電気毛布 なかぎし NA-013K 簡単なレビュー

いよいよ冬が本格化してきたけど、今年はひざ掛け代わりに電気毛布を導入してみたので簡単にレビュー。

もともとは、声優の植田佳奈さんのブログで電気ひざ掛け毛布を使っているのを見て、暖かそうだなあと思ったのがきっかけ。
電気ひざ掛け(●´ω`●)|植田佳奈オフィシャルブログ Powered by Ameba

で、さっそく買ってみたのがこれ。

が、これはちょっと小さかった。僕は普段座椅子を使っているのだけど、下半身を完全に覆えなくて足の脇に隙間ができてしまい、イマイチなのだ。
椅子を使っていたり、体格の小さな女性だと合うのかもしれない。
ので、もっと大きい敷き毛布・掛け毛布兼用の製品に変更してみた。

こっちはサイズが若干余る程度にはあり、充分に満足できた。
以下、簡単な感想。
・電気代は、実際に測ったわけではないがHP等に公表されている数字を見ると相当に低コスト。せいぜい月に100円程度か。
・今は冬の始まり(室温14℃-18℃ぐらい)なので、使い始めに温度設定を中にして少し暖め、暖まったら弱に切り替えて充分暖かい。スイッチを入れてものの数分で充分暖かくなり、暖かくなりすぎる時はスイッチを切っても差し支えないほど。
・毛布の中に暖めるための電熱線が入っているのだけど、電熱線が入っている感触は結構わかる。不快になるほどではない。
毛布素材としてはかなりペラペラの安物なので、毛玉が結構出る。ので、カバーを買って中にしまうことにした。
・カバーは「140cm x 190cm」サイズ、または「肌掛け布団カバー」で検索すると、大体ちょうどいい大きさのものが見つかる。カバーは以下の物を買った。

・カバーのチャックは電源ケーブルの関係で半分程度しか閉めることができない。カバーの表面はさらさらしていてどちらかと言うと夏場の肌掛け用だが、毛布が発熱するので寒さは感じない。むしろさらさらしている方が肌触りも良く、蒸れる感じも減るのでいいのじゃないかと思う。
・カバーをかけると、毛布のスイッチを入れた後の暖まり方は若干オブラートになるが、その方がほんのりしていて気持ちいいと思う。
・ついでにニトリで買ったフリーカバー 小さめサイズも布団カバーの中に入れて使っている。このぐらいの厚み重みがある方が落ち着く。軽い方がいい人は電気毛布にカバーだけでいいと思う。

今年はこの電気毛布をメインにして、石油ファンヒータをあまり使わないエコな生活を心がけてみたい。

Firefox54, FirefoxESR52, Firefox57(Quantum)を共存する環境を作ってみた

以前に別の記事で書いたけど、うちのFirefoxは54で更新を停止していた。
Firefoxのアップデートをやめた話 | ちゃたろうふぁんくらぶ
要するにFirefox57(Quantum)からアドオンの仕様が変わって共用できなくなってしまったから、と言うのが原因だけど、件の問題の原因であるFirefox57(Quantum)がやっと正式版として落ちてくる状況になったので、さらに使い方を少し変えて
Firefox ESR (52.4.0):メインで使う環境
Firefox 54.0.1:予備で使う環境
Firefox 57.0 (Quantum):成長の様子を見守る環境
としてしばらくの間使うことにしたので、その環境の構築の手順を簡単にメモ。

既存の環境のバックアップ、設定変更

既存の環境はほとんどの人はメジャーバージョンのFirefox(56あたり)を使っていると思われるが、今後一つのPCの中に複数のバージョンのFirefoxが入ることになるので、まずその下準備をする。
まず、【ツール】→【オプション】→【Sync】と進んで、Firefox Syncの同期の中からアドオンの同期のチェックを外しておく。Quantum前とQuantum後では基本的にアドオンの仕様が違うので、同期して互いに使えないアドオンが入ってしまっても困るからだ。
次に、Firefoxアプリを終了させて、【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\】フォルダ以下を別の場所にコピーして、バックアップしておく。このフォルダの中では、
【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles.ini】←複数環境を同居させるためのプロファイルの仕様指示がテキストで書かれている
【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(profilename)\】←今まで使っていた環境のプロファイルが入っている
が必要になる。時々、Firefoxが勝手に環境を上書きしたりしてしまい、手戻りをさせるためにこのフォルダ(とくにプロファイルフォルダ)の中身を再利用することがあるので、このコピー・バックアップしたフォルダは念のため1ヶ月ぐらいは取っておいた方がいい

次に、新しく導入するFirefoxをダウンロードしておく。
Firefox ESR (52.5.0)https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/52.5.0esr/win64/ja/Firefox Setup 52.5.0esr.exe
Firefox 54.0.1https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/54.0.1/win64-EME-free/ja/Firefox Setup 54.0.1.exe
Firefox 57.0 (Quantum)https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/57.0/win64-EME-free/ja/Firefox Setup 57.0.exe

以上が終わったら、既存のFirefoxはアンインストールする。今後複数バージョンのFirefoxをインストールさせるため、Firefoxインストールフォルダの名前を変えるためである。インストールフォルダの命名ルールを既存のインストールしたFirefoxに影響与えないようにできるのなら、別にアンインストールはしなくてもかまわないが、後々混乱を避けるためにも、インストールフォルダは変える方をお勧めする。

新しいFirefoxのインストール

次に、ダウンロードしたFirefoxをインストールしていく。インストール時は、「カスタムインストール」を選択し、「インストール先フォルダ」を以下の通り変更する。また、インストールの最後に「Firefoxを起動する」のチェックを外してインストール直後にFirefoxが適当なProfileで起動してしまうのを避ける。
Firefox ESR (52.4.0)C:\Program Files\Mozilla Firefox ESR\
Firefox 54.0.1C:\Program Files\Mozilla Firefox 54\
Firefox 57.0 (Quantum)C:\Program Files\Mozilla Firefox Quantum\
※フォルダは自分が区別できればどんな命名ルールでも構わないのだが、ESRは末尾に”Mozzilla Firefox ESR”と、新しいのは”Mozzilla Firefox Quantum”とつけて区別した方がいいと思う。本来は自動的には末尾に何もつかない”Mozzilla Firefox”フォルダにインストールされる。
※カスタムインストールのインストール先フォルダは、一回インストールすると前の情報を引き継ぐようだ。例えば、まずESRをインストールした後54をインストールしようとすると”Mozzilla Firefox ESR”を指定したりするので、間違えないように気をつけたい。
※大事なので繰り返し書くが、インストールの最後のチェックを外して、その場でFirefoxが立ち上がらないよう気を付けること。
※インストール終了時にデスクトップやスタートメニューのプログラムフォルダに逐次Mozilla Firefoxショートカットができるが、それぞれ【Mozilla Firefox ESR】【Mozilla Firefox 54】【Mozilla Firefox Quantum】と名前を変えておいて、ショートカットが上書きされないようにも気をつけたい。

新しいFirefoxにプロファイルを紐付ける

最後に、それぞれのFirefox環境で別々のプロファイルをひけるよう、profiles.iniの書き換え、Firefoxショートカットの書き換え、Profileフォルダの整備をする。
まず、それぞれのProfileフォルダを作成する。ここも分かりやすいように命名ルールを考えておくと後々の管理が楽。僕の場合、いろいろ試行錯誤した結果
Firefox ESR (52.4.0)20160309.fx_ESR _64フォルダ
Firefox 54.0.120170829.fx_54_64フォルダ
Firefox 57.0 (Quantum)20171114.fx_qt_64フォルダ
と名前を付けてある。まずYYYYMMDDでプロファイルを作った日付を明示し、その後にどういうFirefox環境なのか区別できる識別子を適当に付加してある。最後の_64はFirefoxの32bit版と64bit版を併用していた頃の名残なので、64bit版しか使っていない今は別につけなくてもいいのだが、なんとなく目印のために残してある。
次に、既存環境を戻すため、先ほどバックアップ【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(profilename)\】してあったプロファイルデータをメインの使用環境に戻す。僕の場合は20160309.fx_ESR _64フォルダの中に以前使っていた20170829.fx_64フォルダ(以前は54に縛っていなかったのでちょっとプロファイル名が違う)の中身をコピーした。Quantumをメインにする場合は、以前の環境データをコピーしたりせずまっさらな状態から環境づくりをすることをお勧めする。

次に、それぞれのFirefoxショートカットのプロパティを出して、以下の通りリンク先を変更する。
【Mozilla Firefox ESR】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox ESR\firefox.exe” -p 64bitEsrUser】
【Mozilla Firefox 54】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox 54\firefox.exe” -no-remote -p 64bit54User】
【Mozilla Firefox Quantum】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox Quantum\firefox.exe” -no-remote -p 64bitQtUser】
-p識別子以降にかかれるのは、プロファイルの名前-no-remoteは既定以外のブラウザに書かなければいけない識別子になる。

最後に、【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles.ini】を以下のように書き換える。

[General]
StartWithLastProfile=1

[Profile0]
Name=64bitEsrUser
IsRelative=1
Path=Profiles/20160309.fx_ESR_64
Default=1

[Profile1]
Name=64bitQtUser
IsRelative=1
Path=Profiles/20171114.fx_qt_64

[Profile2]
Name=64bit54User
IsRelative=1
Path=Profiles/20170829.fx_54_64

これで、ショートカット・プロファイルフォルダの命名ルールが紐付き、それぞれのFirefoxで別の環境で起動させることができる。

オマケ、Firefox Quantumに入れるプラグイン

以下は考慮中。Firefox Quantumになり、既存のほとんどのアドオンは使えなくなった。のでまたまっさらな状態でアドオン探しをしないといけない。以下は入れてみたアドオンと感想。

Adblock Plus
どうやら既存のアドオンと同じように使えるようだ。

Foxy Gestures
既存のFireGesturesは使えなくなったのでこっちを入れてみた。最低限の動きはしてくれるよう。だがこれはWebExtension共通の問題なのだが、設定関連のタブだとジェスチャが動かない。使いにくい。

Stylish
これは既存のFirefoxに関係する話なのだが、数日前に3.0.1がリリースされたら既存のStylishスクリプトが動かなくなってしまった。ので古いFirefoxでは2.1.1に戻してアドオンの自動更新をオフにした。

【2017.11.16追記】
その他はもっと丁寧に解説してくれているサイトがあるのでそっち参照。
Firefox57で使えなくなった代替アドオンを探してまとめました
今のところ、上記サイトを参考にAdblock PlusFire DragFoxy GesturesGreaseMonkeyHD quality for YouTubeSimple TranslateStylus新しいタブでリンクを開くOpen Link with New Tabを追加してみた。まだまだ物足りないので成長見守り中。
【2017.11.16追記ここまで】

Synology DS418j簡単なレビュー

自宅用のNASとしてSynologyDS418jを購入したので簡単にレビュー。
と言っても、NASの導入は今回が初めて(今まではその系統はデスクトップPC等からの共有フォルダで済ませていた)なので、比較要素がなく、大したレビューは出来ない。

もともと、今回NASを購入しようと思ったのは、もうそろそろデスクトップPC(いまだにSandyBridge)を刷新しようかと考えていて、来年~再来年辺りに新しいのを導入しようかと考えていた。で、今回の刷新ではダウンサイジングも行おうと思っていて、今やPCの性能が十分すぎて高性能を求めるのはそれほど必要なくなっていることもあり、場合によってはmini-ITXを導入することも考えている。となると困るのはストレージで、内蔵3.5インチHDDをPC筐体にいれるのは厳しくなりそうだなあ、と言う見通しが立っている。
また、現在内蔵HDDはWD Redの8TBを使っているのだが、これが予想外にうるさく、その後発売された10TB以降の物も基本的にうるさい傾向は踏襲されているようで、もしも使うとしても6TBを複数台利用した方が静音性的には良さそうな気配である。
参考:Western Digital WD80EFZXの簡単なレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
と言った事情から、デスクトップPCの買い替えに先行して、HDDをNASとして外に出してしまおう、と言う結論に達した。
また、タイミングよく最近機種のDS418jが発売になっていたことも影響はしている。

と言うわけでNASを購入することにしたのだが、製品的にはSynologyQNAPあたりが無難そうではある。また、性能はあまり必要ではないものの4ベイの製品を使いたい、と考えていた。等々考えると、SynologyならDS418j/DS418/DS418playあたり、QNAPならTS-431P/TS-431P2あたりが候補になりそうである。
僕は結局あまり調べもせず、価格的に安かったDS418jにした。動画のトランスコードなどをするわけでもないので、別に性能的には高性能なものは必要ではなかったので、上位機種のDS418/DS418playは除外した。
QNAPでも良かったのだがちょっと価格的に高かったので、まあ安い方でいいかと済ませてしまった。
購入後、もう少し調べてみて分かったのは、Synologyのこの辺の製品は背面ファンが8cmx2発と言う構成なので、もしかしたらQNAP12cmx1発と言う構成の方が静音的には優れるかもしれない(一般的には8cmの方が高音の風切り音が目立つと思う)。また、Synolocyは代理店が悪名高きアスクだった。その点ではQNAPの方が良かったかもしれない。




今回は購入時に合わせて6TBのWD RedのHDDを一本買い足し、手持ちで倉庫化していたWD Red 3TBを2本WD Green 3TBを1本差し込んで全4本の構成とした。そのうち、また機会を見てWD GreenだけはWD Redの6TBに差し替えようと思っている。こんな風にさまざまな容量・仕様のHDDをぶちこんでも動作するのはありがたい。この構成で立ち上げたところ、SHRで利用領域9TB(実際には目減りして8.1TB)、保護領域3TB、未使用3TBで認識している。

購入後のOSインストールは、
ダウンロードセンター – DS418j | Synology Inc.
からDSM 6.x.x User’s Guideのpdfをダウンロードして従えばいい。

導入後、ファイルをどこに置くかで僕は少し困った。基本的なファイルはhomeフォルダ以下に置けばいいのだろうが、マルチメディアファイル(music,photo,video)はそれ用のフォルダがあるので、そっちに置くことにした。が、置いてみると、それぞれのフォルダにどうアクセスするかが悩ましい。一番簡単なのはそれぞれのフォルダをネットワークドライブで結ぶことだが、そうするとWindowsのエクスプローラにhome/music/photo/videoと四つも新しいドライブができてしまって、若干邪魔くさいのだ。シンボリックリンクを貼ってみると言うても試してみたが、あまり使い勝手がよろしくなく、結局\\DS418j/home/…と言うように素直にネットワークアクセスするのが一番無難になってしまった。

また、HDDのハイバネーションを有効にしていると、一定時間経過後にファイルアクセスするとHDD起動まで時間がかかり、一時的にアクセスするソフトがフリーズしてしまい、使い勝手が悪いので、若干消費電力は上がるだろうがハイバネーションは切ることにした。具体的には【コントロールパネル】→【ハードウェアと電源】→【HDDハイバネーション】と進み、休止はなしにしておく。

その他、使ってみた感想としては、静音性はまあまあ悪くない。耳を澄ませばファンの風切り音やHDDのアクセス音は聞こえるが、布団も置いてある自室で使っていてもまあまあ我慢できるレベルではある。DSMと言うWebからアクセスするOSもそこそこ無難に収まっていて使い勝手は悪くない。挙動ではFirefoxで使うとWindowsサイズなどがうまく変更できなかったりするので、Chromeでアクセスする方が無難なようである。

さくらのレンタルサーバにLet’s EncryptのSSL環境を導入してみた:改訂版

以前、さくらのレンタルサーバにLet’s Encryptでhttps環境を実現しようとやってみたのだが、当時の状況では別途root権限を持ったLinuxサーバを用意する必要があり、あまり現実的ではなかった。
参考:さくらのレンタルサーバにLet’s EncryptのSSL環境を導入してみた | ちゃたろうふぁんくらぶ
が、今週の2017/10/17にさくらのレンタルサーバ側で公式にLet’s Encryptのサポートが始まり、別途管理者権限のあるサーバを用意しなくても、さくらのレンタルサーバで無料https環境を導入できるようになった。
参考:「さくらのレンタルサーバ/マネージドサーバ」 無料SSL証明書「Let’s Encrypt」簡単設定機能の提供開始のお知らせ | さくらインターネット
参考:無料SSLサーバー証明書 Let’s Encrypt – レンタルサーバーはさくらインターネット
ので、ここではLet’s Encryptを利用した無料SSL環境を導入するためのメモを備忘。と言いつつ、さくらの公式サポートにほとんどの情報が書かれているので、ここでは見通しと参考リンクを貼るのがメイン。

公開URLの検討

まず諸々の作業を始める前に、サイトのURLをどう扱うか考える必要がある。httpsを使うか/httpを使うか、wwwサブドメインを使うか/wwwサブドメインを使わないか、の二択で計4パターンのURLが考えられる。つまり、内のサイトなら
http://chatarou.net/
https://www.chatarou.net/
https://chatarou.net/
https://www.chatarou.net/
と言う4パターンで、どれを採用するかと言う話になる。まあ基本はhttpsサイトにする前提なので、httpのURLは基本使わないと思うが、http接続をしたときにhttps側に自動で転送するか否かと言う判断は必要になる。
このうち、wwwサブドメインを使うか否かでまず初期設定を考えておく必要がある。wwwサブドメインを利用しない場合はあまり考えなくてもいいのだが、wwwサブドメインを利用する場合はさくらインターネットサーバコントロールパネルで適切な設定をしておかないと、環境変数Pathがうまく通らず、サイトのデザインなどが崩れることがあるようだ。
詳しくは、
参考:【WordPress】www付きのドメイン利用中で、SSL化する時の手順 – さくらのサポート情報
を参考にして、サブドメインの設定をしておく必要がある。

Let’s Encryptをさくらインターネットサーバコントロールパネルから導入

特に難しい作業はない。
【無料SSL】サーバコントロールパネルからの導入手順 – さくらのサポート情報
を参考に、Let’s Encrypt環境の導入、サーバ証明書を発行してもらえばいい。
うちの場合、発行申請をしてサーバ証明書の発行までは10分ほどで済んだ。

WordPressでSSLを利用するためのプラグインの導入

実際にうちのようなWordpressで構築しているサイトでhttpsを利用するためにはこの後サイトアドレスの設定などいくつか変えなくてはならず、失敗するとhttp⇔httpsで無限ループしてしまうケースがあるなど若干煩わしかったりするのだが、さくらインターネットではここでwordpress用プラグインを提供すると言う非常にスマートな方式で解決している。とても便利なので、利用しない手はない。
参考:【WordPress】常時SSL化プラグインの使い方 – さくらのサポート情報
プラグインは、さくらインターネットのレンタルサーバ上でしか動作はしないが、Wordpressのインストールに関してはさくらインターネットサーバコントロールパネルからクイックインストールしたか/自前でインストールしたかは問わず利用できるので非常に便利だ。
ここまでやると、https環境の利用が一応完成し、https://www.chatarou.net/でもhttps://www.chatarou.net/でもサイトに繋がるようになる。

【2017.10.30追記】
※このプラグインの使い方が分からず記事を更新してしまっていたようだ。このプラグインは【設定】→【SAKURA RS SSL】と進み実行するもので、具体的には下記のhttpアクセスを自動でhttpsアクセスへ転送するWordPressのサイトURLをhttpsに変更するを実行するプラグインのようだ。ので、プラグインを導入しなくとも、下記手順通りに進めれば充分である。.htaccessとかに二重で同じ手続き書かないように、このプラグインの導入はかえって気をつけないといけなさそうだ。
【2017.10.30追記ここまで】

httpアクセスを自動でhttpsアクセスへ転送する

最後に、最初の公開URLの検討で書いた、http/https併用するのか、httphttps転送するのか、の設定をする。併用する場合は何も設定しなくてもいい。転送する場合は、.htaccessで転送設定を書く。
参考:.htaccessによるアクセス制御(暗号化(SSL)を有効としている場合、暗号化しているページへ誘導したい) – さくらのサポート情報
これで全設定が完了し、サイトをhttps運用できるようになる。

【2017.10.28追記】
以下、もう少しやった方がいい作業があったので追記。

WordPressの記事内のリンクをhttpsに変換する

サイトURLをhttpsに変更したことで、自分の記事の中にある参考記事リンクや、画像リンクがhttpのまま残ってしまうものがある。httphttpsへ自動転送の.htaccessを書いてあれば画像が見えないことは無いのだが、サイト内にhttp画像リンクが混在していると暗号性担保の面でブラウザに文句を言われるので、一括で過去記事のリンクを修正してしまう。
修正には、WordPressプラグインのSearch Regexを利用する。一括で、「https://www.chatarou.net」→「https://www.chatarou.net」などを実行すればいい。正規表現など活用しなくても十分置き換えは可能。

WordPressのサイトURLをhttpsに変更する

WordPressのサイトURLを変更しておかないと、テーマファイルなどをhttpのURLのまま読み込んでしまい、cssが適用されないページが表示されてしまったりするので、変更しておく。
【設定】→【一般設定】の中にある、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」をhttpsに変更する。ここの変更は上記までの変更を行ってからでないと、変な無限ループに陥ったりするので気を付けて最後にやること。

【2017.10.28追記ここまで】

その他メモ:
上記設定でhttps環境が使えるようになるのだが、https環境の場合、サイト内の画像などを外部サイトから持ってきている場合、セキュリティが担保出来ていないと文句を言われたり、外部サイトの画像が表示されなかったりのトラブルがある。実際、うちのサイトもトップページでflickr badgeと言うflickrで上げた写真をランダムで表示するブログパーツを利用しているのだが、現時点でうまく動作していなさそうだ。
ので、うちでは解決するまでの間、http/httpsは併用運用して転送運用は控えている。また、この解決には結局flickrに上げてある写真ファイルをさくらインターネットに上げなおし、画像をランダムに表示させるようテーマファイルに修正を加える必要がありそうなので、また時間を見て修正作業を行おうと思う。

対策完了したのでオマケメモは終了

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した特殊効果(特殊ボケ・解像しない・マウントフィルターレンズ・フィッシュアイ)レンズや、そのほかエクステンションチューブなどのメモ。

超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
標準域(焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
中望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(5) 中望遠レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(6) 望遠レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ

とりあえず使えそうなレンズ一覧は調査中。

Pixco CCTV 25mm f/1.4

2017年9月購入。

Cマウントのレンズ。Cマウントのレンズは高確率でFUJIFILM-XマウントSONY-Eマウントには実用にならないと思っていて支障はない。基本はPENTAX-QマウントNIKON-1マウント、せいぜいmicro4/3マウントで使う程度しか写野がないからだ。Xマウントには変換アダプタが存在しているので一応装着は出来るものの、盛大に周辺がケラれる。まあそのケラレを前提で遊ぶためのレンズだ。高価なレンズで遊ぶのは勇気がいるけど、このレンズならマウントアダプタが付属して3000円程度なのでそんなに悩まずとも済むし。

で、使ってみた感想は
・見た目も操作感も超安っぽい。基本は産業用とかに使うレンズだと思うので、まあそこそこがっちりと強度はあるかと思うが、安っぽいのは事実。
ピントリング・絞りリングは固め。基本は固定焦点っぽく、あまり頻繁に変更することを想定していないのだろうなあと言う感じの硬さ。絞りリングが前側で妙に太く、ピントリングが根元側で妙に手前側過ぎるので、ピント合わせをしているつもりが絞りリングをグルグルしているだけだった、と言うことがしばしば。
盛大にケラれる。開放側はケラレの境界線が若干あいまいで、その分撮像範囲が広いように感じられなくもない。絞り込むとケラレの境界がしっかりと見えてしまうので、ただのケラれた状態の写真になり、使い道がほとんどない。開放側で、トンネル効果だと言い張る方が無難
・解像はこんなしょぼしょぼレンズのわりに中心はそれなりに解像していると思う。いや、何が写っているか分かるよ、程度のものでカリカリの解像とかはしないのだが、そもそもそんなに解像しても仕方ないレンズなので気にする必要はない。周辺は見事にグルグルボケになる。
・逆光性能はしょぼい、と言うか逆光ですらない、順光状態でもなんか画面全体モヤモヤしているような感じもうけるので、逆光性能とか気にする必要なし。
と言った感じ。
もともと、Helios 44-2にグルグルボケを期待して買ってみたところ、思ったより優等生な写りでした、もっとグルグルな奴が欲しいなと思って買ったところが無きにしもあらずなので、このぐらいの性能で僕は充分。このレンズをクソ玉と思うか癖玉と思うかは個人の感想の意見の相違の範疇だろう。

以下作例。


グルグルボケのコスモス。絞り開放、最近接はもう少し寄ることができる。周辺は全く写っていないのだけど、トンネル効果と言い張る。ボケはグルグルはしているものの、輪郭強調とかはなく存外に素直なので頭の中で思い描くイメージを外すことがなく、扱いやすい方だと思う。
周辺が真っ暗な分、評価測光でも中央は露出オーバー気味になるので、あらかじめ露出は若干マイナスに振っておく方がいい。


僕の撮影スポットの近隣では彼岸花が咲いている場所がどうにも見つからず、半ば諦めかけていたら偶然見つけたので撮影できた。絞り開放、最近接はさらにもうちょっとだけ寄れると思う。ボケがいうほどざわついていないのが分かる。密集して咲いていたので後ろの彼岸花もすぐ近くなわけだけど、意外によくボケている。
周辺まで明るい環境だと、こんな風にトンネル効果ではなく周辺減光&ケラレなんだなあとはっきりばれてしまうので、その辺は構図に工夫が必要。


だいたい遠景 開放F1.4


同じく、F2.8ぐらい


同じく、一番絞ってF8ぐらい? もう少し絞れてそう

絞り別の解像と周辺の写り方の作例。画面中央のビニールハウス辺りでピントの山を取ればよかったが、確か記憶ではその後ろの山(浅間山)でピントを出したような気がするのでF1.4では画面中央でもボケボケになってしまっている。
遠景ではケラレの効果が大きすぎて、絞り開放でもとてもトンネル効果と言い張れない惨状だが、それでも開放付近ではケラレの境界付近の落ち込み方が多少緩やかで、絞り込むとケラレがはっきりと目立つと言うのはわかるかと思う。
このぐらい解像してくれるのなら、ケラレが目立たないだろうmicro4/3辺りならもう少し実用になるかもしれないが、まあそんな中途半端な描写を求めても仕方ないので潔く近接開放写真専用のレンズと思った方がいいと思う。背景もガンガンボケてくれるので、開放で使って全然問題なし、多少絞り込むとしてもせいぜいF2.8ぐらいまでの範囲で使うのが良いかと思う。

PENTACON AV 2.8/80 MADE IN G.D.R.

2017年11月購入。

このレンズは、ヤフオクで購入した。バブルボケで有名な、Meyer Trioplanの派生レンズ。確か、メイヤー社が後にオプティコン社に吸収されて、オプティコン社名義でトリプレットレンズをいくつか発売している。これもそんなレンズで、さらに言えばカメラ用のレンズではなく、プロジェクター用のレンズをM42マウントに移植したものなんだそうだ。
トリオプランバブルボケが見直されて数年前から人気が出ているレンズで、復刻レンズまで登場したのだが、如何せん高い。50mmのトリオプランなら5万円前後で入手できるようだが、100mmのトリオプランだと旧製品で10万弱、復刻品だと10万を軽く超える値付けがされていて、ちょっと手を出しにくい。が僕が入手したこのレンズは1万ちょいの値段なのでかなりリーズナブルな購入だった。さっきも書いたように元プロジェクター用のレンズなので絞りリングは省略されており、F2.8専用のレンズになっているのだがバブルボケを楽しもうと思ったら絞る必要性なんかないわけで、これで充分である。また、焦点距離80mmと言うのも使いやすい。おそらく、焦点距離50mmはm4/3でないと狙いの大きなバブルボケは出ないだろう。100mmならフルサイズでも充分行けると思う。僕の入手したレンズもフルサイズでも余裕のイメージサークルがあるようだがAPS-Cで使っても悪くない感じだ。

バブルボケは、背景にある点光源が写りこんだときに大きく丸く玉ボケになる際に、輪郭がきれいに縁取られ、リング状にも近くなるボケ。基本的に球面収差がオーバーインフに設定されているときに発生し、普通のボケとしては二線ボケの原因にもなるのでどちらかと言うと敬遠される。がトリオプランなどのトリプレットレンズでは顕著すぎてバブルボケはかえって見事で、作画効果にちょうど良くなる。一部の超望遠で使われるミラーレンズ(カタジオプトリック光学系)はレンズ(ミラー)中心を使わないので完全にリング状のボケになるが、それとは若干作画効果が異なる。

以下作例。さっきも書いたようにこのレンズは絞れないので開放作例のみ。


紅葉の風景でバブルボケを出せないか軽くテスト。基本的には、逆光気味の背景で木漏れ日をいれるバブルボケになるのだが、意外と取り込むのは難しかった。
この作例のように前景も背景も赤、ではなく例えば前景は紅葉だけど背景はまだ緑、とかにした方がボケが目立っていい結果になりそうだ(この撮影の時もそう言うポジションを探したがあまり良い場所がなかった)。
また、このレンズの場合、最初にバブルボケありきなので、まず背景のバブルボケの大きさがちょうど狙い通りになるようにピント位置を定め、そのピント位置に前景が来るように調整するような、構図を考える時に逆転の発想をする方がうまくいくような印象だった。
なお、前景のピントはどこにあっているのだかいまいちよく分からないが、そもそもこのレンズ、ソフトフォーカスレンズと言っても差し支えなさそうな解像の甘さなので、その辺は妥協が必要。


銅像でポートレートっぽいものの作例の代用。この銅像は大人の女性よりは若干小さく、小学校高学年の子供ぐらいのサイズか。
見ての通り、ポヤポヤの解像である。ソフトフォーカスレンズと言うにはもう少しフレアがのらないと物足りない中途半端さ。また、背景のボケは当然のことながら二線ボケの影響を受けてガサガサした印象になるので、こういうシチュエーションではあまり使えるレンズではない。


同じく、銅像でバブルボケと両立できないか試してみた作例。実際の人間の顔より小さいであろう銅像でも構図に入りきらない感じなので、ちょっと厳しい感じ(顔が入りきったり、上半身だったりの構図だとバブルボケが小さすぎてインパクトがイマイチになる)。


逆光で一番厳しそうなシチュエーションの作例。画面ギリギリ外に太陽があるシチュエーションが一番フレアがのるが、それでもこの程度なのでマシな方かと思う。そもそも解像がポヤポヤなのでフレアがのって解像がさらに甘くなっても大差がない。


ここからは、このレンズが真価を発揮するイルミネーションの写真。バブルボケはいくらでも出るし、もうイルミネーション撮影で夢中になれること請け合い。やはり、前景に何かオマケを置くのが肝要かと思われるので、撮影スポットによっては前景用になにか小物の被写体を持っていくといいかもしれない。
こうしてみると造花の生地の感じなども一応写っているので、近景なら多少は解像しているのかも。


これは作例と言うか、前ボケの出方のサンプル。球面収差がオーバーインフなので、前ボケは芯のある結構きれいなボケになってるのかと思ったら、なんとも微妙な感じだった。まあイルミネーションじゃなく日中の撮影でなら前ボケを活かすシチュエーションはある…のかもしれない。


これは後ろボケ、バブルボケのサンプル。ボケのサイズが小さめだと、若干の口径食の影響が出るらしく、周辺部のは円形が崩れている。とは言えそれほど目立つレモンボケでもないので、このぐらいのボケサイズでも十分使えると思う。


バブルボケのサンプル、さらに。ボケのサイズが少し大きくなると、口径食の影響が目立たなくなるのが分かる。さらにボケが大きくなるともっと目立たなくなるけど、それは省略。

FUJINON XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

2017年12月購入。


マクロレンズはレビューの中でどこに書けばいいんだかとも思ったけど(中望遠のジャンルでも良かったか?)、まあ特殊効果レンズのレビューで紹介。発売されたばかりなうえ、発売時期が11月だったか、紅葉ですら終盤じゃないのか状態の中での発売なので初動は存外低調だったんじゃないかと思う、このレンズ。花咲く季節に出してればもっと初動大きかったんじゃないかなあ。現時点では国内レビューあんまり多くないようだ。
フジの純正マクロレンズとしてはこのレンズの他にFUJINON XF60mm F2.4 R Macroがあるのだが、初期の発売でハーフマクロまでしか対応していない・手振れ補正に対応していない・代わりに結構小型軽量XF60mm、満を持しての発売で当然等倍撮影まで対応している・手振れ補正にも対応している(しかも5段分!)・けどめっちゃでかい重いレンズであるところのXF80、と二つのレンズのキャラクターは結構違うので冷静になって考えればどっちのレンズを買うべきかはそれほど悩まずに済むと思う。個人的には、とりあえず撮影の幅を広げるためにバッグの片隅にマクロレンズを置きたい人はXF60を使えばいいし、日常の撮影がマクロ撮影が主体で多少のデカ重に耐えられる人はXF80を買えばいいと思う。最初このXF80を買う前は「XF60はいくらなんでも初期発売だし手振れ補正もないしなーないよなー」とか思っていたが、XF80を買って思ったのはこっちはデカ重で持ち歩くのが明らかに苦行なので、確かに撮影は楽になるかもしれないが、そうそういいレンズってわけでもないぞ、って事だった。

とまあざっくり書きつつ簡単な印象を列記すると
でかい。重い。手持ちのXC50-230より若干長く、だいぶ太いのはびっくりした。重量も言うまでも無し。このレンズ、レッドバッジシリーズに入れるべきだったんじゃなかろうか(レッドバッジはズームだけなのか?)
・通電をしないで持ち歩いていると、O.I.S.ユニットが中で動いているんだろうが若干ゴロゴロ感あり。XF18-55XC50-230ではこんなにゴロゴロしない。O.I.S.ユニット自体が結構重そうだぞ、と言う印象をうける。
通電中も微妙にゴロゴロと言うかモーター音だと思うがうるさい。野外で使ってる時は気にならないが静かな室外で使っていると、「お、意外に音が出てるな」と言う印象を持つ。
AF速度はそこそこ。通常域はXF35mmF1.4ぐらいのイメージで、爆速ではないがまあシュッとあってくれる。マクロ域はピント合わせをしている間にファインダの中でピント合わせに伴ってボケの大きさが変わっていくなあ、と分かる程度の遅さ。これはまあ仕方ないところか。なお、明るい野外で使うほうがピント合わせは速く、やや暗めの室内だとX-T2の位相差素子が効いていないのかノロノロである。
・ピントリングが全体の半分ぐらいの幅を占めていて、レンズ前部分はただ掴むだけの稼働無しの部分なんだけど、ここもピントリングが占拠していた方がかっこよかったんじゃなかろうか。さらにレンズキャップを装着する先端はもう一段細くなっており、なんかデザインはちょっとかっこ悪い気がする。
ピントリングのトルクはやや重め。まあレンズの大きさからすればこのぐらいの感触が妥当なのかな。がピントリングの回転角はどうかと思う。最近接から無限遠までピントリングを三周ぐらいする。微調整がしやすいかもしれないが、ピントリング回すのめんどくさすぎ。せいぜい二周でいいと思う。このレンズに限らず、フジのレンズはピントリングの回転角を大きく取りすぎだと思う。所詮電動エンコーダなので、回転角の感度を調整できる項目がボディ内にあればいいんじゃないかと思う。
絞りリング、トルク重すぎ。よっこいしょと回転しないといけない。こっちもただの電動エンコーダなのだし、なぜフジノンブランドのレンズ全体でトルク統一できないのだろうか。
OISのON/OFFスイッチ、焦点レンジ変更スイッチは結構硬めで、これは良い。手持ちのXF18-55は軽めでバッグの中に入れたり出したりで誤作動してる時があるっぽいので、このぐらい重い方がいい
レンズキャップが62φのもので新型仕様?今まで使ってたフジノンのキャップはグラグラでまともに使う気が起きない感じだったが若干マシになってる。旧仕様のレンズキャップは前面が軽いドーム状の傾斜だったが、このレンズについてる新仕様のキャップは他社の物と同じく平面になってる。まあどっちみち僕はタムロン旧仕様キャップに交換してしまうのだけど。
・ここからは描写の話だけど、まあ単純に素晴らしいの一言。XF16mmF1.4の時にも感じたことだが、フジの素晴らしいは解像するところは素直にかっちり解像し、アウトフォーカスは前ボケも後ろボケも癖もなく自然に消える、ホントに素直な描写。欠点がどこにもなく、良いところは高いレベルで到達している。癖がないので扱いやすい半面、何も癖がないのでサラリとしすぎていて僕には戸惑いを感じてしまう感じ。
たった一つだけ弱点を見つけたけど、口径食が大きくレモンボケが目立つ。特にこの焦点レンジでマクロまでまかなうとなると、イルミネーションの時などレモンはかなり気になるだろう。だが不思議なのは口径食が気になるのはあくまで光源ボケを入れた時の話で、普通の描写の時にグルグルボケっぽいものが発生するだとか、ボケ描写にザラツキがあるだとか、そう言う欠点はないようだ。なので、扱いやすさをスポイルすることは無いだろう。
と言った感じだ。まあ、とにかくデカくて重い、ちょっとレモンボケが出る、あたりが欠点だけど完成度は滅茶苦茶高いレンズである。

以下、しょうもない作例。


某5ちゃんねるにも投稿したとりあえずのサンプル写真。いつもならとりあえずモミジの葉っぱを取るところだが、すでに落葉しているので。モールみたいな素材でできているぬいぐるみ?を見る限り、非常に無難に解像していると思う。モールは解像を確認するのにはちょっと模様がおおざっぱなので、もう少し細かな模様を持つ被写体で試したいところ。
けっこうざっくりした構図で前ボケ、後ろボケが入っているけどレンズが優秀なのでどっちもうるさくならず、ナチュラルにボケていっていると思う。
ボケの色付きに関してはこの作例では見られないが、この被写体が日陰だったので明るい場所で撮ると若干評価が変わる可能性はある。


この季節、シクラメンぐらいしか花がない…花屋の店先に並んだ、を軽くスナップしただけでちゃんと構図とかピント合わせ出来ていないので花弁の傷的なものにピントが合ってしまった。シクラメンなら、もう少し見上げる構図で下側にチョロンと出てる棒状のおしべ?めしべ?みたいなものにでもピント合わせればいいのだろうか。ボケはとにかくナチュラルで、構図の時に悩ませる要素が減るのは撮影をはかどらせるのに便利そう。


中景のサンプル…にしようかと思ったら、あまりにも単純な被写体で描写も大してわかんないしょうもないのになってしまったので他の視点で観察するサンプル。
一つはわざと左端ギリギリに柱を一本入れたのだけど、見ての通り歪曲収差は無視できるレベルだと言うこと。まあ、中望遠レンズに顕著な歪曲収差があったら困るけど。
もう一つはこのシャッター速度でもこれだけ止まりますよと言うこと(ss1/13)。なんとなく描写がツルンとしてるのは微ブレもあるのかもしれないけど、まあ目立った手ブレはないと思う。手持ちでサクッと撮っただけなので、シャッター速度限界は頑張ればもう少し下にあると思う。本来なら焦点距離80mm→換算焦点距離120mmなので一般的なシャッター速度限界が1/120ぐらい、そこから5段補正が効くので(1/128→1/64→1/32→1/16→1/8)大体1/8secぐらいまでは手持ちでいける計算になる頑張ってもう一段で1/4secもいけるのかもしれない。これは便利だ。


これは明らかに失敗してるし被写体としても酷すぎるんだがまた観察用サンプルで。
マクロ域の場合、さっきと同じようなシャッター速度(今回はss1/15)では結構明確に手ブレしてしまうのが分かる。この撮影の時は手前に机があって片肘をついていたので、立って手持ちのさっきの写真の状況より、手振れ耐性は高い状況だったと思うのだが。このレンズはシフトブレ対応しておりマクロ域でも手振れ補正が効くとあるが、5段までは効かないようだ。実効でどのぐらい効くのか調べてみたいところだが、とりあえずは2段としてss1/32secぐらいまでにはとどめたいところだ。




この三枚は等倍を並べても仕方ないのでリサイズ済み。光源ボケの様子の確認で、年輪ボケの様子と口径食の様子の確認。
一枚目は中央近くに大きめの光源ボケを置いた様子で、このぐらいなら中心からずれていても口径食は目立たない
二枚目は大きめな光源ボケだが、画面の隅に配置した場合を確認するためのもので、結構みごとなレモンボケが出ることが分かる。
なお、二枚から分かる通りごくわずかな年輪ボケも発生しているがまあこの程度なら我慢できる程度じゃないかと思う。年輪ボケは光学系に非球面レンズを使っているとその研磨ムラに起因して発生しやすいらしく、このレンズも非球面レンズを使っている(最近は研磨技術が進んで非球面レンズでも年輪が発生するのは減ってきているようだ)。
その他ボケの中に変な模様があったりするが、それはおそらくレンズ最前面の表面にホコリが若干付着していたせいじゃないかと思う。
ボケの輪郭は完全になだらかではなく若干確認できるが、変な色付きなどはほとんどないようだし、この程度の輪郭だと通常撮影で二線ボケが出ることもないようだ。
三枚目は、光源ボケのサイズを若干小さくしたもの。実際のところ、上の二枚ほどの大きなボケはマクロ域にならないと出なくて、この三枚目ぐらいのサイズが通常域撮影の最近接相当(1m弱)ぐらいかと思う。なお、この撮影は駐車場に置いた車の中で駐車場の向こう側に停まっている車に光が反射して光っているのに気が付き、とっさに光源ボケの確認に使えるなと思って撮影したもので、三枚目の画面の下の方にある傷のようなものは車のフロントガラスの擦れ跡?なんじゃないかと思う(当たり前だが撮影中にエンジン掛けたりはしていない)。
三枚目ぐらいの光源ボケサイズでも口径食はしっかり確認できる。これはやっぱり気にする人は気にするんじゃないかと思う。
一方で光源ボケ以外の場所は素直で扱いやすそうだと僕は感じた。黒い車が後ろ向きに停めてあって、その手前に逆Uの字型の白い柵が左右にあるのがなんとなくぼや~んと分かる。何があるのかは分かるけど、うるさいわけじゃないボケ、このぐらいが一番扱いやすいのじゃないだろうか。


逆光の作例。若干のゴースト、フレアが確認できる(晩秋で落ち穂を燃やしており、その煙が入ったせいでフレアが確認しにくくなってしまったのは失敗)。この写真の際に太陽を画面内に入れた構図(この写真)や太陽をわずかに画面外とした構図など撮影してみたが、ゴーストは若干発生するようである。
写りこんだ太陽の下側にスミアと言うかブルーミングと言うかが紫色がかって若干発生している。また手前の木が太陽近くにかかっているところで若干輪郭にパープルフリンジもしている。この辺は太陽を画面内に入れる無茶な構図のせいか。
とは言え、それ以外は画面の端の方まできれいに解像している(開放絞り)。これは素晴らしいと思う。


遠景作例、絞り別 開放F2.8


遠景作例、絞り別 開放F5.6


遠景作例、絞り別 開放F8
遠景の写り具合を絞り別に三例。まあ普通に開放からバリバリに写ってますね。マクロレンズだけど遠景でも全く問題ない感じ。浅間山のてっぺん近くの稜線に石ころがある様子とか開放からバッチリ写ってます。開放の周辺部(右下、左下)は若干解像が甘いけど、これは単に構図がちょっと下になっちゃって前景がピント外になっちゃっただけではないかと推察される。
ポップコーンノイズの発生も特にない模様。
周辺減光は、開放でほんの少し確認されるけど、こうやって比較されない限り気になることは無いと思う。
ボケによる描写の変化がなく使いやすいと言う事か。