してみた。

まず、『ぴたすちお』を試してみた。ぴたすちお自体はデスクトップ関連を中心に多数の機能を追加してくれるユーティリティで、僕も今まで常駐こそさせていなかったものの、Windowサイズや位置を指定するために使っていた。ので、せっかくなのでこのアプリを常駐に格上げして、Chromeのタスクトレイ格納をできないかやってみたのである。
結果から言うと、『ぴたすちおではChromeをうまくタスクトレイに格納できなかった@Windows7 Pro 64bit』。まず、ぴたすちおは現行ver.2.27で、32bit版と64bit版があるが、32bit版の方はエクスプローラが異常停止するので実用できなかった。また、64bit版の方を「C:\Program Files\」以下(つまりx64フォルダ)に入れて使うと、設定のiniファイルがうまく上書きできず(VirtualStoreの処理がちゃんと書けていないのだろう)、正常に動作しなかった。そこで、64bit版の方をどこか別のフォルダに入れて使うと、ぴたすちお自体はだいたい正常に動作する。
ところが、Chromeをタスクトレイにしまう動作を行うと、タスクトレイにアイコンが残らずどこかに消えてしまう。ぴたすちおを終了すると復活してくれるのだが、これでは動作にならない。

で、次にRBTrayと言うアプリを試してみた。こっちはシンプルなソフトで、RBTray自体を起動してもタスクトレイに何かアイコンが出るわけでもなく(従って終了させるときはタスクマネージャなどから該当するアプリを探して終了させる必要がある)、起動中の他のアプリの最小化ボタンを右クリックすることでタスクトレイに格納してくれるアプリである。これはばっちりうまく行った。と言うことでいったん解決。

それにしても、Chrome 64bitを安心して使えるのはいつの話になるのやら…

【備忘】:Adobe CCを「コンプリートプラン (特別提供版)」から「フォトグラフィプラン」に戻した

去年の9月にAdobe CCをコンプリートプランに変更していたのだけど、やっぱ月額負担2980円(今年9月以降なら4980円)の負担は大きいので、Photoshop/Lightroom以外のアプリはAdobe CS6の買い切りプランを入手して、CCプランをフォトグラフィプランに戻した。今回もいつものように備忘メモ。

今回は、前回の記事
【備忘】:Adobe CCを「フォトグラフィプラン」から「コンプリートプラン (特別提供版)」に変更してみた – ちゃたろうふぁんくらぶ
を見て、カスタマーセンターにはアドビチャットサポートでお願いすることを挑戦。
サポートへの問い合わせ画面から、『製品:Adobe Creative Cloud』、『サポートの種類:プランの契約・解約、支払い、アカウント』、『プランの解約』と進み『問題が解決しない場合のお問い合わせ』から「CCのプランをコンプリートからフォトグラフィに変更したい」と書き込んでスタート。

20150420_adobehelp

こんな感じでチャット画面が開いて、担当さんとお話をしていく。チャットの技術にAdobe CQ5を使っているらしい(どうでもいい)
で、チャットの場合、ユーザ側にもログが残るのが良い。テキストでコピペも出来るし、上記スナップショットの下にあるようにチェックを入れるとサポート終了後にメールで内容を受け取ることもできる。

チャット

お客様のケース番号: 02154XXXXX chatarou

問題に関して、現在までにアドビが把握している事は以下の通りです。関連事項:Creative Cloud 変更
プランの契約・解約、支払い、アカウント 変更

メンバーシップの変更、更新 変更
ご利用いただきましてありがとうございます。ただいま、先のお客様の対応をおこなっています。恐れ入いりますが今しばらくお待ちください。

お待ちの間、アドビのエキスパートも参加しているコミュニティフォーラムもあわせてご利用ください。
あなたは現在’Adobe担当 XX’と会話モードに入っています。

9:37:33 Adobe担当 XX:
大変、お待たせ致しました。
アドビカスタマーサービス担当のXXと申します。
よろしくお願いいたします。

ただいま、ご入力いただいたお問い合わせ内容を確認しております。
少々お待ちくださいませ。

9:37:41 Adobe担当 XX:
お問合せの件につきまして、お客様のご契約情報を確認いたしますので、
以下の情報を教えて頂いてもよろしいでしょうか。

すでに事前入力で一部承っておりますが、お間違いがないかを確認しますので、
念のために再度ご入力をお願い致します。

・Adobe ID(メールアドレス)
・お名前フルネーム(フリガナ)
・お電話番号
・ご住所

お手数おかけいたしますが、よろしくお願い致します。

9:37:58 chatarou:
Adobe ID:hogehoge@_chatarou.net

9:38:12 chatarou:
名前:chatarou

9:38:23 chatarou:
電話番号:090-XXXX-XXXX

9:38:37 chatarou:
住所:__________

9:38:52 chatarou:
以上でよろしいでしょうか

9:39:07 Adobe担当 XX:
ありがとうございます。

ただ今、確認させて頂きますので、少々お待ちください。

9:43:47 Adobe担当 XX:
恐れ入ります。

ただ今、確認させて頂いておりますので、もう少々お待ちください。

9:49:25 Adobe担当 XX:

大変、お待たせ致しました。
こちらの件につきましては、新たに買い直しが必要となってまいります。
こちらは、アドビストアにてお電話ですぐに購入が可能です。

お手元に下記の情報をご用意のうえ、
フリーダイヤルまでご連絡をお願い致します。

なお、違約金や返金等はございませんが、

新たな契約のご入金をしていただかない場合は、違約金が発生する事がございます。

合わせてご連絡の際に下記の番号を担当者へお伝えください。
番号をお伝えいただくことにより、スムーズにご対応させて頂きます。
——————————————————-
■お客様のユーザID:01843XXXXX
■お客様専用受付番号:XXX
——————————————————-
アドビストア:0120-61-3884   ガイダンス「1」番(平日9:30~20:00)
—————————————————————-

9:50:12 chatarou:
今のコンプリートプランは自動で解約と言うことでしょうか?
お客様とのチャットサポートお問合せ記録は hogehoge@_chatarou.net へお問合せ終了後に送信されます。

9:53:13 Adobe担当 XX:
こちらにつきましては、上記の窓口にてお問合せ頂ければ、
解約と新たなご契約の手続きを同時にさせて頂きます。
お手数おかけいたしますが、よろしくお願い致します。

9:53:36 chatarou:
わかりました。ありがとうございました。

9:53:53 Adobe担当 XX:
恐れ入ります。

本日はお問い合わせ頂きまして、ありがとうございました。
また、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
Adobe では、チャットの履歴をメールでお受け取り頂けるサービスをご用意しております。
「チャット終了時にチャットの記録を電子メールで受け取る。」と表示されている場合、
画面下部のチェックボックスにチェックを入れて頂ければ、後日メールにて送信されます。
ご希望に応じてご利用くださいませ。

また、チャットを終了する場合はブラウザを閉じて頂きますようお願い致します。
またのご利用をお待ちしております。

こんな感じでやり取りが行われる。所要時間は15分ぐらい。

その後、アドビストアへ電話。アドビストア購入窓口は無料通話なので多少は待たされてもあまり気にならない。で、5分程度でオペレータにつながった後、事情とさっき書かれてたユーザID、受付番号を伝えると受付完了。『30分ぐらい待機しててね、電話で折り返します』となる。
30分後ぐらいに電話が来て、もう一度やり取り。手続き上は『プラン変更』ではなく『プランの解約と新規契約』になるので、クレジット情報を伝え直したりする手続きが必要。で、まあ完了。

今回チャットサポートを利用してみての感想は、
■待ち時間はたぶんチャットサポートの方が短い。そして、電話サポートは通話時間の長さで結局1000円近くかかるので、無料のチャットサポートの方が良い。
■全体の手続きが終わるまで、今回はコミコミ1時間程度かかった。標準的にはこのぐらいの時間はかかるのだろうと思う。
■『プランの変更』ではなく『プランの解約+新規契約』になるので、違約金はどうなるの?(通常の解約は残り契約期間の半額分かかる)と聞いたところ、『実質的にプランの乗り換えになる今回のような手続きでは、違約金は発生しない』とのこと。
以上、メモ。

【備忘】:KP41エラーが出たときの対策

KP41エラーが出て困っている人がいるという噂を聞いたので、昔どこかの掲示板のためにつくったテンプレと合わせて備忘メモ。

まず、世の中で言われているような『KP41病』などと言うものはないので注意。一般的な対策としてメモリの電圧を盛るとか、PCの電源を交換するとか言われているが、いずれも結局おまじないでしかない。
何故か、あたかも「KP41と言う原因不明のエラーを吐いて止まる事象がある」と誤解されているが、「KP41と言うのは前回のOSシャットダウン時に正常な手順で完了できなかった」と言うのが正しく(と言うか、イベントビューアのKP41の詳細にはこう書いてあるよね?)、言い換えると「KP41は前回、BSoD(Blue Screen of Dead、つまり青画面)等エラーを吐いてOSが止まった」ことを示しているに過ぎない。ので、大事なのは「KP41」と言う事象にとらわれるのではなく、「BSoDの原因が何なのか?」と言うことなのである。

と言うことで、問題解決の正しい手順は(1). BSoDが発生した原因を調査する、(2). 原因に対して対策を行う、である。で、困るのがBSoDの原因の調査方法になる。
一番確実なのは青画面が出てる真っ最中にSTOPコードが表示されているのでそのコードをメモしておくことなのだけど、まあ普通の人は青画面が出ると焦ってしまうし、青画面のメッセージは英語のメッセージなので混乱して、正しくSTOPコードを記録しておくことができない。
だけど焦ることはない。過去のBSoDメッセージはメモリダンプと言う形でOSの中に保存されているので(エラー状態の中なので、稀に保存されない場合もあるが)その過去のメモリダンプを解析してBSoDのSTOPコードを調べればよい。『メモリダンプの解析』とか言うと、16進のバイナリを解読しなきゃいけないのかと焦ってしまうかもしれないが、そんな心配はないのでご安心。Windows純正でメモリダンプを解析してくれる『Debugging Tools for Windows』と言うアプリが配布されているので、手順に従ってアプリをパソコンにインストールし、メッセージを冷静に読み取ればいい。

Debugging Tools for Windowsのインストール、およびSTOPコードの出し方に関しては、以下に非常に丁寧にインストール方法が書かれているので省略。
実際には、Debugging Tools for WindowsのうちWinDbg.exe(32bit版か64bit版、自分のPCに合わせて選択しましょう)をインストールすればよい。

  ■クラッシュダンプ解析のはじめの一歩 at SE の雑記

  ■メモリダンプを解析する

と言うことで手順を軽く抜粋していくと、
(1). Microsoftが無償公開しているDebugging Tools for Windowsをインストールする。
(2). フォルダc:\websymbolsを作る。
(3). WinDbg.exeを起動する。
(4). メニューの[File ]-[Symbol File Path]を選ぶ。
(5). 入力欄に下記の文字列を書いてOKを押す。
   SRV*c:\websymbols*http://msdl.microsoft.com/download/symbols
(6). 調査したいダンプファイルをWinDbgのウインドウにドラッグ&ドロップする。
(7). !analyze -vコマンドを実行する。
(8). ウインドウに表示された内容から、原因を究明する。
(9). まずはバグチェック文字列(STOP CODE、BUGCHECK_STR:などとも)と呼ばれる文字列を探す。
   0x00000nnn とか0xnnnと書かれてる文字列(16進数の数字)になるので、その文字列と同じ数字を以下のページで探す。
   STOPエラー (全てのコード : 2015年版)
(10). または、ダンプファイルから原因のドライバー(IMAGE_NAME:)を探してもよい。これはBSODを引き起こしたアプリないしドライバになる。
   よく見る症例としては、nvlddmkm.sysなどnvで始まる文字列の時はビデオドライバ(nVidia)が原因。
   また、atapi.sysだったら繋いでるSSDやHDDの異常になる。などなど、その他の場合も地道にドライバ名を検索して同じ症例を探せばよい。
(11). 上記の手順を踏んでもまだ解決しない場合、初めて「おまじない」の登場になる。
・特定の操作(特定のアプリを起動)を行った際限定でBSODになるなら
  →ドライバ含むソフトウェア要因の可能性が高いのでBSODが発生し出した前後のシステム変更を見直し、
  心当たりがあればその対処(アプリやドライバのアンインストール、アップデート)を行う
・BSODの発生に一意性がなく「不定期に」固まったり落ちたりする
  →ハードウェアの故障や相性の可能性が高いので、メモリやCPUの電圧を盛っていればそれを解除(OCなども)。
  メモリを複数枚搭載している場合は1本だけにして問題なければ2本、3本と徐々に追加して切り分けを行う。
・その他、地道に丹念に調べる時の目安
  →メモリを疑うなら、とりあえずMemtest86+を回す
  複数本メモリを差してるなら、一本ずつ差して様子を見たり、差す場所を交換したりしてみよう
  →ビデオカードを疑う時は、まずドライバのバージョンを変えよう
  ビデオドライバだけでなく、Flashのバージョン、ブラウザのバージョンも変えてみよう
  最新のバージョンだけでなく古いドライバも試してみよう
  古いドライバがうまく消えない時もあるので、ビデオドライバの完全アンインストールできるツールを試すのもよい
  →HDDやSSDを疑う時は、chkdskを実行しよう(ただしデータ消失のリスクがあるのでバックアップを優先しよう)
  CrystalDiskInfo等でS.M.A.R.T.情報の代替不能セクタ等も調べた方がいい
  →USBなどで付けている周辺機器が悪いと言うこともよくあるので、気付いた周辺機器は外そう
  特に最近新しい機器をつけた思い当たりがあるなら、それは絶対はずした方がいい
  →夏場になって異常が増えたなら熱暴走を疑おう(PCの中身あけて特にファン周りを重点的に掃除しよう)
  →その他、インストールされているアプリが原因の場合も稀にだがある
  アンチウイルスソフトの障害でBSODをはくことがあるので、セキュリティ板で情報収集をしよう
  Windows Update由来でBSODをはくこともあるので、この板のWindowsUpdateスレの情報もチェック
・どこかのハードが壊れかけ、電源の壊れかけ、電源容量不足などの場合
  →PCのログからはもはや推測できない場合がある、これはもう地道に部品交換していくしかない

などなどの手順を踏んでいくことになる。

試しに、僕のPCでWinDbgを実行し、残っているBSoDメッセージを開いてみたら、以下のようなものがあった。メモリダンプの日付は去年の11月になっていた。

<code>

Microsoft (R) Windows Debugger Version 6.2.9200.20512 AMD64
Copyright (c) Microsoft Corporation. All rights reserved.


Loading Dump File [C:\Windows\Minidump\110314-9204-01.dmp]
Mini Kernel Dump File: Only registers and stack trace are available

Symbol search path is: SRV*c:\windows\symbols*http://msdl.microsoft.com/download/symbols
Executable search path is: 
Windows 7 Kernel Version 7601 (Service Pack 1) MP (4 procs) Free x64
Product: WinNt, suite: TerminalServer SingleUserTS
Built by: 7601.18526.amd64fre.win7sp1_gdr.140706-1506
Machine Name:
Kernel base = 0xfffff800`03463000 PsLoadedModuleList = 0xfffff800`036a6890
Debug session time: Mon Nov  3 04:26:34.787 2014 (UTC + 9:00)
System Uptime: 3 days 17:12:42.914
Loading Kernel Symbols
...............................................................
................................................................
............................
Loading User Symbols
Loading unloaded module list
.......
*******************************************************************************
*                                                                             *
*                        Bugcheck Analysis                                    *
*                                                                             *
*******************************************************************************

Use !analyze -v to get detailed debugging information.

BugCheck A, {fffffa8830b957a8, 2, 0, fffff800035551db}

Probably caused by : tcpip.sys ( tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320 )

Followup: MachineOwner
---------

2: kd> !analyze -v
*******************************************************************************
*                                                                             *
*                        Bugcheck Analysis                                    *
*                                                                             *
*******************************************************************************

IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL (a)
An attempt was made to access a pageable (or completely invalid) address at an
interrupt request level (IRQL) that is too high.  This is usually
caused by drivers using improper addresses.
If a kernel debugger is available get the stack backtrace.
Arguments:
Arg1: fffffa8830b957a8, memory referenced
Arg2: 0000000000000002, IRQL
Arg3: 0000000000000000, bitfield :
	bit 0 : value 0 = read operation, 1 = write operation
	bit 3 : value 0 = not an execute operation, 1 = execute operation (only on chips which support this level of status)
Arg4: fffff800035551db, address which referenced memory

Debugging Details:
------------------


READ_ADDRESS: GetPointerFromAddress: unable to read from fffff80003710100
GetUlongFromAddress: unable to read from fffff800037101c0
 fffffa8830b957a8 Nonpaged pool

CURRENT_IRQL:  2

FAULTING_IP: 
nt! ?? ::FNODOBFM::`string'+433d3
fffff800`035551db 488b4128        mov     rax,qword ptr [rcx+28h]

CUSTOMER_CRASH_COUNT:  1

DEFAULT_BUCKET_ID:  WIN7_DRIVER_FAULT

BUGCHECK_STR:  0xA

PROCESS_NAME:  System

TAG_NOT_DEFINED_c000000f:  FFFFF88003994FB0

TRAP_FRAME:  fffff8800398cfd0 -- (.trap 0xfffff8800398cfd0)
NOTE: The trap frame does not contain all registers.
Some register values may be zeroed or incorrect.
rax=000000000000ffff rbx=0000000000000000 rcx=000000000000cfec
rdx=fffffa802bdd1cf0 rsi=0000000000000000 rdi=0000000000000000
rip=fffff88001730f80 rsp=fffff8800398d160 rbp=fffffa802c7a1530
 r8=0000000000000001  r9=0000000000000001 r10=0000000000003f8c
r11=fffff880082e5448 r12=0000000000000000 r13=0000000000000000
r14=0000000000000000 r15=0000000000000000
iopl=0         nv up ei ng nz ac po cy
tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+0x320:
fffff880`01730f80 6641890b        mov     word ptr [r11],cx ds:fffff880`082e5448=????
Resetting default scope

LAST_CONTROL_TRANSFER:  from fffff800034d8169 to fffff800034d8bc0

STACK_TEXT:  
fffff880`0398cb98 fffff800`034d8169 : 00000000`0000000a fffffa88`30b957a8 00000000`00000002 00000000`00000000 : nt!KeBugCheckEx
fffff880`0398cba0 fffff800`034d6de0 : fffffa80`2c2eaa70 fffff880`0398cee0 00000000`00000000 fffff6fb`7dbf1000 : nt!KiBugCheckDispatch+0x69
fffff880`0398cce0 fffff800`035551db : fffff880`0398ce58 fffffa80`2bfd5530 00000000`0000000e fffffa80`2bfd5470 : nt!KiPageFault+0x260
fffff880`0398ce70 fffff800`034d6cee : fffffa80`2ae730c0 fffffa80`2beb5270 fffffa80`2beb5270 fffffa80`2bdd1cf0 : nt! ?? ::FNODOBFM::`string'+0x433d3
fffff880`0398cfd0 fffff880`01730f80 : fffffa80`2c7a1600 00000000`00000001 00000000`00000001 fffffa80`2c7a1530 : nt!KiPageFault+0x16e
fffff880`0398d160 fffff880`016be156 : 00000000`00000000 fffff880`01686b18 00000000`00000000 fffffa80`2bdd1cf0 : tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+0x320
fffff880`0398d2d0 fffff880`016871a6 : 00000000`00000000 00000000`00000000 00000000`00000e10 00000000`01ea0ca3 : tcpip! ?? ::FNODOBFM::`string'+0x3959d
fffff880`0398d3b0 fffff800`034e385c : fffff880`0398d4c0 fffffa80`0133259c 00000000`00000000 00000000`00000001 : tcpip!TcpPeriodicTimeoutHandler+0x3f9
fffff880`0398d430 fffff800`034e36f6 : fffffa80`1c2c7708 fffffa80`1c2c7708 00000000`00000000 00000000`00000000 : nt!KiProcessTimerDpcTable+0x6c
fffff880`0398d4a0 fffff800`034e35de : 000002eb`c4039f43 fffff880`0398db18 00000000`013a22e2 fffff880`039691c8 : nt!KiProcessExpiredTimerList+0xc6
fffff880`0398daf0 fffff800`034e33c7 : 000000f1`cb3a17c2 000000f1`013a22e2 000000f1`cb3a176b 00000000`000000e2 : nt!KiTimerExpiration+0x1be
fffff880`0398db90 fffff800`034d08ca : fffff880`03965180 fffff880`0396ffc0 00000000`00000000 fffff800`00000000 : nt!KiRetireDpcList+0x277
fffff880`0398dc40 00000000`00000000 : fffff880`0398e000 fffff880`03988000 fffff880`0398dc00 00000000`00000000 : nt!KiIdleLoop+0x5a


STACK_COMMAND:  kb

FOLLOWUP_IP: 
tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320
fffff880`01730f80 6641890b        mov     word ptr [r11],cx

SYMBOL_STACK_INDEX:  5

SYMBOL_NAME:  tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320

FOLLOWUP_NAME:  MachineOwner

MODULE_NAME: tcpip

IMAGE_NAME:  tcpip.sys

DEBUG_FLR_IMAGE_TIMESTAMP:  533f5bd4

FAILURE_BUCKET_ID:  X64_0xA_tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320

BUCKET_ID:  X64_0xA_tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320

Followup: MachineOwner
---------

</code>

見れば分かる通り、このエラーは
>Probably caused by : tcpip.sys ( tcpip!TcpTcbKeepAliveSend+320 )
とあるのでネットワーク関連で発生したエラーだと推測される。文面を読んでいくと
>BUGCHECK_STR: 0xA ←0x0Aと言うこと
とあり、先ほど紹介したサイトの説明と合わせて解読すると、「tcpip関連のドライバのエラーで、メモリに不正アクセスしたらしい」と言うことになる。
このケースではこれ一回しか発生しなかったので放置したが、このエラーが頻発するようなら
(a). イーサネットカードのドライバを新しいものにしたり、あるいは古くて安定しているバージョンに差し替える
(b). このエラー自体はOS由来の可能性が高いが、もしかしたら特定のアプリ由来かもしれないので、エラー発生前後のアプリを推測していく。
   tcpipのエラーなんだから、なんらかの通信ソフトが原因なことは分かる。たとえば、ブラウザでネットワーク動画を見たのがきっかけとか…
と類推で解決の道を探すようになる。

なお、こんなことを書いているのだから当然僕もうちのWindows7でBSoDエラーが頻発(毎週とか毎月とか)して困った経験がある。僕の場合、原因を追究していくと一つにはIEEE1394でオーディオインターフェースをつなげていたのが原因だった。
もう一つはSTOPコードがSTOP: 0x00000101(CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUT)と言うやつで、これはなかなか原因が特定できなかった。CPUのクロックが原因と言われてもなあ…だったが、クロックが変わるということはTurboBoostとかSpeedStepとか類のものだろうと推察して、BIOSの中で気になった「C1Eステート」設定を無効にしたら、BSoDが発生しなくなって問題解決した、などと言うことがあった。
ご参考までに。