WordPressをインストールする際の覚書(1)
今回のサイト構築の基本のキであるWordPressインストール手順をメモとして残しておきます。僕が借りているさくらのレンタルサーバの場合、WordPressをインストールする手順には大まかに2通りあるようです。(※以下の手順は、さくらのレンタルサーバ スタンダード以上で行えます。さくらのレンタルサーバ ライトでは、MySQLの使用が許可されていないことやShellが使えないなどの理由で以下の手順は使えないうえ、設置は非常に困難です。)
1. クイックインストールの利用
1つめは、さくらのレンタルサーバが用意しているクイックインストールを利用する方法です。非常に簡便な手順でインストールが済んでしまいます。
この方法の欠点としてはルートディレクトリにインストールできないと言うことがあるようですが、WordPressをルートにインストールするよりはサブディレクトリにインストールしてルートでも閲覧できる設定にする方が一般的のような気がするので、あまり問題ないかと思います。(以下の説明でも、WordPressのファイルは/wordpress/以下に配置し、サイトの公開はルートディレクトリで行う前提で書いています。)
以下、手順をスクリーンショットとともに。
まずMySQLのデータベースを作っておく。さくらインターネットのコントロールパネル→左ペインの『アプリケーションの設定』→『データベースの設定』→中央ペインの『データベースの新規作成』を選択する。
『データベース名』と『接続用パスワード』は後でWordPressのインストール時に使うのでメモしておく。文字コードはutf-8にしておいた方がいいと思います。僕のスクリーンショットではユーザ名とかパスワードとか入力済みだけど、初めてDBを作る人は確か入力エリアがあったと思います。最後に『データベースを作成する』を押し、数十秒待つ。
※作成後は一枚目の画像に戻る。データベースサーバの名前もメモしておく。
次に、WordPressを作成する。左ペインの『運用に便利なツール』→『クイックインストールを選択』→中央ペインで『ブログ』を選択
『WordPress』を選択
注意事項を読み、チェックボックスにチェックをする。WordPressのインストール先は好きに選んでよいが、デフォルトは『wordpress』なのでそれが無難だと思う。データベース作成時のデータベース番号を選び、パスワードを入力。テーブル接頭語は『wp_』(最後にアンダーバーをつける)が一般的だと思います。
全て設定した後『インストール』を押すとWordPressがインストールされます。その後の設定は下記の3.を読んでください。
2. WordPress 日本語ローカルサイトを利用する方法
2つめは、ごく一般的なインストール方法、wordpress-X.X.X-ja.zip等をダウンロードしてきて、サーバ上に展開、インストールしていく方法です。
(2-1.) まず、WordPress用のデータベースを作成します。この手順は1.に示した方法と同じなので割愛します。データベースの名前、ユーザ名、パスワード、接続先DBサーバ名をちゃんとメモしておきましょう。
(2-2.) 次に、WordPressのファイルを取得してきてサーバ上に展開します。自分のWindows環境に落としてきて解凍した後、FTPでアップロードする、と言う方法もありますが、Shellでログインしてサーバ上で直接ダウンロード&解凍してしまった方が楽です。(僕の環境だけか分かりませんが、FTPで多数のファイルをUL/DLすると途中で接続が切れてしまうことが多いので、その点でもサーバ上で済ませる方が楽です。) なお、僕はShellクライアントにTeraTermSSHを使っています。
TTSSHでサーバにログインします。そして、以下の通り打ち込みます。
<code> cd ./www/example/ wget http://wordpress.org/latest.tar.gz tar -xzvf latest.tar.gz </code>
一行目でWordPressをインストールするディレクトリに移動します。なければ適当に作ってもいいです。僕の場合はこのドメイン用ディレクトリのトップに移動しています。解凍の際にデフォルトではwordpressディレクトリを作成してそこに解凍されるので、wordpress用にディレクトリを掘る必要はありません。
二行目でWordPress本体の最新版をサーバ側にダウンロードします。(表現が分かりにくいかな)
三行目でダウンロードしてきたWordPressファイルを解凍。アクセス属性なんかも再現されるはずなので、楽ちんです。(※ここでwordpress以外の名前のディレクトリでwordpressを管理したい場合は出来たディレクトリ名を変更してください。以下はwordpressディレクトリに解凍したものとして話を進めます。)
(2-3.) 次の作業は、FTPのが楽かなあと思います(Shellからも簡単にできますがShell上でのテキストファイルの編集が面倒なので)。なお、僕はFTPクライアントにffftpを使っています。
FTPでwordpressディレクトリに移動して、wp-config-sample.phpと言うファイルを探してローカルにダウンロードします。ファイル名をwp-config.phpと変更したうえで、以下の文字列部分を探して変更を加えます。
<code> // ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** // /** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', 'database_name_here'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', 'username_here'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', 'password_here'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', 'localhost'); /** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */ define('DB_CHARSET', 'utf8'); </code>
これらはMySQLでDBを作成した時にメモしておいたものを入力してください。記入後、保存してサーバにアップロードします。この時、属性がちゃんと設定されているかは確認してください。
(2-4.) 次に、インストール先の.htaccessを確認しておきます。何も設定していなければ(.htaccessファイルがなければ)問題ないと思います。僕の場合、
<code> DirectoryIndex index.html .ht </code>
と設定していたせいで、403 Forbiddenが出てしばらく悩んでしまいました。
<code> DirectoryIndex index.html index.php .ht </code>
とindexにphpを設定しておかないと、WordPressは正しく動作しませんね。
(2-4.) /wordpress/wp-admin/install.phpを実行します。そもそもinstall.phpが見つからない場合はディレクトリ構成を見直してください。install.phpがエラーを出す場合は個別に調査するしかないのですが、上記(2-3.)、(2-4.)あたりが間違いやすいポイントかなあと思います。
ここまでの手順はWordPress公式
http://wpdocs.sourceforge.jp/WordPress_のインストール
が一番参考になるかと思います。
3. WordPressインストール後の初期設定
最後に、WordPress実体ファイルはサブディレクトリ(wordpress)に、出来上がるサイトはトップページに配置します。
この手順はWordPress公式
で参照すれば充分かなあと思いますが一応。
まず、WordPress管理画面上で『設定』→『一般設定』と進んで以下の通り修正します。
修正したら、今度はFTPを開いてWordPressをインストールしたディレクトリからindex.phpをダウンロードしてきます。そしてファイルを以下のように書き換えます。
<code> require('./wordpress/wp-blog-header.php'); </code>
それをサーバの公開ルートディレクトリにアップロードします。僕は最初勘違いしてrequire(‘/wp/wp-blog-header.php’);とコンマを抜かして書いていたらうまく動かなかった(空白ページが表示された)ので一応注意してください。
ここまで設定すれば、とりあえずルートディレクトリでWordPressのトップページが見れるようになっているはずです。
↑CSSとかテーマとかサイドペイントかとりあえず全く考えずに現状で公開しました。ここからのんびりと手を加えてサイトを作っていく見込みです。
Comment
[…] ↑は僕がWordPressをインストールした時点でのDB構成だけど、この時点でMySQLの5.1と5.5が混在していた。これだとなんとなく管理が面倒なイメージもあるので、古い5.1のデータをエクスポートして5.5に突っ込んだ。 さくらのコントロールパネルから管理ツール(phpMyAdmin)にログインして、上のタブからエクスポートを選択、僕の場合は古いMTのデータベースはchatarouと言う名前で作ってあったからこれを選んで実行。 […]