今日10月8日木曜に、どうしても見に行きたかった、東京 上野の森美術館で開催されている蒼樹うめ展 を日帰りの強行日程で見に行ってきました。うめ展を開催する、と言う話は、半年前にネットかどこかでみかけて、『行きたい~!!』とずっと心の中で暖めていたものだったのだ。
長野県から新幹線を使ってはるばる見に行ったのだけど、その行程は別記事(日帰り旅行:上野蒼樹うめ展 行程編 – ちゃたろうふぁんくらぶ )で詳細を書くので、ここでは蒼樹うめ展の様子をレポート。若干、うめ展攻略マニュアル風味。
あらかじめ断っておきますが、僕は当日券を二枚買って物販と展示をクリアしています。
公式図録 以外の物販を購入したければ、開館前に行列に並んで展示はほとんど無視するように進んで物販の行列に並ぶ必要があります。で、物販の行列に並ぶと、会場への再入場は出来なくなります。
ついでに言うと、僕が並んだ木曜(と前日、水曜あたり)はうめ展が一番空いている開催日だと思われますが、それでも9時に並び始めて物販のかなりの品は購入前に売り切れでした。金曜以降はそれこそ、始発で来て並ぶ覚悟がないと物販は無理かもしれません。
展示を見たければ、そこまで必死になる必要はないでしょう。開館直後の10時~11時、昼食後の13時過ぎ辺りがおそらく一番混むと思われるので、それ以外の時間を選べばいいと思います。とは言え、10月4日の日曜みたいに300分待ちとかになったらそれも厳しいでしょうが…。
09:00頃、うめ展会場に到着。
チケット当日券は、上野駅 公園口改札内 にある、上野公園チケット販売コーナー(JR改札内にあります)、または改札の外、上野公園内 国立西洋美術館脇 にあるチケット販売コーナー でほとんど待ち時間なく買うことができます。
また、上野の森公美術館の入り口脇 にある会場脇チケットコーナーでも購入できますが、ここは09:30からのチケット販売になってしまう ため、その時間までに結構なチケット購入待ち行列に並ぶ必要があること、その後に改めて入場待ち行列に並ぶ必要があり、かなり後ろの方になってしまうという欠点があります。ただし、上野の森美術館入口脇チケットコーナーだけは他と違う券面の特別チケットなので、それが欲しい人は並んでもよいでしょう。昼前ぐらいになれば会場脇チケットコーナーでも待ち行列なく購入できます。
左が会場限定当日券、右が通常版当日券。僕は最初に書いた通り物販と展示をクリアするため、まず通常版当日券を公園口改札内チケットコーナーで購入し、午前中に物販を購入した後で限定版当日券を購入しました。頑張って限定版を買う必要は…ないと思う(僕のように2枚買うのなら両方あった方が楽しいけど)。
上野駅公園口をでて左手に進み、上野の森美術館に向かっていくとまず小さい ゆのっち & まどか の看板がいくつか出迎えてくれます。気分高まる(・∀・)。
会場脇に貼られている大型ポスター。記念撮影スポットにもってこいですね。
会場入り口に掲示されている物販の売り切れ情報案内。
まだ販売開始していないのに、既に本日分売り切れ(要するに今日の分の入荷がない)ものがけっこうありました…。ボールペン欲しかったんだけどなあ。
この日木曜日、09:00の時点で既に150人ぐらい? の行列ができていました(正確にカウントした訳ではないです)。この後も後ろにどんどん行列は伸びていき、開館時刻頃には行列は倍の長さに伸びていました。写真にはよく見えませんが通路の右側には限定チケット購入の行列(こっちはかなり短い)も出来ていました。9:30頃、チケットを買い終えた人が改めて入場待ち行列の後ろに走っていくのはちょっとかわいそうでした。
10:00頃、うめ展開場。
正確には、09:45頃に先頭の行列が動き出しました。15分前倒しで開場したのかもしれません。
で、行列はゆっくり進んでちょうど10:00頃に僕はアスファルトの行列の先頭になって、「いよいよ入場か!」と思ったら、
美術館会場のサンルーフの下にも行列が残ってました…。
ちなみに、この写真の行列が左側に分かれてありますが、実はこれが物販の行列でした…。
で、ここでさらに10分並んだあと、やっと入場。10:10入場なのでかなり早い方ではありますが、とりあえず展示はそっちのけにして会場をすりぬけて出口の方へ歩いていきます。
10:15頃、うめ展物販行列に並び始める。
会場を5分ほどですり抜けて、物販の行列に並び始めます。この時点で、最初に買ったチケットでの会場再入場は出来なくなります。で、この物販行列が時間がかかった…。
並んでいる間にも、「○○、本日分の物販は終了でーす」のアナウンスもかかります。
やっと行列を折り返し、物販の場所の様子がうかがえ、購入物の購入票をもらう頃までに1時間以上かかりました。
グッズ販売の購入票はこんな感じ。希望購入数は複数購入できるようになっていますが、既に木曜の時点では『公式図録以外は現品1個づつのみ』に変更されていました。タペストリー類は僕が並んでいる間にすべて売り切れてしまっていたのが書き込む前に分かっていたので、その他入手できそうなものをチェック。
なお、『公式図録の購入数だけ図録バッグも購入できる 』と思っていたら、『図録バッグもひとり一個だけ 』でした。
この平積み図版目録がどんどんさばけていく感じ。
そんなこんなで物販の購入を終えて会場の外に出たら11:45でした。喫茶は『テイクアウトのみ』のアナウンスが出ていたので、買うのは諦めて、午後の展示閲覧用の限定当日券を購入してから昼食を食べに出かけました。
13:05頃、うめ展会場に再入場。
午後は、公園口側からではなく不忍口側から横断歩道を渡って、西郷隆盛どんの銅像辺りに上るエスカレーターを使ったのですが、そちら側にも素敵な看板ありました。
普通の移動行程としては、帰り道にこの辺を通ったらいいと思います。
と言うことで、午後に、うめ展に新しいチケットで再入場しました。
ちなみに、入る前に係員に聞いたら『中も空いている』とのこと、待ち行列もなかったので安心して入ったら、直後にドワッと人が入ってきました。よく考えたら、みんなお昼ご飯を食べてきて午後イチで入るタイミングですよね、ちょっとタイミング失敗しました。もう少し時間をずらして入るのがいいだろうと思いました。
で、今回は展示をじっくり見るので音声ガイダンス(700円)も借ります。借りて閲覧した感想としては、(まあどこの美術展でもそうですが)ガイドを借りるのは必須! だと思います。
特にうめ展の場合、うめてんてー とアスミス と碧ちゃん がガイダンスをしてくれるので、借りる価値はますます高いです(でも音質の関係で、説明は非常に聞き取りやすいのですが三人の声の聞き分けは微妙にしにくい印象でした)。
ガイダンスは音声番号が振ってあり、会場内で展示項目に書かれている音声ガイダンスを選んで聞くのですが、特に概要説明的なガイダンスの場合、みな説明を聞くのに夢中でコーナー入口で混雑が起きてしまうので、会場内のガイダンス番号はある程度無視して先にさっさと聞いてしまった方が展示を見るのに集中できてよい と思いました。
会場内のレイアウトはこんな感じです…いや大嘘です(; ・`д・´)。なにせ(当然ながら)会場内撮影禁止だし、ぐるぐる回りながら展示を見ていくので、あとで記憶を思い起こしながら地図を書こうと思ったんだけど意外と難しかったんですよ…。特に二階のお絵かきコーナー~うめ先生の描き方指南ビデオの辺りは滅茶苦茶に書いてます。
順路としては、①幼少期のうめ先生の作品 、②ひだまりスケッチ作品コーナー 、③ゆのっち似顔絵お絵かきコーナー 、④うめ先生のアイデアノート&ネームノート 、⑤ひだまりスケッチラフ&ネームコーナー 、⑥再現!ゆのっちのお部屋(ここだけ撮影可能) 、⑦うめてんてーのアトリエ作画風景のビデオコーナー 、1階に降りて⑧うめ先生のアトリエ再現コーナー 、⑨うめてんてーのライブドローイングコーナー 、⑩まどかマギカ作品コーナー 、⑪うめてんてーのアートワーク 、と言った感じでした。
作品はほとんどPC制作の印刷なので、そこはちょっと物足りなかったりしました。が、中にいくつか色紙・ネタ帳・ネーム等でアナログ作品があって、僕は特にそれらをじっくり鑑賞させていただきました。
あと、会場内をよく観察すると、ところどころに「うめてんてーのラクガキ」 があります(レイアウトの絵の中にもいくつか気づいたのを書いておきました)。
特に、展示のボードの裏の方に書いてあるのがなかなか気づかないと思うので、一生懸命探してください。下手をすると、印刷物の展示よりラクガキの方が価値があると思うんだけど…。
2階の最後に、うめてんてーのアトリエ制作風景を録画したのをビデオで紹介しているコーナーがあるんですけど、展示会が終わったらYouTubeで公開してくれたらいいなあと思いました。うめてんてーはヘッドホン、Bang&Olufsen B&O Play Form 2の赤? オレンジ? を使ってるんですね…。
あと、一階にうめてんてーライブドローイング のコーナーがあります。うめ展開催期間中にうめてんてーご本人が不定期に現れて、絵を描いていってたぶん最終日に完成させるんだと思います。
なんでも10/7水は午前中に来て描いていたらしいのだけど、僕は残念ながらうめてんてーにお会いすることはできませんでした。
うめてんてーが来る時間は非公開らしいので、逢えたらラッキー!です。
で、会場内で唯一撮影が許可されているゆのっちの部屋の様子をいくつか。
まずはいきなりお風呂の風景! お風呂は薄いスカーフのような生地で仕切りがついています。
つづいてキッチン。
なぜかポットだけ本物が置いてありました。
続いてゆののお部屋。この構図の写真はtwitterにもたくさん上がっていますね。
マンガやアニメでこんなボードありましたっけ?
この目覚まし時計は象徴的ですね。ちゃんと撮影時の現在時刻で動いてました。
こっちも象徴的ですね。
うめてんてーへのメッセージボードもありました。
ゆのたちの写真?の貼られたコルクボードもありました。傾いて撮っちゃったのがイやん。
14:55頃、うめ展展示閲覧終了。
と言った感じで、うめ展をじっくり味わい尽くして外に出てきたら、3時前でした。たっぷり2時間ぐらいかけて堪能してきたことになります。
脚はクタクタの棒のようになりましたが、内容には大満足でした。
なお、午後3時時点では物販は公式図録以外はほぼ全部売り切れでした…。
あと、今後行くかもしれない他の方(と言っても期間短いですが)に言うことがあるとしたら、
・喫茶はテイクアウトのみでした。コースター目当てで購入してもいいかもしれません(僕は時間もなかったので断念しました)。
・10/9金曜はうめ先生のサイン会があるので平日だけど混雑すると思われます(サインが欲しいなら徹夜で並ぶ必要があるでしょう)。その後は週末連休になるので、残りの期間はまた激しく混み合うと思います。
救いになる情報としては、一部物販品に関しては追加発注しているらしいので入手できる可能性が高まるかも…しれません。
・本文中にも書きましたが、物販と展示両方楽しみたい人は素直にチケット2枚買いましょう。
・本文中にも書きましたが、会場内ではうめてんてーのラクガキを探してください!
・うめてんてーに偶然遭遇できた人は幸運です!
こんなところでしょうか。
長文になってしまった…。
2015.11.02追記
ひだまりスケッチの吉野屋先生役、松来未祐さんがご逝去された。
たしか7月ごろに病気療養が発表されていて、うめ展でも吉野屋先生のイラストを見るたびに「まつらいさん早く回復するといいなあ…」等とのんきに見ていたのを思い出す。ひだまりスケッチで長期療養と言えば、同じくヒロさん役の後藤邑子さんもちょうどハニカムの頃に入院していて、大変そうだったのを思い出す一方で、後藤さんが大丈夫だったんだからまつらいさんだって大丈夫だろうと甘く考えていた。
ニュースが出て改めて気づいたけど、僕と同い年だった。
場末のブログでですが、ご冥福をお祈り申し上げます。
今日、どうしても見に行きたかった、東京 上野の森美術館で開催されている蒼樹うめ展 を日帰りの強行日程で見に行ってきました。うめ展開催の話は、半年前にネットかどこかでみかけて、『行きたい~!!』とずっと心の中で暖めていたものだったのだ。
うめ展そのものは、別記事(日帰り旅行:上野蒼樹うめ展 うめ展編 – ちゃたろうふぁんくらぶ )で詳細を書くので、ここでは新幹線の往復行程などを備忘メモ。
うめ展は、10:00から開館なのだけど、事前にDon’さんなどから入手した情報やtwitter経由で分かる範囲で集めた情報などから分かる限り、開館前に既に入館待ちの行列が出来るということなので、現地到着時間を1時間早めて9:00に目標設定。
朝、出発準備にまあまあ時間に余裕があったので
06:40頃 自宅出発。
すると、佐久平駅には07:00前に到着してしまった。途中でコンビニに寄ってドリンクと朝食おにぎりも買ったのに…。7時前の道路は空いている。
佐久平→上野は新幹線(当たり前か)。モバイルSUICA特急券で5,450円也。モバイルスイカ特急券は、実は普通に自由席新幹線を買うよりも安い(例えば、佐久平→上野だと乗車券3,020+自由席特急料金2,590で5,610円になる。指定席なら6,130円也)。
佐久平駅に入ってくる「あさま604号」。撮影タイミングちょっと早かった(左端に先頭がくっつくぐらいがベストだったのだけど…)。ちょっとアンダーめ、ゴリゴリめに現像。
この新幹線は僕が実際に乗ったのより一本前で、佐久平駅を07:04発なのだけど、これに間に合ってたんだから乗ってしまえばよかった…と後でちょっと後悔した。自由席で空き席を探して、もしも見つからなければ軽井沢で降りて後続の自分が席予約してある便に乗ればいいのだから…。これに乗っていれば08:30頃には上野に着いていただろう。
07:32 佐久平駅発。
軽井沢手前ぐらいにて車窓から、浅間山。気分転換に正形フォーマットで現像。Dehaze(かすみ除去)機能で車窓のくすみをかなり取り除いてあります。最新のPhotoshopすげー。
北陸新幹線(長野経由)で車窓から山を眺めるには、A席(3列席の窓側)を取りましょう。それも、上りの時に取るのがベストです(下りの時は手前に上り線の線路が挟まります)。
榛名山。写真ヘタクソやなー。
赤城山。
榛名と赤城はセットで高崎駅手前ぐらいから見ることができます(赤城は高崎駅を過ぎてもしばらくは車窓から見えます)。
本庄早稲田~熊谷の間ぐらいで見かけた畑風景。この辺は平野なのに稲作より畑作のが多いんだなあとふと感じたので撮影。
この写真見ながら、『最近、LX3使ってた頃よりLX100使ってる方が下手に感じる』の疑問も少し解決。ローリング歪みが出てるんだねこれ。
08:46 上野駅駅到着。
上野駅では地下に新幹線ホームが、地階(中央改札などと同じ高さ)に新幹線改札が、二階?三階(山手線ホームよりさらに一個上)に公園口改札(出口)がある。その辺は分かってたのでトコトコと上っていたのだけど、最後間違えて入谷口に出てしまいそうになった。改札内でチケットを買う予定だったので、その場所を改札口の係員さんに聞いているときに、「反対側ですよ」と言われて気づいた。いやー土地勘落ちたなあ。
と言うことで、
09:00頃 うめ展の行列に並び始める。
すでに150人~200人近い行列が出来ていた。30分前に来てればもう少し前に並べたろうに…。以降はうめ展編に詳細を書くので、タイムラインだけ。
09:45頃 うめ展の行列が動き始める。15分前倒しで開館した?
10:10頃 うめ展に入場できる。
10:15頃 展示はスルーして、物販の行列に並び始める。
11:45頃 物販のお買いもの終了。足がクタクタになったので、午後入館用のチケットを買って昼食を食べに東銀座のラーメン屋やまちゃんへ。
12:20頃 東銀座着、やまちゃんでラーメンを食べてとんぼ返りで上野に戻る。
13:05頃 うめ展に再び到着、今度はゆっくりと展示を見て歩く。
14:55頃 うめ展の展示を見終って退館。
15:14 上野発の新幹線に乗る。
お昼は、東京に来たら一度は食べたい福岡・博多の屋台・ラーメン居酒屋『長浜屋台 やまちゃん』:: 東京 銀座店 :: へ。東京に来た時しか食べられないけど、東京に来たらほぼ必ず食べる。
上野から東銀座への移動なので、地下鉄日比谷線で一本。上野での日比谷線への乗り換えが若干離れているのがアレなんだけど、東銀座では改札を出ると目の前に歌舞伎座の地下販売会場前にすぐ出て、脇のエスカレータですぐに地上に上がれます。昔は東銀座には地上へ上がるには階段しかなかったのだけどね。あと歌舞伎座内のエスカレータは歌舞伎座のお客さんに多いと思われる?ご高齢の方に配慮してるのか、若干動きがゆっくりなのでそくっと乗るとたまにつんのめる(笑)。」
いやー、歌舞伎座もきれいになったね。ピッカピカ。
やまちゃんは銀座歌舞伎座のすぐ裏側にある博多ラーメンのお店。ランチの時間帯は替え玉(か小ライス)が一杯無料サービス。僕はいつもぼっこしラーメン(ネギらーめん)を頼みます。今日は奮発してトッピングきくらげも追加して、サービスからさらに替え玉もう一杯追加して食べてしまった。
ハッッ(笑)。あまりにやまちゃんに飢えていたので写真を撮るのを忘れて食べ始めてしまった。途中で気づいて一応撮りました(笑)。
ラーメンを食べて一息ついたら、すぐに上野に引き返す。うめ展が混んでたら上野公園内の猫の写真でも撮って歩こうかと思ったので。
上野到着後、さっきは上側の公園口側から行ったわけだけど、今度は下の不忍口側から歩いていくことになる。今ではこの辺も上へ回るエレベータやエスカレータがいっぱいあって便利だ。
下側から行くと、上りエスカレータの手前にこんなのあった!
さて、そんなこんなで午後にたっぷり展示を見終ったら、また足が棒のようにクッタクタになったので、(当初は帰りは大宮までは京浜東北で行こうかと思っていたんだけど)上野から直接新幹線で帰ることにした。
その場でモバイルSUICA特急券で検索したら、15分後の列車があったのでそれを予約。妙に混んでいて、空き席がほとんどなかったので(とれたのは相席だった)、もしかしたら自由席の方が空き席があるかも、と5号車(自由席)に乗ったらそっちのが空いていたのでそっちに座って帰ってきました。
16:37 佐久平着。
17:00頃 自宅到着。
と言うことで、けっこうな強行軍な日帰り旅行でした。もう少し帰宅時間に余裕があったら、うめ展を見終ったあとで上野公園猫と遊んだけどなあ。
この日の歩数計、6163歩でした。行列に並んでただけで歩いた歩数は意外にたいしたことなかった。
僕は少し前から、IFTTTとPocketを連動してブログ記事を読むようになった。
普通、この手の記事はRSSリーダーで読むのが基本だと思うけど、RSSリーダーでは『more…』タグ以降の部分を取得できなくて、ブログ記事の本体は改めてサイトを見に行かないといけないのが煩わしく、僕の場合今まで何度かRSSリーダーにトライしたものの結局自分の利用に根付かない原因になっていた。
が、少し前に
IFTTT – Make Your Work Flow
を活用する方法を知り、便利だと思ったのでここでもご紹介。
準備しておくのは、該当ブログのRSSフィードの配信アドレスと、IFTTTのサイトでの自分用アカウントの取得、それからPocketのアカウントの取得。アカウントの取得は簡単なので解説省略。
まず、IFTTTのサイトに行く。
右上の「Create a Recipe」をクリック。
「this」をクリック。
アイコンがいっぱい出てくる(アルファベット順で並んでいる)ので、「Feed」を選ぶ。
「New feed item」を選ぶ。
Feed URLを入力し、「Create Trigger」をクリック。RSSのアドレスは、RSS1.0でもRSS2.0でもどっちでもいい。
「that」をクリック。
「Pocket」をクリック。
「Save for later」をクリック。
ここは特に何も変更しなくてもいい。TagsのIFTTTが不要なら消したりしてもかまわないが、そんな手続き必要ないだろう。で「Create Action」をクリック。
「Recipe Title 」は自由に変えたほうが楽だと思う。最後に「Create Recipe」をクリックすると出来上がり。
こんな感じに出来上がり。最初に出来上がった時にはPocketに記事が飛んでくるわけではないのでちょっと不安を覚えるが、該当ブログの方で記事が新しく投稿されると、記事が飛んできてPocketに保存されるので便利です。
今、我が家ではオクレンジャーと言う情報配信システムを利用している。いや、正確に言うと、うちの娘を通わせている小学校がオクレンジャーと言う情報配信システムを使っている。
これは何かと言うと、一昔前で言うところの電話連絡網とか回覧板の代替システムである。メールとインターネット掲示板を利用して、学校から家庭への連絡(特に、休校などの臨時連絡)をしてくれるシステムである。
このシステムを利用していて、ここのところとても気になった不手際があったのでここに備忘しておく。
最初に指摘されたのは、家族から「メールが届いたのだけど、メッセージ本文が読めないので連絡内容が分からない!」というものだった。うちでは(というより、多くの家庭がそうであろうが)携帯電話のメールにオクレンジャーの配信を紐づけてある。で、オクレンジャーから携帯電話にメールが入ったのだが(このメールには、案件の詳細が書かれておらずURLをクリックしてネットからメッセージを読み込む必要がある)、メッセージを読もうとURLをクリックしてもメッセージが開けない、と言うものだった。
最初は、「ん? ケータイの電波の調子でも悪いのかな?」と思い、その電話を受け取って自分でもURLをクリックしてみたのだが、確かにメッセージが読み込めない。画面を見る限り、電波アンテナの状態は特に問題なさそうである。「あれ、なんだこれ?」と思い、何度もURLをクリックしているうちに、『インターネットの接続が中断されました』のメッセージが開く直前に、『SSL通信を開きます…』の画面が一瞬表示されることに気が付いた。
で、「あ、これもしかしてSSLの暗号アルゴリズムが最近刷新されてる影響か?」と思い立った。ここ最近、SSL暗号アルゴリズムがTLSだかに変更されて、某ネット掲示板などがガラケーで見れなくなった、etcの話をなんとなーく聞いた覚えがあるので(ここでの時点ではSSL知識に関してはうろ覚えな訳だが)、その関連のトラブルかと思ったわけだ。
そこで、オクレンジャーから配信されたメールをPCに転送して、PCのブラウザでオクレンジャー掲示板のSSL状況を確認してみよう、と思ってブラウザで開いてみたら、実に意外な状況になっていたのである。なんと、オクレンジャー掲示板のSSL接続は無効になっていた。 アドレス上はhttps:://に接続になっているのだが、試しに接続アイコンをクリックしてSSLの通信状況を確認してみると、『運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません』『Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。』と言うメッセージが表示されていたのだ。つまり、SSL暗号化アルゴリズムの問題ではなくて、SSL認証サーバがそもそも存在していない(ルーティングできてない)と言う状態だったのだ。
これは問題だと思い、さっそくオクレンジャーのヘルプにメールを送った。
オクレンジャー お客様サポート 御中
××××にてpasmailを利用しております
○○○○と申します。
××小学校_______________ の父親です。
9月中旬以降? 携帯電話でのオクレンジャー連絡が見れなくなっています。
状況としては、
・オクレンジャーに登録してあり、連絡メールは受信しています。
> ××小学校全体宛
> https://user.ocrenger.jp/user/U?c=(以下URL省略)
> 以上URLを選択し情報を確認してください
>
> Please click the above URL to check the information.
>
>
>
> 上記URLで繋がらない場合はこちらのURLを選択してください(非SSL)
> http://user.ocrenger.jp/user/U?c=(以下URL省略)
等のメールは受信していますが、が、携帯電話からインターネットに
接続すると接続が強制切断されます。
アンテナ電波の問題ではなく、接続できません。
・SSL認証の直後に切断が起こります。
そこでSSLの認証ないし暗号通信方式に問題があると思い、メールをPCに
転送したうえ、ブラウザ(Firefox等)でメッセージを確認したところ、
以下のように問題があることが確認できました。
> Webサイトの識別情報
> Webサイト:user.ocrenger.jp
> 運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません
> 認証局:なし
>
> 技術情報
> 接続が暗号化されていません
> Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。
> 暗号化せずにインターネットに送信された情報は他人に傍受される可能性があります。
本件問題は、スマホのブラウザならおそらくエラーがあっても閲覧できるが、
携帯電話(いわゆるガラケー)では全ての端末で閲覧ができなくなっていると
思われます。
非常に重篤な障害なので、至急調査の上、障害が起こっていた期間内に
利用した方向けに案内を出すべきかと思われます。
以上、簡単にですがご連絡申し上げます。
ご対応をお願いいたします。
すると、翌営業日に返信メールが返ってきたのだが、
ご利用ありがとうございます、オクレンジャーヘルプデスクです。
お問い合わせ頂きありがとうございます。
SSL通信が中断されるとの事ですが、メール本文の上部URLに接続していらっしゃいますでしょうか。
携帯電話(ガラケー)は機種によって新しいSSL(SHA-2)に対応していないため閲覧できない場合がございます。
大変お手数ですが、ガラケーから接続できない場合はメール本文下部に非SSLのURLがございますので、そちらでお試し頂けますでしょうか。
その他ご不明点ございましたら、ご連絡ください。
オクレンジャーヘルプデスク 担当 △△
____-__-____(平日9:00-17:00) ocrenger@______.jp
なんとも気の抜けた内容である。認証サーバ問題、ガン無視である。まあ多分、本文中にもある通りSSLアルゴリズムのバージョン問題もあるのだろう(後述)が、商用サービスが証明サーバも置かずに運用しているなんて、ビックリの話である。そんな「なんちゃってSSL」ならうちのサーバですら無料で設置できるのだが、そう言うのはあくまで個人がリスクを承知の上で利用するものだと思っていた。
…などと書いていたら、本文章執筆中にSSL認証サーバステータスが変わっている。
実は今朝の時点で一度認証サーバが接続され、本文執筆開始時に認証サーバがいなくなり、また文章執筆途中に認証サーバが現れ、…とかなっているようなので、オクレンジャー側で慌てて今認証サーバのテストを(本番環境で)行っているようである。情けない話である。
そもそも、家族から問い合わせられた日付とこの認証サーバの証明書発行日付を見る限り、今年の8月からSSL認証を開始しているようにも見える。なんとも不安の残るサービスである。
今後どうなるかもう少し静観。
[2015.10.01 追記]
オクレンジャーから、改めての回答が届いた。それは技術レベル、質問要素を含め満足できる回答だった(後述)。
ただ一点、疑問が残ったのでそれだけ明記していったん終了。
既にアップロードしたハードキャプチャを見ても同一の現象が起こっているのでますます疑問が深まるのであるが、どうやら僕が指摘した『認証サーバがいない状況』と言うのは、単純にhttps://接続ではなく同じURLにhttp://で接続しているようである(キャプチャのタイトルバーを見ればそうなっている)。つまり、本来https://で接続すべきだったアドレスへhttp://で接続してみていたため、「安全でない接続」になっているように見えた、と言う問題だった。
と言うことは、僕がクリックするアドレスを間違えていた、と言うことになるのだけど、僕が意識して何度もURLをミスクリックしていた、と言うのも奇妙な話で、僕はhttps://をクリックしていたのになぜかhttp://で接続が行われていたように見えるのである。いや、僕が間違えていた、人的ミスだ、と指摘されれば反論のしようもないわけなのだが。どこかに接続を迂回する仕組みがあった可能性も否定できないが、そこまでなんのかんのと言いあっても仕方ないのでここでお話を終了にする。
○○ 様
お世話さまでございます、株式会社パスカル
オクレンジャーヘルプデスク 担当 △△ でございます。(編注:1件目の返信とは別の方)
お問い合わせ頂き、誠にありがとうございます。
ご質問内容についてご説明させて頂きます。
> 確かに非SSL通信を利用すればメッセージは見れるようですが、
> ではなんのためにSSLを利用しているのでしょう?
>
> 学校からの連絡内容は時にプライバシーの問題が絡むこともあり
> わざわざ暗号化した回線を使っているのだと思っていましたが
> 暗号化していなくてもメッセージ閲覧OK、SSL通信に証明サーバも
> 置かないという運用は大変疑問が残ります。
SSLは○○様の仰る通り、メッセージを暗号化することにより、
セキュリティを高めているものです。
従来、オクレンジャーは管理者サイト(メッセージの配信等を行う管理画面)のみ、
SSL対応となっておりましたが、よりセキュリティを高めるため、
ご利用者様の方でもSSL対応とさせて頂きました。
ただし、ご利用者様が利用している携帯電話やスマートフォン、パソコンが
全てSSLに対応している訳ではございません。
そのことから、この度のオクレンジャー更新にて、
メール本文にSSL対応URLと非SSLのURLを記載させて頂くこととなりました。
また、先に頂きましたメールを確認させて頂きました。
SSLと非SSLの接続についてご説明させて頂きます。
パソコンに転送し、ブラウザ(Firefox等)でメッセージの確認をして頂いた際、
> Webサイトの識別情報
> Webサイト:user.ocrenger.jp
> 運営者:検証され信頼できる運営者情報はありません
> 認証局:なし
上記のように表示されたとの事ですが、
「認証局なし」はSSLで接続しない場合に表示されます。
※SSL接続している場合は認証局:Symantec Corporationと表示されます。
また、「検証され信頼できる運営者情報はありません」は、
EV SSL証明書では無いため表示されます。
> 技術情報
> 接続が暗号化されていません
> Webサイト user.ocrenger.jpは表示中のページの暗号化をサポートしていません。
> 暗号化せずにインターネットに送信された情報は他人に傍受される可能性があります。
この表記につきましても、SSLで接続しない場合に表示されます。
SSL接続している場合は、
「接続が暗号化されています(TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256、鍵長128bit、TLS1.2)
表示中のページはインターネット上に送信される前に暗号化されています。
暗号化によってコンピュータ間の通信の傍受は困難になり、
このページをネットワークで転送中に誰かにその内容を
のぞき見される可能性は低くなります。」と表示されます。
尚、SSL証明書はシマンテック(旧ベリサイン)によって証明されておりますので、
安心してご利用して頂ければ幸いでございます。
ご質問に対し説明がなかったこと、大変申し訳ございませんでした。
> そんな運用でいいのなら、メールに直接連絡内容本文を載せて
> いただけますか?
> ネットに詳しくない人の中にもお困りの方がたくさんいると思うのですが。
オクレンジャーでは、
より確実にメッセージを確認できるようWEB接続方式としております。
また、行方不明者捜索など個人情報が掲載される可能性があることや、
万が一誤った情報が配信された場合、WEB接続であればメッセージの取り消しができ、
混乱を最小限に抑えることができることなども、理由の一つでございます。
大変恐縮でございますが、ご理解頂ければ幸いでございます。
しかしながら、今回頂いたご意見は貴重なお声として、
今後の検討材料とさせて頂ければと考えております。
何かございましたら、お気軽にご連絡ください。
何卒宜しくお願い申し上げます。
> オクレンジャー ヘルプデスク 御中
>
> 問い合わせをしました○○です。
>
> 確かに非SSL通信を利用すればメッセージは見れるようですが、
> ではなんのためにSSLを利用しているのでしょう?
>
> 学校からの連絡内容は時にプライバシーの問題が絡むこともあり
> わざわざ暗号化した回線を使っているのだと思っていましたが
> 暗号化していなくてもメッセージ閲覧OK、SSL通信に証明サーバも
> 置かないという運用は大変疑問が残ります。
>
> そんな運用でいいのなら、メールに直接連絡内容本文を載せて
> いただけますか?
> ネットに詳しくない人の中にもお困りの方がたくさんいると思うのですが。
>
>
別記:SSL通信とdocomoガラケーのサポート問題
ところでもう少し記述しておきたいのが、このSSL新暗号アルゴリズムに対応しないdocomo携帯電話ってどうなのよ? と言う話題である。
いやまあ、オクレンジャーの配信問題に気付いたとき、ぶっちゃけウチのケータイはそろそろ10年選手になる古い機種なので、新SSL暗号化アルゴリズムに対応しないのもやむなしなのかな…と思っていたのだが。
docomoのホームページを見ると、ケータイ(と言うよりいわゆるガラケー)とSHA-2(=TLS1.2)の接続保証は、以下のようになっているらしい。
ドコモからのお知らせ : サーバ証明書の切り替えによるドコモ ケータイへの影響について | お知らせ | NTTドコモ
作ろうiモードコンテンツ:SSL | サービス・機能 | NTTドコモ
作ろうiモードコンテンツ:主なスペック | サービス・機能 | NTTドコモ
これらのページから、docomoに端末を供給している各メーカのSHA-2対応状況を列記すると以下のとおりである。
F(富士通)は現時点で一部未対応があるものの、ソフトウェア更新も行うようであり、C世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
SH(シャープ)はC世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで非対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
L(LG)はC世代(2011年モデル)までしか発売がないがすべて非対応。
N(NEC)はC世代(2011年モデル)以降は対応。B世代(2010年モデル)はほとんどのモデルで対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
P(パナソニック)はB世代(2010年モデル)以降は対応。A世代(2009年モデル)以前はすべてのモデルで非対応。
X90ni、X70niの世代はすべてのモデルで非対応。
となっており、おおむね2010-2011年以降発売の端末ではSHA-2対応をするし、それ以前の端末ではSHA-2対応をしませんと言う状況のようだ。
このサポートの年月は良心的なのだろうか? それとも端末見捨て過ぎなのだろうか? 人により見解は異なるとは思うが、僕の個人的見解では
修理受付対応状況 | お客様サポート | NTTドコモ
を見ると分かる通り、NTTドコモではおおむね新機種発売後6、7年のサポートをするようなので、その範疇の機種は(つまり現時点で少なくともA世代端末までは)サポートをするべきだと思う。
そもそも、SSL暗号化アルゴリズムって予想外で変更になるものではなく、ある程度の期間がたつとアルゴリズムが古くなってセキュリティ的に困り、切り替えが発生するものだしね。
僕はよく、寝ながら音楽を聴いている。
今までは寝ホンでEtymotic ResearchのER-4pを使っていたのだけど、イヤホンだとどうしても耳が痛くなるし、先日ER-4pがまた断線したので、今回新しくベッドサイド(と言いつつ実態は布団サイドだけど)にスピーカによる簡易リスニング環境をしつらえた。
と言うことで、こんな感じの環境を作ってみた。今回、この環境のために購入したのがFOSTEXのP802-Sと言う「かんすぴ」シリーズのスピーカー。今回はこのレビューを書いてみようと思う。
「かんすぴ」シリーズは、もともと音楽雑誌の付録から企画が始まったらしく、基本コンセプトは「初心者向け自作スピーカー」。スピーカユニット、キャビネット等を購入して自分で組み立てる。組み立てると言っても、ドライバーとカッターナイフを使えば簡単にできる(半田ごて不要の)シリーズだ。
ただ、僕はその組み立てすらめんどくさかったので、あらかじめ組みつけ済みの完成品、P802-Sを購入した。
僕がこのP802-Sを選んだ最大の理由は、「スピーカがちっちゃい」と言うこと。ベッドサイドに置くので棚が狭く、幅が50cmしかない。
最初は、音を出す音源?ユニットはスマホ(XPERIA Z Ultra)で済ませるので、たいして音質追求しても仕方なかろう、と思い、アクティブスピーカで済ませちゃえ! とエレコムの『ELECOM 木のスピーカー 12W 2.1ch チェリーウッド MS-W02WCH』と言う2000円弱の製品でいいか、と思って購入設置してみた。
だけど、これが予想以上に音が悪く、「ステレオになったAM放送」ぐらいの音質だったので「さすがにこれはアカン」と思って、もう少しマシな製品を探した次第。
で、いろいろ見ていくうちに、DALIのZENSOR1(は安いスピーカーの中では断トツの評判なのだ)が今は2万強の値段まで落ちているので、これに手が届くじゃん! とも思ったのだが、ZENSOR1は幅162mmと言うことで、これを左右2個+スマホの横幅200mm弱(ファブレットなのでちょっと大きいのだ)と組み合わせると今回の棚に載せるのは微妙にツライ。隙間なく置けばギリギリ乗らないこともないが、いかにも見た目苦しそうなレイアウトになるので、これは断念した。
で、もう少し探していたらFOSTEXのP802-Sが目にとまった。デザインもなかなかに僕好みだし、1万円で買えそうだし、FOSTEXなら音質にもそこそこ期待できそうだ。と言うことで早速購入した。
なお、このスピーカ、2015年9月上旬に発売開始したばかりで取扱店舗が少なかった。ので僕はyodobashi.comから商品問い合わせをして、取り扱いをお願いして、取り寄せしてもらってから入手した。yodobashi.comで取扱のない製品を探してもらって購入するのは今度で3、4度目ぐらいだろうか、とてもいいサービスだと思う。
で、届いたところで早速設置した次第である。
スピーカーはこんな感じ。サランネットはない。8cmウーハーと20mmソフトドームツィーターがくっついたセットである。木目調のキャビネットは写真で見た方が高級感があって、実物の方が微妙にイマイチな感じである(いや、それでも十分納得できる品質だけど)。キャビネットの角がとんがっているので手にあたるとちょっと気になる感じ。まあ普段触ることなんかないんだけどさ。
このユニット、他の『かんすぴ』シリーズと同じように個別に買って自分で組み立てることももちろん可能である。
個人的には、どうせ自分で組み立てるのならバスレフのついているキャビネットを買った方がいいような気もする。
また、これに組み合わせる音源&アンプはこんな構成。
今回は、昔買ってあって使わずに放置されていたToppingのTP30をアンプに組み合わせた。このアンプはステレオRCA入力またはUSB入力(USB-DAC機能内蔵)で、ヘッドホンアンプまたは通常のプリメインアンプの用途に使える、ちっちゃい安物だけど便利な商品。あえて難を言えばこのアンプ、ボリュームツマミの周りで青いLEDがピッカピカに光っていて、夜は非常に邪魔である。ので夜に使うときはアンプの手前にスマホを置いて隠している。
なお、頑張ればAndroid携帯からもUSB入力でTP30に使えそうな気もするが、接続のたびにスマホのUSB端子開けるのも邪魔くさいし、TP30のUSB-DACはそれほど大したことないので今回は安直にスマホのイヤホンジャックからステレオミニプラグ-RCAプラグ接続で済ませた。
と言うことで、セット構成完了。適当に組み合わせたわりには、サイズ感がそろっていてなかなかかっこよく見えないだろうか?(なお、他の人が同じような構成を作る時はたぶんスマホがもう少し小さいはずである)。
肝心の音質レビュー。なお、僕のリファレンス環境は デスクトップPC → USB-DAC-HPA(Luxman DA-100) → AKGQ701ヘッドホン である(リファレンス環境ではイコライザの類は使っていない)。
もともとデスクトップでも低音弱めのヘッドホンを使っているので、今回の組み合わせでも僕には低音は充分だった。低音は締まりのある音、とまではいかないがそこそこ朗らかに鳴ってくれている。ブーミー感みたいなのはないので安心。埋もりそうな低音もしっかり聞こえてくるので、イージーリスニングには充分ではないかと思おう。さすがに、体の芯にドンドコ響くような低音はない(8cmユニットでそんな音が出たらビックリだが)。
中・高音に関しては、ちょっとキンキン気味かなあと思う。ボーカルの声は若干埋もれがちであり、ドンシャリ感が少しある感じになってる。この辺はスマホのイコライザをうまく調節して今後ごまかしていこうと思う。そんな中、ボーカルの中にも意外に朗らかに鳴ってくれる声があった。それが今回の写真撮影につかった田村ゆかりであった。やっぱ田村王国の姫様は高音命なのだろうか。
あと、今回は棚の幅が50cmと言う前提で組んでいるので、ひどく狭い音しか出てこないが、このスピーカーは実力を発揮させるにはもう少し幅を広げて設置した方がよさそうである。よく、スピーカーと耳の位置は正三角形が基本、などと言われるが、このスピーカーの場合はスピーカー間隔の方をもう少し広げた二等辺三角形に置く方がよさそうだ。
このスピーカーはたぶんデスクトップ環境で液晶モニタの両脇に置くような設置を想定して企画されたんだろうと推測するが、なるべくならモニタの両脇ピッタリに置くのではなく机の両端に広げておく方がいいだろうと思う。
おまけ。うちにはあまりもののスピーカーがもう1セット転がっている。これはONKYOがINTEC275の廉価版に出したESSAYと言うシリーズの付属スピーカー。これがまあミニコンポサイズに付属するブックシェルフスピーカの標準的な大きさだと思う。
見比べると今回の「かんすぴ」の小ささが分かるかな。