DMC-LX100に貼り革を貼って加工した

前回の記事であっさり書いてしまったが、DMC-LX3に引き続いて今回DMC-LX100にも貼り革を貼った。

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相変わらずブツ撮りはヘタと言うか、せめて埃ぐらい綺麗にしてから撮れよと言いたくなる感じだが、まあご勘弁を。
で、せっかくなので制作過程を備忘的に公開。

DMC-LX100

まずはいつものように貼り革の型紙。左側の○があるところは角を滑らかな曲面で切ってくれってことで。なお、僕の場合この手の型紙は、カメラ本体を適当にノギスや差し金で計測した後、illustratorで作図、それを印刷して型を切り抜いて本体に合わせ、ずれてるところやおかしいところを微妙に修正してまた印刷して、と言う非常に単純なやり方で作成している。
LX3の時は上面が非常に微妙な曲面だったので作るの結構大変だったけど、今回は上までは覆わないクラカメ風のシンプルなものにしたので、作図的にはかなり楽だった(製作開始~貼り革貼り付け完了まで半日作業で終わった)。

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こんな感じでillustratorで作図、って言うかこの写真モアレがひどいな。

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次にできた型紙を貼り革の上に両面テープで貼る。型紙を貼りつける両面テープは、その辺に売っているセロハンテープ幅のだとこれの後工程のカッティング時に隙間ができてはがれたりすることがあるので、僕の使っているようなガムテープ幅のものを探してきて使うことをお勧めしたい。また、両面テープは協力接着のものでなくてもいいし、貼った後に剥がせることを強調しているタイプでなくてもいい。どうせ型紙を最後にはぐときは原形なんかとどめなくったっていいんだし。

貼り革はジャパンホビーツールのビニックスレザーを強くお勧めする。もともとライカなんかの交換用貼り革として企画されている製品なので、耐久性もとても良い。カメラ本体と貼り革を接着する(ここも両面テープなのだが)も、上記セットを購入すれば中にシート状の両面テープが入っているのでそれを使えばいい。

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あとはチマチマと型紙に沿って切り抜くだけである。カッティング用のナイフも売っているが、僕は一般的に売ってるカッターナイフで済ませている。小さな曲面のところはハトメ抜きで打ち抜いた方が仕上がりはぐっと綺麗になる。探せばハトメ抜きは100均でも売っているらしい。

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切抜きが終わったら型紙はペリペリはがしてしまおう。

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僕の場合、ここでマッキー君の出番である。写真では分かりずらいかもしれないが、このままカメラに貼りつけるとカメラと貼り革の間の両面シートが一部透けて見えて、貼り革とカメラの間にうっすらと白っぽい筋が出来てしまう。これが微妙にかっこ悪いので、貼り革の側面(コバ面)を塗りつぶして目立たなくするのだ。何か専用の染剤とかもあるのかもしれないが、マッキーで用は足りるので貼り革の周囲をぐるっと塗りつぶしてしまう。

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これで出来上がり。そうそう、今回はHDMIの蓋の部分に干渉しない貼り革は設計しなかった。前回僕の出したアイデアが微妙にパクられた気がするので、今回はあまり他人への思いやりはせず、そういうのが欲しいと思った人はそれを扱ってる業者に依頼してください、と言う気持ちだからだ。

新しいカメラを買った:Panasonic DMC-LX100、所感・雑感

新しいカメラを買った。
コンデジ系は、前に買ったパナのDMC-LX3をずっと使っていたので、約6年ぶりぐらいの買い替えになる(一応買い増しか)。
その間、まあ新しいカメラは欲しかったのではあるけど「これ!」と言う決め打ちがなかった(SONYのRX100シリーズは結構心動かされた)。
LX100も(あるいはライカ版のD-LUX(type109)を)発売当日買いをしようか、とも悩んだけど、LX100は思ったより画質が残念らしい、と聞いて躊躇していたのだが…
ヨドバシゴールドポイント会員価格でかなり安く買えるセールがあったので、思わず買ってしまった。ゴールドポイントもたまっていたので、2万チョイぐらいで買えてしまった。

とりあえず、外観をDMC-LX3と比較しながら。

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正面から。DMC-LX3の貼り革は、結局特にメンテもしないまま、5年以上経った今でもきちんとくっついている。当然のことと言ったら変かもしれないけど、DMC-LX100にもさっそく貼り革を加工してくっつけた。LX3はフルフェイスに革が覆っているのでいかにもな感じがするけど、LX100はもうちょっと控えめな貼り革なので、一見見た感じでは分からないかもしれない。
なお、LX100の方は最初についていた43mm径のキャップはいまいち取り外ししにくいので、43→58mm径のステップアップリングを挟んで、58mm径のキャップをあてがってある。レンズキャップは僕はすべてタムロンの旧品に交換するのを基本としている(これが一番つけ外しがやりやすい)。

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左側面。LX100はEVFがついたのが目立ってるね。
DMC-LX3の液晶保護カバーには、UNと言うところのカバーを使っている。いわゆる保護フィルムと違って、1mmぐらいの厚みのあるプラスチックになっている。これと同じのをLX100にもつけたいのだけど、LX100用のはラインナップがないし、LX3用のはすでに廃版になってしまっているしで、探すのに困っている。

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右側面。ちょっとピンぼけ。LX100にはサムレストがついているけど、もうちょっと自己主張するサムレストでも良かったのではないかなあと思う。どうせ背面側には左側にEVFがはみ出しているのだから、それと同じぐらい。

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上面から。LX100のシャッターダイアル・露出補正ダイアルの自己主張がかっこいい! パナは隙間があればボタンを配置するのが好きみたいだけど、iAとかFilterとかいらないから大きめの電源スライドスイッチが欲しかったかも。LX3のはかなり操作しやすい電源スイッチだったので。(LX100も決して悪くない、押しボタン式とかに比べればずっとマシなのだけどね)慣れればLX100の電源ダイアルも十二分に操作しやすい。 

その他、ちょっと使い始めてみての所感・雑感(2015.04.28所感若干修正)

■外観関係
 ・LX3と比較して、ちょうど一回り大きい感じ。サイズ感は悪くない。
 ・グリップもこのぐらいがちょうどいいんだと思う。自己主張しすぎない感じでいい。
 ・EVFの出っ張りはもう少し抑えられたら良かったのになあ、とは思う
 ・ストラップ環が三角環を取り付けるタイプになった。こっちのが高級感あるって言われるけど、コンデジだしLX3と同じタイプので良かったのでは?
 ・キャップは、ステップアップリングを挟んで58mm径のをつけると、ちょうどツライチになっていい感じなのだが…
  この43mm径フィルター部分、ステップアップリングなどをつけるとレンズフロントリングに0.5mmほどの厚さで干渉する。
  ステップアップリングを閉めこみ過ぎるとレンズが収納できず電源が落ちなくなるし、ステップアップリングをゆるめにとるとグラグラする。
  ここは設計ミスじゃないか?と思った。
←この辺は別記事で解決済み
 ・AF-MFレバーダイアルが若干混乱する。LX3もLX100も一番下に回した時にMFで同じなのではあるが、その表記がLX100ではレバーの中に、LX3ではレバーの外に書いてあるので、実際操作すると若干混乱するのだ。これは不思議。

■操作関係
 ・僕はLX3のジョグダイアルが好きだったのだけど、無くなったのはまあ仕方ないか。LX100はダイアルがいっぱいあって操作に困らないし。
 ・背面のボタンの押す感触はLX3の方がよかった。LX100の方がちょっとだけ悪い(特に再生ボタンが、LX3ではレバーだったことも含めて結構な改悪)。天板のダイアル類はLX3がちょっと緩すぎてLX100がいいのだけれど。
 ・撮影時に、ガイドライン表示で斜め線まで表示できるのは構図に役立って便利(これはLX3にもあった)。
  さらにLX100は水準器を内蔵したのでこれが便利。
 ・コントロールダイアルが若干回しにくい。絞りリングの出っ張りに邪魔されて、途中で引っかかってグルグルできない。
  ライカ系に操作を合わせるのなら確かに最前面に絞りリングなのだけど、ここは素直に根元側に絞りリングで良かったのではないだろうか。
 ・LX100の露出補正レバーは思ったより誤操作しやすい。サムレストと比較してのサイズとしては悪くないので、もっと固いダイアルにしてくれてもよいと思う。
 ・LX100の絞りダイアルはA位置から動かす時に他の位置に比べて重くなっている。こういう細かい調整がされているのは良いことだと思う。

■その他
 ・今回は、LX100用にSDHCカードをパナソニックのUHS-I スピードクラス3対応のRP-SDUC32GJKにしてみた。

 そのうち4kフォト機能を試してみたくなるだろう、と言うことで高速SDカードをLX100用に買うことは決めていたんだけど、
 最初のうちはサンディスクの16GB辺りでいいか…などと考えていたのだけど、ネットで調べたらパナのが微妙に安かったことと
 16GBと32GBの価格差が思ったより小さいので、このカードを使うことにした。今のところ4k使ってないので速度の印象とかは不明。

【読書】:日本はなぜノーベル化学賞につよいのか?

2003年出版の本、その後現在までも日本人ノーベル受賞者が結構出たので、その辺ちょっと時代遅れの感あり。本文中で青色LEDの中村さんをノーベル賞候補としてちゃんと取り上げてあるのは慧眼かもしれない。

タイトルと違って、中身は2000-2002年に連続したノーベル化学賞受賞者について、生い立ちや研究内容をドキュメントタッチで書いたもの。特に、島津製作所の田中さんを中心に取り上げている。『どうして受賞が多いのか?』の疑問にはまったく答えてない。
最終章で『理科離れ』の話にも言及してるけど、この辺の議論はちょっと古臭い印象。

【備忘】:amazonのURLのためのISBN変換と、amazon Kindle・Reader Storeの電子書籍での専門書の蔵書

備忘的な話題を二件。

【amazonのURL】amazonのURLはhttp://www.amazon.co.jp/dp/XXXXXXXXXXと言う形で全て表記できる、と言うのは一般常識。これは書籍だろうとその他家電製品・雑貨・CD・etc…全部同じなのだけど、今回気になったのが書籍の場合。
書籍の場合、XXXXXXXXXXに来るのはISBNナンバーなのだけど、自分の手元にある本にはISBN_978-4-569-80398-2と言う13桁が割り振られているのに対して、URLには10桁が割り振られていた。この違いは何ぞや? と思って調べてみると、

(1). そもそも、ISBNには10桁のISBN10と13桁のISBN13がある。ISBN10が旧規格、ISBN13が新規格。とは言え現時点では互換性がある。

(2). ISBN10をISBN_X-AAAA-BBBB-Cと置くと、ISBN13はISBN_nnn-X-AAAA-BBBB-Dと表記される。ISBN10のX-AAAA-BBBBとISBN13のX-AAAA-BBBBの部分(9桁)は同じ数字。ISBN13でnnnと書かれた部分は現状では978または979のいずれか。ISBN10のC、ISBN13のDと書いた部分はどちらもチェックディジットで、計算方法は大差ないのだけど基にする数字の桁が違うのでC≠Dになってしまう。

(3). よって、ISBN13からISBN10を求めるには、
  ■まずISBN13の上3桁(978か979)と下一桁(Cの部分)を取り除く
  ■残った9桁の数字から、新しいチェックディジットDを算出して追加する
 と言う手順が必要になる。

と言うことが分かった。結果的にはチェックディジットを算出するのが面倒なので13桁のISBNと10桁のISBNの間を簡単な計算で済ますのはちょっとめんどくさいということが分かった。ネットで計算すればチェックディジットを計算してくれる(≒13桁と10桁を簡単に変換してくれる)サイトもある。

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【amazon Kindle、SONY Reader Storeにおける専門書籍の品ぞろえ@2015.02.16】
今回、読んだ本の中で参考書籍に取り上げられていたので読もうと思ったのが『ご冗談でしょう,ファインマンさん』と言う書籍なのだけど、amazonで検索してみるとKindle版が発行されているのに気付いた。
そこで、僕が普段使っているSONY Reader Storeでもないかなあと検索してみたところ引っかかった。

feynman_Amazon_co_jp

feynman_Reader_Store

残念ながら、KindleでもReaderでも専門書籍としての『ファインマン物理』はなかった。
『ご冗談でしょう,ファインマンさん』のReader Storeへの登録が2014.04.24となっているから、Kindleもほぼ同じころ登録されたんだろうと思う。
こうして見てみるに、昔に比べて専門書籍や科学書籍は少しづつだけど増えつつあることが分かった。
僕がKindleやReaderを使い始めた頃は、漫画コミックの蔵書ならそこそこあるのに対して専門書籍はほぼ皆無の状況だったから、少しでも改善されている今の状況は好ましい。
とは言え、気になったのは価格。どっちもほとんど定価のまま。この値段なら、amazonで中古本買った方がマシ。でも今後の書籍はなるべく電子書籍で済ませたいし…と悩ましく思った。

【読書】:面白くて眠れなくなる化学

ブックレビューもこのサイトでやろうと思ったまま、一つだけ書いて放置していたので再開してみようかと思う。
で、最近、この「面白くて眠れなくなる」シリーズというのをいくつか立て続けに読んでいるので、再開一つ目はこれで。

このシリーズの中でも著者が違うと本のカラーが若干変わってくるのだが、この本の作者の左巻健男さんと言う方は元理科教員で、教師の時のモットーが「家族の食事のときに、その日の授業の話題で盛り上がるような授業をしよう」と言うものだったらしい。この本の特徴はこの一文に如実に表れていて、本の内容的には少し掘り込んだ内容、と言う類のものではなく興味を引き起こそうな話題を広く浅く、という感じだった。
読者としては、現役高校生よりも少し下の中学生ぐらい、あるいは子どもと日曜理科実験をしてみたいお父さん、あるいは疑似科学的なものによく騙されがちなお母さん、と言った印象。

全体として「化学」がテーマではあるのだが、この本の浅さだと「科学基礎」でもあまり大差はないかもしれない。

第二章【面白くて眠れなくなる化学】には炭酸飲料で溶ける骨の都市伝説・温泉の効能・アルカリ性食品と言う言葉の嘘、マイナスイオンやゲルマニウム何とかなどの偽科学などについていて書かれているので、この辺は疑似科学に関して間違いをしがちな人にぜひ読んでほしい。

第三章【思わず試したくなる化学】ではカルメ焼きだとかスライムだとか、よく『子供に興味を持ってもらうための科学教室』的な場所で行われる実験等の説明。この辺は、書籍の新しさ(2012年発行)の割には垢じみたというか有名になりすぎた実験ばかりだなあ、と言う印象がぬぐえなかったが、それでも家庭でもできる実験、的な内容なのでそういうのに興味を示した人がやるといいのかなあ、と感じた。