スチールラックに間接照明用の蛍光灯をDIYした:再び
以前、自室のスチールラックに間接照明を設置した。
スチールラックに間接照明用の蛍光灯をDIYした – ちゃたろうふぁんくらぶ
が、数日前にこの照明が故障してしまった。配線・接続部分の接触不良、蛍光管の寿命、等イマイチ分からない状況で、本体の一部分を押さえたり離したりすると点灯したり(でもすぐに消灯してしまったり)…。中途半端に原因を探って蛍光管買い替えとかするのも無駄っぽいので、このたび新調することにした。
それにしても、この間接照明を設置したのは約1年前である。たった一年で壊れちゃう蛍光灯(本体)ってどうよ…。
で、今回はLEDを主に検討してみることにした。現在の設備で蛍光灯(本体)を新品に交換するだけ、って案もなくはなかったが、近所のホームセンターでも同じような照明が既にLEDタイプに変更になって売られていて、蛍光灯タイプを入手するのが大変そうだったからである。
で、検討してみたのが以下のタイプ。
■テープLED(ないしシートLED)
上記リンクのようなカテゴリの製品。amazonでも買えるし、秋月などならもっと安価に購入できるかもしれない。
調べてみると、この類の商品は主に車内をデコレーションするような方々の間接照明の用途として人気があるようである。
なかなか面白そうな商品ではあったが、僕は購入・設置を見送った。このジャンルの製品は電源を家庭用コンセントから取るタイプではなく、汎用12V配線から引っ張ってくるようなタイプなので、自宅でもし何らかのトラブルが起きてショートしたらめんどくさそうだったからである。車用の電源ならヒューズとっかえればすぐに回復しそうだが、自宅用では100Vコンセントからヒューズ付き12V出力を用意するのが手間になりそう。
■LEDトレース台
このカテゴリの中でも、最終的に僕が選んだ商品は上記リンクのもの。
サンワサプライのLEDトレース台 A4サイズ 400-TBL003をイーサプライで購入した(どっちも値段は変わらない)。
これは、主にマンガ等を書いている人向けに需要があるだろうか。紙を二枚重ねて、下の絵を上に写し取るライトパネルの作業台である。値段は単なるLEDライトより若干高めにはなるが、何より最初から面発光の照明になっているのが便利である。点光源だとどうしても眩しく感じるからね。前の間接照明の時は(蛍光灯なので点光源ではないものの)光を拡散させるために100均で買ったパネルで化粧していたし。
なお、似たような製品にカメラ・写真向け製品として、フィルムを鑑賞・確認するためのライトボックスがある。僕もだいぶ前に購入したものだが製品を一つ持っている(そして今回、前の照明が壊れてから新しい照明を設置するまでの間の臨時照明に使っていた)。
が、こちらの写真用途製品は買う必要はない。と言うのも、調べてみればすぐ分かるが、こっち向けの用途の製品の方が一般的にはるかに高い。なぜならこっちはフィルムに写ったもの(特にリバーサルフィルムで撮影したもの)の検品用に、色ムラや色温度に高い品質を要求するものが一般的であり、単に背面で発光してればいいトレース台に比べて高くなってしまうのは当たり前だからだ。
ちなみに僕が持っているのは上記製品、フジカラー FUJICOLOR カラーイルミネータープロ A4タイプだが、見ての通り定価で買おうとすれば3万円もする。僕にはとても手が出ない価格(あえてこの価格に手を伸ばすほどの要求基準ないしね)だったので、2000年頃に中野のフジヤカメラで中古で購入した記憶がある。中古ですらも、1万円ぐらい出した製品だった。まあ当時はリバーサルフィルムで写真撮るのが僕の趣味だったし、買った価値はあったわけだが。
手元にある商品との比較等
上が臨時照明に使っていたフジカラーのライトボックス、下が今回新規に購入したサンワサプライのトレース台。なお、撮影ボックスに突っ込めるサイズではなかったので、小汚い絨毯の上に直置きで撮影していて申し訳ない。
臨時照明のフジカラーのライトボックスは中に蛍光管が入っているはずで、厚みも1cmちょいある(これでも充分軽量だと思って使っていた)。が、新しいサンワサプライのトレース台は厚みが5mmしかなく、電源用のUSBミニA端子の部分の厚みの方が厚いぐらいだ。そして非常に軽量である。あまりの軽さに持った時ちょっと驚いた。さすが蛍光管とLEDではこんなにも違うのか、と。
縦方向のサイズは、サンワサプライのトレース台の方がすこし短い。そして本体の厚みの違いが際立っているのが分かるかと思う。
横方向はサンワサプライのトレース台の方が若干長い。
ちなみに、サンワサプライのトレース台の電源ボタンは写真に写っている手前のボタンマークのところである。物理ボタンではない。
■実際に点灯させてみた
左がフジカラーのライトボックス、右がサンワサプライのトレース台。
サンワサプライのトレース台の方が色温度が高い。照明に使うにはフジカラーのライトボックスの方が落ち着く色調だが、いずれにせよそれほどまぶしく照らすものではないので、多少色温度が高くても不具合は感じなかった。
サンワサプライのトレース台は調光機能がついている。上記写真では最高輝度にしてあって、フジカラーのライトボックスより若干明るい。
フジカラーのライトボックスは8.5Wx2(たぶん蛍光管が2本入っている)、サンワサプライのトレース台は2.5W(5V 500mA)なのでLEDと言うのは蛍光管に比べても省電力だね。
上記写真がサンワサプライのトレース台側を最低輝度にしたもの。非常に暗くなるが、写真で見るのに比べて実物はしっかり点灯しているのが分かるはずである。
なお、サンワサプライのトレース台の調光機能は電源ボタンを長押しで調節できる。
実際の設置状況
今回は、前の蛍光灯と違って特に化粧パネルなども必要なく、ただスチールラックの上にひっくり返して置くだけで終わりである。とても簡単。
スチールラックのスチールワイヤーが間に挟まるわけだが、(イマイチかっこ悪いのはともかく)照明用途に特に邪魔にはなったりしない。
ホントならスチールラックの下側に何らかの方法で貼りつけたほうがかっこよいだろうが、僕が使っているスチールラックは幅が狭い25cmタイプで、ラックの裏にうまく収めるにはスチールワイヤーの出っ張りを考えて23cm以下にする必要がある。が、そう言うちょうどいいサイズの製品は見つからなかったので最初からあきらめた。
もう少し奥行きがあるスチールラックをお使いの方は、設置に工夫をしてもいいかもしれない。
サンワサプライのトレース台には裏に薄いクッションがついているが、不要なのでペリペリ剥がしてしまう。
仮設の設置完了の図。
この後、僕はスチールラックの大きさにカットした絨毯パネルを乗っけている。トレース台の上部分にも普通にものを置いて大丈夫(あまり重くない物の方がいいだろうけど)。
以前とは設置位置を変更した(以前は右上のUSB-DACヘッドホンアンプを載せている段に設置していた)。
電源ボタンは、スチールワイヤーが若干邪魔するが、普通にアクセスできる。調光も問題ない。なお、このトレース台はUSBの通電があった時のデフォルト動作が点灯待機(無点灯)なので、別途USBケーブル等にスイッチがあるタイプのものを買っても意味がない。
非常に手ごろで安心できる間接照明になりました。