mineoのユーザーサポートは最低レベル

昨今2chなどで話題の「mineoの紹介コードスパム」、苦情を送ってみた。
Webに貼って紹介料金を稼ぐと言うのならそれはただのアフィリエイトであり、そう言う目的であるならその点明記すべきである。
しかも自サイトに貼るというならまだしも、不特定多数の掲示板サイトにスパムに絨毯爆撃しているものをアフィリエイトとして許可している、と言う状態である。
そんなもの許されるのか? と言う苦情なのだが、2月と3月に計2件苦情を送ったのだが、mineoは担当者以外一言一句同じ文面を返信として返してきた
最低のサポートである。

昨今、mineoは相対的にカタログ上の料金構成・データ引出方式などで優れていると見られており、加入者がどうやら増えていそうな雰囲気である。が、そんな加入者の料金原資をこんな醜い紹介アフィリエイトに使われていると思うと、大きな疑問を感じる。
mineoは早急に体制を改めるべきだと思う。

> Re: その他|mineoサービス全般|mineoお問い合わせ
> お問い合わせいただき、ありがとうございます。
> mineoサポートダイヤルのメール担当、松浦(まつうら)でございます。
>
> ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。
>
> ご連絡いただいた内容は、担当部署に報告の上、
> 今後の対応について検討いたします。
>
> このたびはご報告いただき、ありがとうございました。
>
> お問い合わせいただき、ありがとうございました。
> 今後ともケイ・オプティコムをよろしくお願いいたします。
>
> ****************************************
> ■電話でのお問い合わせ(通話料無料)
>  mineoサポートダイヤル
>  受付時間 9:00~21:00(年中無休)
>  ・0120-977-384
>  (固定電話、携帯電話、PHSから)
>  ・050-7102-8890
>  (LaLa Call、他社IP電話から)
>  ※一部他社IP電話からは通話料有料
>
> 電話番号をよくお確かめの上、お間違いのないようおかけください。
> ****************************************
> [送信者名称]
> 株式会社ケイ・オプティコム
> [送信者住所]
> 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番23号 中之島ダイビル
> [Copyright(c)]
> K-Opticom Corporation. All Rights Reserved.

On Sun, 13 Mar 2016 15:03:15 +0900 (JST)
mineoinfo@support.mineo.jp wrote:

> お問い合わせいただき、ありがとうございます。
> mineoサポートダイヤルのメール担当、松浦(まつうら)でございます。
>
> ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。
>
> ご連絡いただいた内容は、担当部署に報告の上、
> 今後の対応について検討いたします。
>
> このたびはご報告いただき、ありがとうございました。
>
> お問い合わせいただき、ありがとうございました。
> 今後ともケイ・オプティコムをよろしくお願いいたします。
>
> ****************************************
> ■電話でのお問い合わせ(通話料無料)
>  mineoサポートダイヤル
>  受付時間 9:00~21:00(年中無休)
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>  ※一部他社IP電話からは通話料有料
>
> 電話番号をよくお確かめの上、お間違いのないようおかけください。
> ****************************************
> [送信者名称]
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> [送信者住所]
> 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番23号 中之島ダイビル
> [Copyright(c)]
> K-Opticom Corporation. All Rights Reserved.

安養寺らーめん食べ歩き

長野県佐久市では、地元名物ラーメンとして信州佐久 安養寺ら~めんと言うのがある。

提供店一覧 | 信州佐久 安養寺ら~めん

佐久市内にある安養寺と言うお寺が、信州みそ発祥の地とされていて、それにちなんだ味噌ラーメンを各店舗で提供しているのだ。
で、まだ全部ではないけど結構な店舗数回って食べてみたので、まとめてご紹介。
なお、人に料理のおいしさを語れるほどの舌は持ち合わせていないので、好みの評価はあくまで僕の独断と言うことで。

げんこつ屋

【2017.6.27追記】残念ながら、現在ではげんこつ屋での安養寺らーめんは提供終了になってしまったようだ。お店は相変わらずあり、どれも美味しいのでお試しあれ。【2017.6.27追記ここまで】

個人的には僕が一番好きな店。

お店の駐車場が少ないので注意。道路はす向かいにあるセブンイレブンに停めちゃう人がいて苦情が出ているらしいので、駐車場が満杯の時は100mほど離れたところにある佐久市立図書館(駒場公園)の駐車場を利用するとよい。

genkotuya_anyouji_1
安養寺らーめん大盛り。ここのは凝っていてあんかけになっている。白髪大根や千切りきゅうりが入っているのでさっぱり感と言うか、ちょっと冷やし中華っぽい感覚もある。あんかけの餡は味噌ベースに醤がいくつか入っているらしく、いくらか中華っぽい香りがあっていい。その割には餡の具がカボチャさつまいも?なんかが入っていてほんのり田舎っぽさもあって楽しい。

genkotuya_anyouji_2
麺はたぶんお店の標準ラーメン、「げんこつ」と同じ平打ちの細切り麺。わざと幅が不揃いになる感じに切り分けてある麺で、食感がとてもいい。大盛りにしちゃうとさすがに麺が多すぎるようであんかけがちょっと足りなくなるので、素直に普通盛りで注文した方がいい。

genkotuya_genkotu
おまけ。これがお店のレギュラーメニューの「げんこつ」。醤油系らーめんなんだけど、細かく刻んだネギが散らしてあってさっぱりしていておいしい。
このお店のレギュラーラーメンはあと「とんこつ」もある。名前の通り博多系とんこつらーめん。結構濃厚な豚骨で、ほんのり嫌味を感じさせない程度に豚骨の臭みがあって上品な味。個人的にはもっと野趣あるとんこつの方が好きなのだけど、この店の上品な豚骨もなかなかに捨てがたい。

genkotuya_chaahan
おまけ。チャーハン。僕は大食漢なのでらーめんチャーハンセット(ランチのみ、数量限定)をよく頼むけど、普通の人が頼んだら確実に胃もたれする量だと思われるので一応注意。ここのチャーハンはいわゆる中華料理のパラパラ炒飯ではなくて、豚のラードをたっぷりつかった濃厚チャーハンなので、これがこれでまた癖になる味。

genkotuya_tsukemen
おまけ。これはつけ麺。つけ麺専用の麺を独自に用意している(全粒粉のもちもち感のある麺)。つけ汁がさっぱりしすぎているわけでもなく、くどいわけでもないので食べ飽きない味だと思う。具がゴージャス。

麺や 天鳳

ここも好きな店。どちらかと言うと野趣のあるラーメンなので、少しワイルドな気分の時に行くとよい。

お店の前の国道は中央分離帯付きの片側二車線道路なので、佐久平側から車で来た時はそのまま右折でお店に入れないので注意。そのまま少し行き過ぎて、セブンイレブンのある交差点で転回するとよい。あるいは右折レーンから小回りに転回するのは怖いので、その交差点でそのまま右折して、セブンイレブンの駐車場でぐるっと回って天鳳のある側の道に出るのが良い。

tenhou_anyouji_1
安養寺らーめん。この店は安養寺らーめんだけは大盛り注文が出来ない。お昼の時間帯だと半ライスがサービスでつく。
コーンが入っているのが触感的に楽しいので美味しい。ちょっと札幌味噌ラーメンぽくあるかも。どうせなら具を炒めて載せてくれてあればもっと野趣なコクが出ていいと思うのだけど、このお店を含めて安養寺らーめんは具を炒めて載せることはしないようだ。

tenhou_anyouji_2
個人的には具にもやしを使うのはあまり好きではない。とんこつラーメンだともやしは合うのだけど、味噌には合わないと思う。あるいは炒めたもやしなら味噌に合うけど、茹でたもやしは合わないと思う。ここのお店はコーンやメンマなど他の具もあって食感の違いを楽しめるのでまだいい方かもしれない。

tenhou_miso_1
おまけ。全部入り天鳳らーめん 味噌 大盛り。安養寺とは味の違う味噌…なんだけどちょっと前に出かけてるのでどっちがどう違うか忘れてしまった。今度ちゃんとチェックしてこようかと思う。
安養寺と違って、チャーシューと海苔がたっぷりあるのがポイント。

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おまけ。全部入り天鳳らーめん 塩 大盛り。ここの麺は太麺、細麺を選べるのだけど、なんとなく味噌の時は太麺、塩の時は細麺を頼んでしまう。

tenhou_shio_2
これはお店の調味料の唐辛子。味噌に入れるのは合うのだけど、この時入れた塩には相性イマイチだった。

tenhou_menu
おまけ、メニュー。

麺匠 文蔵

佐久市内では一番の人気店らしい。佐久市内に文蔵本店、文蔵Black、ぶんぶん亭の三店舗がある。

文蔵本店は店の前に3、4台駐車できて、そこから20mぐらい離れたところに専用の駐車場があって10台ぐらい駐車できる。
あるいはJR小海線岩村田駅から徒歩でもすぐ。

bunzoh_anyouji
安養寺らーめん 大盛りだったと思う。個人的にはイマイチな評価。濃厚ではあるんだけどスパイス感がないので、味が扁平な感じ。あと具の茹でもやしが水っぽくて、味の印象が薄まってしまう感じだった。味噌らーめんと言うとだいたい中華の醤(豆板醤とか)、唐辛子・胡椒などでスパイシーに仕上げがちな中、あえて味噌と濃厚豚骨スープだけで作り込んだらこんな味になりました、と言う努力の賜物ではあるんだろうと思う。

bunzoh_bunzoh
おまけ。文蔵らぁめん。他の店で家系らーめんと言うのを食べたことないけど、ここのはまあ典型的な家系らーめんなんだと思う。個人的にはやっぱり胡椒や唐辛子のスパイス感がもう少し欲しい感じなんだけど、それを入れるとバランスを崩してしまうのだろうなあと思う。麺の硬さ、つゆの濃さ、油の量を加減できるのだけど何度か試した結果全部普通が一番良いかなと思った。

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おまけ。これは文蔵Blackの店舗の方の二郎風らーめん。もやしの量大杉。二郎ってもっとワイルドだと思うんだけどなあ。

【2017.01.29追記】

おまけ。2016年11月に限定で提供した「東京ラーメンショー風安養寺ら~めん」。いつもの安養寺と違って肉マシマシスタイル。肉からのスパイス感が移るので、これはとてもおいしかった。
やっぱりレギュラー安養寺は少しスパイス感が足りないかなあと改めて思った。
【2017.01.29追記ここまで】

麺処 八峰

多分安養寺らーめんを提供しているお店たちの中では営業開始が一番古いのがここじゃないかと思う。30年ぐらい前に開店していたような気がする。もちろん、市内にはもっと古い老舗ラーメン店もいくつかあるのだけど、他の老舗店は味を守りすぎて進化がないと言うか、ここは時節に合わせて食べやすく進化してるなあと言う感じがする。

駐車場は隣の書店と共用なので、十分な数がある。ここも片側二車線中央分離帯ありの道に面しているが、中央分離帯と言っても大きく隔てているものではないので、反対車線側からも右折で店舗に入れる
ただ、ここはちょっと混雑する交差点のすぐ脇なのと近所の中高生の通学路になっているので、注意が必要かもしれません。

happou_anyouji_1
安養寺らーめん大盛り。無難にそつなく、と言ったら誉め足りないのかもしれないけど食べ飽きなさそうな味。個人的にはもうちょっと攻めた味付けでもいいと思うんだけどな。

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お店の自慢が唐揚げらしいので、この上に載っている具も唐揚げなのかなあと思ったら、中身は鶏ではなくてエリンギごぼうだった。それはそれで斬新でいいんだけど、鶏のから揚げも一つ載っているともっといいのにな、と思った。

七代目 助屋

個人的にはこのお店は佐久市で無難な博多系とんこつを出してくれるお店として重宝してしまったのだけど、安養寺らーめんメインの味噌らーめん屋に模様替えしてから少し足が遠くなってしまった。今でも博多とんこつはメニューに残っているんだけどとんこつの方は昔のように美味しくなくなっちゃったんだよね。安養寺らーめんはとても丁寧に美味しい味なのでそっちは心配無用なのだけどね。

お店はここも中央分離帯ありの片側二車線に面してる。ので佐久市役所側から入る時は、いったん通り過ぎて少し先にある回転ずしとローソンのある駐車場に右折で入り込んで、そこから反対車線に出るとよい。

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安養寺らぅめん大盛り¥780円+大盛り¥150円。麺やスープがおいしいのに加えて、ここは具もおいしいのがポイント。

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大ぶりのチャーシュー、豆板醤で和えたと思われる肉そぼろ、彩りが綺麗なネギ、大ぶりのメンマ。

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特にこの大きなメンマがポイントかな。凄く大きなメンマを比較的柔らかく煮つけたもので、口に入れた時の存在感があって良い。

sukeya_anyouji
安養寺BLACK大盛り。レギュラーの安養寺らーめんとは違ってマー油?黒い油がかかっている。このらーめんのいいところは、具が他の店のようなもやしではなくシャキシャキのキャベツな事。食感がいいのでラーメンとの取り合わせもいい。
個人的には、大盛りにしても麺の量が少なめ?な気がする。

sukeya_menu
おまけ。メニュー。

【2017.01.29追記】

麺屋 一秀

岩村田商店街、商業スペース「こてさんね」内にあるお店。記憶に違いがなければ、助屋で修業した方が出したお店だったかと思う。

駐車場が少ないのが残念。岩村田商店街内は定期的に道も混みがちだし、こてさんねへの駐車場が道から歩道を挟んでちょっと奥まっており、若干見えにくいのが難点。


確か、低温調理チャーシュー増安養寺ら~めん大盛り。ここは大盛りでもあまり量がない。ただ味はとても上品でおいしいので、女性向けラーメンと言う印象をうけた。味噌には豚骨スープを合わせるお店が多いが、ここは鶏白湯スープを合わせているそうだ。チャーシューも二種類のっていて、ホロホロ感がたまらない。


メニューはこんな感じ。かなりこじんまりとしたお店で、カウンター席5、6席しかないお店。


おまけ。調味料に八幡や磯五郎の七味がいっぱい置いてあった。おススメはBIRD EYE。超辛いです。

【2017.01.29追記ここまで】

ほのか食堂

このお店は佐久市(旧浅科村)の日帰り温泉、穂の香乃湯内に併設されたお店。

入浴客で賑わっているので、駐車場は10~20台ほど停まれるけど意外に空きが無かったりする。隣の佐久市立図書館浅科分館の駐車場も活用してもいいかもしれない。

honoka_anyouji_1
安養寺らーめん¥880円。彩りが綺麗だけど、水菜やパプリカなので食べるときの味の主張はあまりない。

honoka_anyouji_2
スープは中華料理屋の味噌らーめん系の味がする。あとは可もなく不可もなく。
この店の残念なところは、最初に述べたように日帰り温泉施設内にあるということ。入湯料500円を払わないと、店舗に入ることもできない。ラーメンのためだけに入湯料も払うような魅力は残念ながらなかった。

honoka_menu
おまけ。メニュー。穂の香乃湯内の入浴後の休憩所での食事処も兼ねているので、おつまみメニュー系なんかの方がメインなのかもしれない。

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おまけ。お店外観(穂の香乃湯内のロビーから。)

おまけ 力丸

このお店は安養寺らーめんを提供しているわけではないのだけど、超個性的なお店なのでおまけでご紹介。気分が一番のっていてワイルドに行きたいときはここ。ただにんにくがきつすぎて体調いまいちの時はおなか壊したりもする(笑)。

駐車場は3、4台しか停められない。ので僕はいつもすぐ隣にあるドラッグストアに停めてしまっている。

rikimaru_miso
背脂味噌 大盛り。この店はとんこつベースのスープに、「醤油・塩・味噌」、「普通・背脂・魚介」を選んでアレンジすることになる。僕はいくつか試した結果、味噌が一番好きになった。
この店はとにかく超濃厚豚骨にんにくの合わせ技のガツン!とくる味の店なので、最初食べると個性的すぎてびっくりすると思う。逆にそのインパクトでやみつきになる常連さんがいるお店、と言う感じ。
個人的には濃厚さを足したいので背脂は追加。魚粉の粉っぽいのが加わるとイマイチな感じがするので魚介は追加しない。超濃厚豚骨+味噌は、すっごい濃い豚汁を飲んでいる気分にちょっと近いかも。

rikimaru_mazedama
まぜ玉、と言う名前の替え玉。普通の替え玉もあるけど、普通のでもまぜ玉でも料金は同じ。まぜ玉自体に味がついているのでスープに足さずにそのまま食べてもいいよ、とのこと。

SanDisk Ultra 200GB Micro SD (SDSDQUAN-200G-G4A)簡単なレビュー

サンディスクの現在最大容量、200GBのmicroSDXCカード(SDSDQUAN-200G-G4A)を買ったので簡単なレビュー。

今回は国外価格と差があったのでamazon.comで購入。本体価格$89.95 + 送料$6.98 = 総額$96.93。今はamazon.comでもJP決済が出来て(あとでクレジット側でドル請求されたものが為替されるのではなく、amazon.comからクレジットカードへ直接円請求が来る)、総額¥11,465円なり。国内で買うよりも4~5,000円安かった。
2/17に注文を出して2/25に到着したので配送期間は約1週間

Sandisk microSDXC UHS-I Premium Edition 200GB

うちのカードリーダ、SFD-321F/T81UEJRで測った速度は上記のとおり。なお、比較対象になりそうな速度の数字は、ちょうど少し前に測ったエントリがあるのでそちらを参照。
PCのカードリーダをSFD-321F/T71UJR-3BEZELからSFD-321F/T81UEJRに更新した – ちゃたろうふぁんくらぶ

見てみると、Write速度がすげえ速い。しかし、この速度とっても胡散臭い。なにがしかのキャッシュ機構が入っていてごまかされているようだ。
このカードは満杯になったタブレット端末のデータを差し替えるために買ったのだが、差し替え元の旧カードから差し替え先のこのカードへデータを移動している時は、5MB/s~15MB/sの数字を表示しながら、だいたい6時間程度で100GB強のデータを移動し終えた。だいたい実測17MB/sのデータ速度なわけで、まあmicroSDXCでこれだけの速度が出ていれば充分ではあるけどベンチマークで出てくる60MB/sってのはどこをどういじくっているのか謎である。

また、実測のカード容量は183GB(196,832,395,264byte)だった。移行元の128GB microSDXCは119GB(127,831,375,852byte)、さらにその前の64GB microSDXCは58.5GB(62,830,673,920byte)。数字的に言ってもう1~2GBぐらいは容量あってもいいのではないか?と思った。ちょっと容量詐欺な気分。

Raspberry Pi2でミュージックサーバ構築

【記事は仕掛中のβ版】

自室の、FOSTEX P802-Sを繋いでいる環境をRaspberry Pi2に切り替えたので、その作業等々を備忘メモ。

FOSTEX スピーカー P802-Sの簡単なレビュー – ちゃたろうふぁんくらぶ

元々はベッドサイドで簡単に音楽聴ければいいか、と思って音源をスマホのイヤホンジャックを差して使っていたのだけど、ある時ふと気が向いてスマホのmicroUSBポートから音出ししてToppingのTP30のUSB-DAC側につなげたら、(まあ当たり前の事だが)断然に音がよかった
でも、スマホのmicroUSBポートは普段防水キャップがついているので、頻繁にカバーを開けたり閉めたりするのは避けたい。うーむ、どうしようか、もう新しく音楽視聴用だけに一個スマホ買ってしまおうか(今ならXperia Z SO-04E辺りが手ごろでよさそうである)と思ったのだけど、何も据え置き用にスマホにする必要ないよなあ、と思案していて、『そういやRaspberry Piで結構簡単にミュージックサーバが作れるらしいな』と言うのを思い出した。
で、このサイトをSSL環境にする為の一時的作業用としてもLinux環境が欲しかったのもあって、暇つぶしにRaspberry Pi2を導入してみた。

購入する/したもの一覧

本体はケース付きのセットを購入してみた。僕はRaspberry Pi2からUSBで音出ししてUSB-DAC付きアンプに接続するのでこれで構わない。
が、世の中にはRaspberry Pi2からI2S接続と言うのでドーターボードを接続し、ドーターボードでDAC処理を行ってアナログライン出力をアンプに繋げる、と言う方法もある。後者の方法を採用した場合は、ドーターボードやそこからのRCAケーブル出力端子の関係でケースに収納できなくなるので、剥き身のボードだけ買った方がいいと思う。

セットで買うと安くなるとあったので、ついでにヒートシンクも買ってみた。上のケース付きキットのケース内にちゃんと収納できる。大小2個のヒートシンクが入っていて、Rasberry Pi2本体のICともう一個サブのIC?の二か所に取り付けられる。ヒートシンクの温度低減の効果は結構美妙らしいし、ただの飾りかなあと思う。

この類の「スターターキット」は不要と判断して買わなかった。購入すると(Standard、Economy、電源セットと種類があるが)
・電源用USBケーブル
・電源用AC-USBアダプタ
・OSインストール済みmicroSDカード
・HDMIケーブル
・LANケーブル
辺りが入っているらしいが、電源USBアダプタはスマホ用のAnkerとかの多ポートのアダプタの方が便利だし、電源用USBケーブルなんて100均で買えるし、HDMIやらLANやらは別途自分の用途に必要な長さの物を買った方がいい。
人によってはOSインストール済みmicroSDカードが必要な人がいるのかな? でもそんな作業ができない人がRaspberry Pi買ってどうするんだ? と言う気がするし。

LANケーブル。自室に置いてあるイーサネットコンバータの場所とRaspberry Pi2を置く場所が6畳間のちょうど対角に近い端っこになってしまうので、ちょっと長いケーブルが必要になった。
なお、Raspberry Pi2にUSB-無線LANアダプタを差すという方法もあるらしい。その際には、もともと電源供給容量の少ないRaspberry Pi2の為になるべく消費電力の少ないアダプタを使うのが好ましく、amazon辺りで買えるものだとPLANEXのGW-USNANO2Aと言うのが鉄板扱いされているようだ。
あまりデータ通信が多くないサーバを作る時は無線LANアダプタでいいのだろうけど、僕の場合音源ファイルをWindwos共有からNASとして引っ張ってくるので、データ通信が結構な量になる。と言うことで少しでも負担の軽そうなオンボードのLANを使うことにした。

(青)

(赤)

Raspberry Pi2はmicroSDカードをストレージとして使う。相性問題も結構あり、transcendのメモリは動かないことがあるらしい。また、exFATのmicroSDXCは動作に不安がありそう。と言うことで、microSDHCは上記の16GBの物をチョイスしてみた。
調べてみるとRaspberry Pi2用には複数のOSがリリースされており、僕はそのうちのVolumio、RuneAudio、CentOSを試した。OSを変える度にいちいちSDカードのデータを書き換えてもいいが、どうせ500円程度で買えるのだから複数OS用に複数カードを買っても差し支えないと思う。
その際、上記のToshibaのカードは赤・青(あと一般用の黒)があるので見分けやすく重宝した。青いものにOSが黒と青ベースの配色をしているRuneAudioを、黒いものにCentOSを、余った赤いものにVolumioを入れた。どうせならVolumioの配色が緑なので緑カードがあればもっと便利だが、まあそこまで希望するのは無理な話だ。

あと音源ファイル供給用にUSBメモリないしUSB接続のHDD or SSDが必要かと思う。僕は前述したがNAS供給で音楽ファイルを送り込んでいるのでこの辺は不要。なお、先ほども書いたようにRaspberry Pi2の電力管理はシビアなので、USB接続のHDD等は別途電源供給あるものを選んだ方がいい。

Volumioのインプレッション

Volumio – Audiophile Music Player
からOSをダウンロード。zip圧縮されているので解凍するとimgファイルができる。zipファイルは300MB程度しかないのに解凍するとimgファイルは1.7GBぐらいもある。
Win32 Disk Imager download | SourceForge.net
imgファイルはWin32 Disk Imagerと言うツールで書き込む。

WindwowsのカードリーダでmicroSDカードへの書き込みが終わったら、microSDカードをRaspberry Pi2に差し込み、USB電源ケーブルを繋げる。もし何か、イヤホンジャックやUSBオーディオで音を出せるものがあったらそれもつなげておくとよい。ついでにLANケーブルも差しておくとよい。
60、70秒待つと、電源の入った起動音が流れ、起動したことが確認できる。(最初にUSB-DACを差しておけば勝手に認識してそちらから音を出してくれるようだ。)
VolumioはデフォルトでUPnPがONになっているので、http://volumio.localとかをブラウザに入れるとアクセスできるはず。
うちはUPnPをOFFにしているので、適当なIPアドレスを叩く必要がある。うちのネットワークは192.168.3.1/24になっていて、VolumioはデフォルトでDHCPでアドレスを要求してくるので、http://192.168.3.2にアクセスすることでVolumio@Raspberry Pi2にアクセスすることができた。
最初に起動するときのアドレスが何になるかを探すのは結構面倒だったりするケースもあるかもしれない。僕の場合は、手持ちのAndroid端末に

Fing – Network Tools – Google Play の Android アプリ
と言うネットワーク構成探索アプリを入れて探している。この手のアプリはWindows/Mac/iOSでもあると思うので、一つ入れておくと便利だろう。

起動すると、大まかなことは先ほどのWebインターフェースから操作できるので、そこから音源ファイルの追加やらネットワーク構成等システム設定を変更できる。もちろんSSH接続もできる(root/volumioがユーザ/パスワード)が、あまり必要はないかなと思う。

2016-02-26_1

その後、うちの場合はサーバのIPを192.168.3.50に指定したいので変更する。VolumioのWebインターフェースで、右上のコントロールボタンからNetworkを指示し、IP Addressを Automatic(DHCP)からStaticにすればいい。
なお、僕はVolumioのOSのネットワーク設定は変更せず、ルータのDHCP-IP固定割付機能を利用してRaspberry Pi2のMACアドレスへ192.168.3.50を固定割付している。これは、後述するRuneAudioのバグでRuneAudioではStatic IPが使い物にならないからで、結果的にVolumioでも特に操作せずに固定アドレス配布できる仕様になってしまったからだ。

その他、Volumioの簡単なインプレッション
・RuneAudioと比べて、メイン画面でLibraryタブを出すことが出来る。音楽ファイルのDBからジャンル、アーティスト、アルバムを選んで楽曲選択できるようになっている(RuneAudioはあくまでフォルダ単位で開くだけ)。普段音楽ファイルの管理をアプリ任せにしていて自分のPCにどういうフォルダ構成でファイルが入っているか分かっていない人にはVolumioの方がずっと管理しやすいだろう。
なお、Library管理画面はメニューのSystem→Miscellaneous→Library view(ON) & Show as tab(ON)と設定することで開けるようになるが、これがなかなかナーバスな設定で、結構な確率でデータベースの作成に失敗する。正しく作成できる時はLibraryのUpdateは1万曲入っていても10分もすれば完了する。一方で作成できない時は半日待っても作成はできない。ので、データベースの作成に失敗している素振り(楽曲数にもよるが、30分以上かかることはまずないだろう)がある時は、NASマウントをいったん削除して再作成してみたり、システムの設定をOFF/ONしてみたり、Volumioそのものをインストールし直してみたりする必要がある。また、まれにブラウザとの相性で表示できないこともあったので、おかしい時はブラウザも再起動するといいかもしれない。
2016-02-26_5
Volumioの設定画面、LibraryをONにする場所。
2016-02-26_8
Libraryの作成に成功するとこんな感じにgenres、Artists、Albums、でカテゴリ分けされる管理画面がでる。
Library画面はVolumioの再起動で消えてしまうことすらあるのであまり過信しない方がいいかも。

・基本的に、アルバムアートが出ない。→後述 RuneAudioはWebインターフェースでもアルバムアートがでる。

・音楽Libraryのデータベース更新処理は、RuneAidioより遅い気がする。うちの環境では、NASのマウント等をすると自動的に音楽ファイルを読み込んでデータベースの更新が行われるのだが、その際のデスクトップPC(音楽ファイルが入っている)へのデータアクセスがVolumioでは8MB/sほどの速度、RuneAudioでは10MB/sほどの速度になるのでデータベース更新処理が2割ほど多く時間がかかる。

※補足 Volumioのアップデート
アップデートは、Web画面でもできるがSSHで接続して以下のコマンドを発行(後ろ二個は行う必要はないかもしれない)の方が良いかなと思う。

<code>
apt-get -y update
apt-get -y upgrade
apt-get -y install binutils
apt-get -y install rpi-update
</code>

upgradeは30~1時間はかかるので気長に待つこと。apt-get -y upgradeは-yしていても途中説明を読んだりアップデートの確認したりする場所があるので時々は確認すること。

※補足 Volumioでのアルバムアートの表示について
VolumioではWeb画面ではアルバムアート表示できないが、MPDアプリと言うのを使うとアルバムアートが表示できるらしい。

参考:モニオの部屋: Volumio/RuneAudioをMPDアプリ(MPaD/MPoD)でアルバムアート表示する方法
簡単に言うと、NAS接続しているフォルダをhttp公開アドレスにシンボリックリンクさせて、MPDアプリでそのアドレスからアルバムアートをhttp経由でアクセスして表示させるというものである。
Androidの場合は、以下のアプリがMPDアプリとして対応している模様。

MPDroid – Google Play の Android アプリ
ただし、このアプリで表示できるのはあくまで音楽ファイルのあるフォルダに「folder.jpg」等々の統一ルールでアルバムアートの画像ファイルを置いている場合で、例えばフォルダごとにfolder.jpgやらcover.jpgやらファイル名が異なっていたり、あるいは僕のようにアルバムアートを音楽ファイル埋め込みで使っている人はこの方法でもアルバムアートを表示することができない。

そこで、mpodjacketと言うrubyスクリプトで埋め込みジャケットを表示できないか、現在調査中。

参考:MPoD,MPaD用のジャケット写真転送サーバー(yanさん作成のプログラム)(2) – みみず工房
なのだが、とりあえず現時点ではVolumioにRubyをインストールして試行錯誤しているのだが、うまくパスが通らず実行できてないので、改めて加筆修正予定。
スクリプトのrequireが通らないのはともかく、ruby-audioinfoのライブラリが落としてきたファイルの中のrequireパスまで通らないのでちょっと時間かかりそう。

RuneAudioのインプレッション

RuneAudio – Embedded Hi-Fi music player
からOSをダウンロード。gz圧縮されているので解凍するとimgファイルができる。zgファイルは600MB程度、解凍するとimgファイルは2GBぐらい。
Win32 Disk Imager download | SourceForge.net
imgファイルはWin32 Disk Imagerと言うツールで書き込む。

WindwowsでカードリーダでmicroSDカードへの書き込みが終わったら、microSDカードをRaspberry Pi2に差し込み、USB電源ケーブルを繋げる。もし何か、イヤホンジャックやUSBオーディオで音を出せるものがあったらそれもつなげておくとよい。ついでにLANケーブルも差しておくとよい。
60、70秒待つと、電源の入った起動音が流れ、起動したことが確認できる。(最初にUSB-DACを差して置けば勝手に認識してそちらから音を出してくれるようだ。)
RuneAudioもデフォルトでUPnPがONになっているので、http://runeaudio.local/とか入れるとアクセスできるはず。
あるいはRuneAudioもデフォルトでDHCPが立ち上がっているので、http://192.168.3.2にアクセスすることでRuneAudio@Raspberry Pi2にアクセスすることができる。

起動すると、大まかなことは先ほどのWebインターフェースから操作できるので、そこから音源ファイルの追加やらネットワーク構成等システム設定を変更できる。もちろんSSH接続もできる(root/runeがユーザ/パスワード)が、あまり必要はないかなと思う。

その後、うちの場合はサーバのIPを192.168.3.50に指定したいので変更する。この際、現状のRuneAudioにはバグがあって設定からStaticに変更するのは好ましくない。変更自体はWeb管理画面からもSSH接続からも行えるのだが、RuneAudioを再起動した時にnetctlのサービスの起動に失敗してしまうのだ。これが起きるとWeb管理画面はうんともすんとも言わなくなるので、いったんSSH接続をして

<code>
systemctl restart netctl-ifplugd@eth0.service
</code>

でnetctrlのサービスの再起動をしてあげる必要がある。

その他、RuneAudioの簡単なインプレッション
RuneAudioはWeb画面でアルバムアートが表示される。これがVolumioに対するRuneAudioの最大のメリットだろう。僕のようにアルバムアートを音楽ファイルに埋め込んでいてもちゃんと表示されるのはありがたい。ただし、画質がイマイチなのがちょっと悲しいかもしれない。RuneAudio側がアルバムアートを読み込んで自動的にgifに変換して出力しているのだけど、元画像のアスペクト比が1:1じゃない場合、勝手にアスペクト比を1:1に強制するので、画像によっては縦横比がおかしくなってしまう。
・先ほどVolumioの項で書いたけど、音楽ファイルのデータベースの更新はこっちのが速いと思う。
・僕の環境では、Volume Controlはsoftwareでしかコントロールできず、hardwareのコントロールが出来ない(USB DAC出力で)。
2016-02-26_9
softwareコントロールは音質劣化とあるので、聴感上どのぐらい変わるか(それほどではないかも?)はともかく、やっぱり気分は良くない。
VolumioはDebian Linuxベースなのに対して、RuneAudioはArch Linuxベースになっている。のでWebインターフェースでは意識しなくとも、SSH接続した時に発行するコマンドが結構違う。Volumioは基本的にインストールコマンドがapt-getなのに対しRuneAudioはpacman -Sになる。
・上記と関係するが、多分RuneAudioの問題ではなくベースのArch Linuxの問題なんだろうけど、RuneAudioはリポジトリサーバが凄い貧弱である。RuneAudioにもmpodjacketをインストールしたくてrubyをインストールしようとしたら、ruby自体がダウンロードできなくて何度もこけたのはビックリした。

<code>
nano /etc/pacman.d/mirrorlist
</code>

でダウンロード先をひとまずグローバルから台湾辺りに変更する必要がある。
(国内サーバを追加した方がいいかもしれないが、とりあえず台湾からは問題ない速度で落ちてくる)

※補足 RuneAudioでのアルバムアートの表示について
Volumioと同じく、MPDアプリでアルバムアートを表示させる方法。
最終的に、RuneAudioで埋め込みアルバムアートを表示させたいのでmpodjacketスクリプトを使う。

参考:モニオの部屋: Volumio/RuneAudioをMPDアプリ(MPaD/MPoD)でアルバムアート表示する方法
参考:MPoD,MPaD用のジャケット写真転送サーバー(yanさん作成のプログラム)(2) – みみず工房

で、SSH接続してだいたい以下の流れでコマンド発行して実行環境を整える。

<code>
ln -s /mnt/MPD /var/www/covers
pacman -Syy ruby rubygems
cp /mnt/MPD/NAS/My\ Musics/mpodjacket.rb /usr/bin/
cd /usr/bin
chmod +x mpodjacket.rb
gem install ruby-audioinfo
mpodjacket.rb -r /var/www -m covers -p 8888 -s folder.jpg
</code>

で、RuneAudioの場合はVolumioと違ってrequireのパスも特に問題なく実行できた。がスクリプトがなぜか埋め込みアルバムアートを読んでくれないので現在表示できてない。後で加筆修正予定。

CentOSのインプレッション

CentOSにもmpdインストールして音楽サーバ作ってみたのだけど、現時点では時間かかりそうなのでペンディング。

フィルムスキャナー KFS-500mini 簡単なレビュー

最近、「大学の先生の還暦のお祝いやるんだけど、昔の写真ないでしょうか?」と言う相談が来た。
古い写真(ネガ、リバーサル)はちゃんと保存してあるのだけど、それをデジタル化しようとして困った。以前は大学の設備のフィルムスキャナ(CoolScan IIIとかだったと思う)を使ったり、自分用にフィルムスキャナ兼用フラッドベッドスキャナ(EPSON GT9300UF)を持っていたりしたのだけど、フラッドベッドスキャナはWindows7 64bitのドライバが配布されていなかったり、そもそも古くなってきたこともあったりで、だいぶ前に廃棄してしまっていたのだ。
で、今の手持ちの複合機のフラッドベッドでなんとかフィルムスキャンできないものかと、原稿台の上にフィルムを載せてみたり、さらにその上からライトボックスをあてがったりしてみたものの、どうにもまともな読み取りは出来なかった。
で、『さすがに写真趣味にしてるのにフィルムをデジタル化できる環境が全くないって言うのもアレだな』と思い、安物でいいからとりあえずスキャナを、と言うことでケンコー・トキナーのフィルムスキャナー KFS-500miniと言うのを買ってみた。今回はその簡単なレビュー。

結論から先に書くと、
■ネガスキャンには結構使える。ポジスキャンにはほとんど役に立たない
■スキャナと言うより、キャプチャに近い商品なので、フィルム読み込み式/フラッドベッド等に比べて、取り回しが非常に楽。
と言ったあたりだろうか。

外観、スキャン画面など

P5010966
外観的にはこんな感じ。(サイズの比較対象にマウントしたリバーサルフィルムをひとつ置いてみた)
非常にコンパクトだと思う。スリーブ用(ネガでもリバーサルでも)・マウント用(主にリバーサル用、一度に3枚セットできる)のホルダーが付属している。

P5010967
読み取り部分に(正確には発光面か)ゴミが付着する場合があるので、付属のブラシ?を使って清掃できる。

2016-02-17_2
フィルムの読み込みには、ArcSoft MediaImpression 2と言う付属ソフトを利用する。付属ソフトのシリアルはパッケージに書いてある。

2016-02-17_4
読み込み画面はこんな感じ。読み込み画面はライブビュー状態で常に読み込まれているので、リアルタイムで装着状態や撮影したいコマを確認できる。安物の素子なので、デジカメ等の背面LCDに比べるとタイムラグやこんにゃく現象など結構酷くはあるが、いちいちプレビュースキャンで待たされるフィルムスキャナーよりはずっと待ち時間が少なく、楽である。
スキャンも、『パシャッ』と言う効果音が出て一瞬で終わる。要するにラインセンサーのスキャナーではなくて、デュプリケータなんかと同じように単に撮影しているだけなのだ。
なお、プレビューの画面ではアスペクト比が3:2ではないが、実際にスキャンされる画像はちゃんと3:2になる。またプレビューではだいぶトリミングされてるように見えるが、実際にスキャンされる画像はそこまではトリミングされてない(正確に比較できないが97、8%ぐらいは読み込んでると思う)。
プレビューにわざとコマ間の枠を表示させて確認する感じだと、タル型の歪曲があるように見えるが実際のスキャン画像はちゃんと補正されてると思う。

実際に読み込んだサンプル

実際に読み込んだ写真がどんな感じか、いくつかサンプルをとってみて、過去に使っていたフィルムスキャナ兼用フラッドベッドスキャナ(EPSON GT9300UF)の画像と比較してみた。

まずはネガの写真から。神戸ルミナリエの夜景、フィルムはKonica Centuria 200S。レンズはたぶんFA 43mm F1.9 Limited

CENTURIA200S-scan033
これが以前にGT9300UFでスキャンしたサンプル。
GT9300UFは比較的にネガ、特に夜景が苦手でこれは読み込むのに結構苦労したサンプルだと思う。

CENTURIA200S-01-Neg-Portrait_orig
KFS-500miniで読み込んだサンプル。結構ラティチュードを広く読んでくれているのが分かると思う。

CENTURIA200S-01-Neg-Portrait
仕上げ用に調整してこんなものだろうか。

もう一枚ネガのサンプル。ハワイにて、フィルムはKodak GC 400-8とある。肖像権怒られそうな気もするけど、まあ顔が影になってるしいいかなあと。

GT9300UF017
GT9300UFでスキャンしたサンプル。
明るい景色のはフラッドベッドでもあまり問題はなかったけど、色再現は結構ひどかった。

2016-02-17_0
こっちがKFS-500miniで読み込んだサンプル。両方のサンプルともほぼ素の読み込みだけであまり手を加えていない。色味がだいぶ違うのはともかくとして、空の濃淡の模様がこんなにも違うのはなぜだろう。
フィルムを見る限りではKFS-500miniの濃淡の方がおかしいように見えるが、何とも言い切れない。

次にリバーサルの写真から。長野県臼田天文台にて、フィルムはFuji Torebi 100C。レンズはたぶんTAMRON SP 90mm F2.8 MACRO

GT9300UF020-1
GT9300UFでスキャンしたサンプル。仕上げ用に周辺減光など少しいじってあるので、サンプルには若干微妙かと思ったけど、ポートレートの良いのがなかったので。
GT9300UFはポジならスキャンは非常に楽だった。

2016-02-17_3_orig
KFS-500miniで読み込んだサンプル。素の状態ではコントラストきつくて酷いことになってる。

2016-02-17_3_arrange
48bit-tiffで読み込んでコントラストを目いっぱい下げて微調整してこんな感じ。

もう一つリバーサルの写真のサンプル。愛知県常滑にて、フィルムはFuji RDP-III。レンズはたぶんFA 77mm F1.8 Limited

scan044
GT9300UFでスキャンしたサンプル。

2016-02-17_2_orig
KFS-500miniで読み込んだサンプル。この写真は焼き物のオブジェの色が白いか黒いかだけで、意外にコントラストはきつないのか、素で出してもコントラストはそれほど違和感ない。

2016-02-17_2_arrange
微調整してこんな感じか。この写真で比較すると結構トリミングされているのが分かる。

ざっくりとこんな感じ。個人的にはリバーサルは少しでも明るめのところが全く粘らず白飛びしてしまうのがきついと思う。リバーサルにはこのスキャナはあくまで仮スキャンとして、もっと良いスキャナを買った方がよさそうだ。
一方でネガならさくさくスキャンできるし、素の状態で結構使える状態に読んでくれるので、かなり便利に使えるかと思う。