Fitbit Inspire HR簡単なレビュー

ここ一年弱で、いくつかの活動量計(スマートブレスレット)を着用してきたので簡単にレビュー。
僕の場合は、もともとの目的は父親に装着させて心拍数と血圧の測定をしてもらうためだった。というのも、父親が(見た目は健康なのだが)心機能が弱ってきていて、脈拍数が40を切ることが頻繁にあり、心配だったからだ。
そのため、使いこなせるか実験で自分も使い始めてみたという経緯。

なので、スマートウォッチに相当するようなマルチメディア機能は殆ど必要としておらず、脈拍数(とできれば血圧)、歩数時計(とアラーム)があれば充分、といったような状況。スマホのカメラリモコン連携とか、スマホとワイヤレスイヤホンの再生コントロールとかは必要と思っていない。
また、スマートブレスレットとスマホ(タブレット)の間は記録データの連携ができれば充分で、スマホの着信通知などは必要ないと考えている。それよりも、最低限の通信でいいからブレスレットの作動時間が長持ちしてくれるほうが助かる。毎日充電は面倒くさい。

ということで、試用(というかヒトバシラー)してみた機種は以下の通り。
iTDEAL M8 (2018年11月〜2019年8月)
HUAWEI Band 2 (2018年12月、2019年1月の間)
Fitbit Alta HR (2019年8月〜10月)
Fitbit Inspire HR (2019年10月〜)

結果的には、父親は全く使いこなせず(ただ装着するだけでいいのに、なぜ使いこなせないのか謎だが)。まあテレビのリモコンですら使いこなせないボタンが多い機械音痴なので、説得するのもめんどくさくなってしまった。
で、僕が装着しっぱなしで使うこととなったが、itDEAL M8の血圧測定機能はほぼ役に立たないことがわかった。なんでこの端末だけ血圧測定できるんだろう?と思っていたが、他社では実用にならないから採用していないだけっぽい。
また、父は結局ペースメーカーを埋め込んでしまったので、あまり心配する必要がなくなってしまった。

iTDEAL M8
とりあえず安い上に、血圧測定機能まであったので購入。
カラーELパネルはあまり意味がない。結局カラーでも表示してるものの色を細かく変えられるわけでもないし、カラーを活用した多数の情報が出せるわけでもないので。また、この端末は腕を傾けると自動でパネル表示が出る機能があるが、割と感度が良過ぎで(感度調整もできるがそれでも良すぎで)夜に寝ているときなど寝返りで点灯すると眩しくて邪魔なぐらいだった。
使ってみると、血圧測定機能は基本的に役に立たない。測定してみたが、一日中ほぼ同じ血圧値(しかも自分が初期設定した値)を示しているだけで、日変動ですらもうちょっとあるはずなのにまったく反映されていない。一か月ぐらい継続的に測定してExcelでグラフに打ち出してみたが、常に同じ値を±10もしない変動を記録しているだけだった。もしかしたら負荷の高い運動をしたときには多少は役に立つのかもしれないが、自分の環境ではほぼ無意味だとわかりがっかりした。これが使えないとなると、30分おきにしか測定してくれない心拍数も計測頻度的に精度が悪くてだめ。Fitbitなどはほぼリアルタイムで心拍数も記録し続けていてくれる。
また、シリコンバンドの感触もイマイチで、留め具の金具のところが腕に食い込んで痛いので安い腕時計のバンドの金具と交換してもまだシリコン部分がイマイチで、夏場は汗ばむと不快ですぐ外してしまっていた。結局、夏の終りにシリコンバンドが切れた時点で使うのをやめることにした。シリコンバンドだけ安く売っているが、そこを買い替えて使う気分にならなかったのだ。
その他、電池の持ち具合は問題なし。風呂に入るときに外して充電すれば良い。それも毎日である必要はなく、2、3日に一度の30分の充電で問題ないので、時々充電を忘れたまま着替えまで始めて「あ、しまった」と思ってもその日はスルーして済む。
また、このバンドと連携するアプリの出来も悪かった。とにかくひたすら重い。アプリを起動してデータの連携が終わるまで1、2分かかる。起動後は通知領域に常駐しているが、タスク終了をするとアプリの連携は終わってしまうので、スマホからの着信通知等も切れてしまう。気の利いていないアプリだ。

Fitbit Alta HR
結局、itDEAL M8のシリコンバンドが切れた時点で買い替えを検討し、なども検討したが一番コンパクトそうでよかったのでFitbit Alta HRにしてみた。なお、Fitbit Altaという機種もあるが、HR(心拍数測定機能)がついている方を買ったほうが絶対に良い。
これに買い替えてみて思ったのは、「よく今までitDEALで我慢していたな」というものだった。こっちのほうがコンパクトで高級感もあり、交換バンドが中華含め多数あり、とても快適だった。僕の場合は、金属製の網のタイプで磁石で留めるタイプのものを愛用している。こっちのが装着感は遥かに良い。
画面はモノクロになったが、はっきり言ってこのシンプルな表示で十二分。明るい場所で時計を確認するときはもう片方の腕で軽く覆ってやらないと視認が難しいが、このぐらい控えめじゃないと夜寝ているときに反応するとわずらわしいのでOKとしている。
電池の持ち具合も特に問題なし。特にこの機種の場合生活防水なので風呂に持ち込むわけには行かず必ず外すので、無理に一週間持ちます的な設計である必要はなさそうに感じた。
Fitbitアプリの出来もさすが。伊達にユーザの多いアプリじゃない。処理も軽いし、ちゃんとタスク終了とは関係ないところで常駐していてくれる。
ただ、あえて欠点を述べるならアラームのバイブ機能が致命的に弱いitDEALは仮眠程度なら余裕で気づく振動で、しかもスマホの振動より周囲に気づかれにくいので愛用していたが、Fitbit Alta HRの振動は起きていても気づかない。なんなら振動する時間にその腕に注意していても気づけないことがある。蚊のなくような振動だ。まあ、端末自体がとても小型なので仕方ないのだが、これじゃあ意味がないんじゃないかと思う。
結局、これが気になったので若干だが大きいInspire HRに買い替えてみた。


※なお、Fitbit製品はamazon.co.jpで買うよりamazon.comで買う方が安いです。

Fitbit Inspire HR
紆余曲折を経て、今愛用しているのがこれ。
Alta HRに比べてだいぶ大きくなるんじゃないかと思ったが、それほどでもなかった。腕に装着していても違和感はない。
アラームのバイブ機能はだいぶマシになり、これでも若干物足りないが一応認識できるようになった。できればitDEAL M8ぐらいの強いバイブのほうがいいと思うけどね。昼休みに仮眠を取ることが多いので昼休み終了のときにバイブをかけてあるのだけど、itDEAL M8のときは気づかないことは1回しかなかったが、Alta HRのときは気づいたときがなかった。Alta HRの時の途中からスマホのバイブ併用に戻してみたが、Inspire HRだと、7、8割は気づく。まあ100%に近くないということは信用できないということで仮眠終了時はスマホバイブに戻ってしまったけど。
また、Alta HRと違い物理ボタンが有るのも良い。はっきり言ってAlta HRの画面ダブルクリックは認識率が悪かった(Inspire HRの画面スワイプも認識率が高いとは言えない)ので、物理ボタンのほうがはるかに便利。
今の所の欠点としては、Alta HRに比べ交換のやりにくいバンドの接続根本の方式。Alta HRはワンタッチだったがInspire HRは金属棒を介してのもので、これが外れてなくしやすいそうな代物だ。実際、バンドの交換はそれほど頻度がないのだろうが、なぜAlta HR形式のものを継続しなかったのだろうか。世の中のどこかで問題が出たのかもしれないがちょっと納得行かない。
また、Inspire HRの欠点ではないのだが交換して使っているバンドがいまいち。金属網で磁石固定式なのはAlta HRと同じなのだが、なぜかInspire HR用の金属網は両端の処理の関係か糸や布がひっかかってほつれるのだ(Alta HRとは同じ製品だが、両者でバンドの幅が若干異なり、網の両端の処理も若干違うのか?)今のところ、ほつれなくて軽くて蒸れないバンドを探して入るのだが、amazon等で探しても金属網磁石系はおそらく同一商品の流通違いで、選びようがない。

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