Artisan&Artist ICAM-3500(改)とICAM-3500N簡単なレビュー

ICAM-3500Nを購入したので、それまで使っていたICAM-3500(実際にはそれを少し改造したPENTAX K-3キャンペーンバッグ)と比較も含めた簡単なレビュー。



デジカメアイテム丼:アルティザン&アーティスト「ICAM-3500」 – デジカメ Watch
ICAM-3500の紹介記事。
バッグやストラップが当たる「PENTAX K-3」購入キャンペーン – デジカメ Watch Watch
僕が実際に使っていたICAM-3500(改)はこれ。普段使いの面ではK-3バッジ、サイドがハンドルかポケットか、ショルダーストラップにクッションパッドがあるか、辺りが違う。
ナイロン素材で軽量化した、カメラ+ノートPC用バッグ – デジカメ Watch Watch
今回買い替えたICAM-3500Nがこれ。

そもそも、僕はもう20年近くArtisan&Artistファンで、初代ACAM-7100(カーキ@マップカメラで購入)、二代目ACAM-7100(トマトレッド@マップカメラで購入)、三代目ACAM-7100(グレー@ファミリー販売会で購入(グレーは多分レモン社の限定品))、ICAM-3500(実際にはPENTAX K-3キャンペーンバッグなので仕様が若干違う)、と普段遣いのメインバッグをA&Aのカメラバッグでずっと使ってきた。それ以外にも大きめのショルダーバッグGCAM-7000、ガーデンバッグGDR-201、リュック(たしかRR3-03)、ブリーフケース(ファミリー販売会で買ったので型番不明)などととかくA&Aまみれである。


三代にわたって愛用したACAM-7100。最高の相棒だったが、普段の荷物にタブレット端末が加わるようになったことで、うまく収納できないので実質退役に。

そんな生活だが、ICAM-3500がくたびれてきていて、買い替えを悩んでいた。ICAM-3500はコンパクトなのに11インチぐらいまでのノートPCやタブレットも収納できる画期的なカメラバッグなのだけど、バッグ素材のターポリン?がかなりヤワで、結構ヨレヨレだったり傷がついたりしてきていて気になっていた。
で、ここ一年ほど買い替え品をいくつか検討していたのだけど、
ICAM-3500N:バッグ素材が変更になって、軽量だけど丈夫そうなのはすごく良い。一方で、ショルダーストラップが取り外しできるのが好みじゃない。今までのようなガッシリとした簡単には外れなさそうなショルダーストラップのほうが好みだった。また値段も高かったので保留していた。
ACAM-9200/ACAM-9300:デザインはICAM-3500系とよく似たバッグ。と言うかICAMの後継品としてキャンバス布ベースのバッグとしてこっちが出た感じ。ACAM-9200ICAM-3500系より一回り小さく、ACAM-9300ICAM-3500系より微妙に大きいという微妙なサイズチェンジをした。以前ヨドバシカメラに出かけた時に触りまくったのだけど、個人的にはICAM-3500がキリギリのサイズでACAM-9300はほんのわずかだけど大きすぎかなあ(いや充分に小型だけど)という印象だった。ACAM-9200は小さくて魅力的だけどここまで小さいと荷物制限が厳しいかなあという印象だった。なお、どちらも上面のファスナーフラップがカメラ用の側は残ったけどPC用の側は削減された。これも値段が高いので保留。
ひらくPCバッグnanoICAM系とよく似たデザインのバッグ。と言うか、どっちかがパクリ?というレベル。機能性はひらくPCバッグのほうがずっと優秀に見える。ペン収納スペースやバッテリ収納スペースなど、小分け荷物収納スペースが実によく考えられている。背面の伸びるPC収納スペースは若干邪魔っぽく見えるが。値段も安い。ただし、生地がイマイチだという評判が気になったのと、出来ればA&Aファンを続けたかったので保留。
その他、伝統のACAM-7100に戻るなどの選択肢もあったが、今やカメラと並んでタブレット端末も持ち歩くのが完全に僕のスタイルになっているので、タブレットの入らないACAM-7100などは断念することにした。

とまあ悩んでいたところへ、年末にかけてyodobashi.comでICAM-3500Nが処分価格で出回りだしたので、この値段ならばと入手することにした。

購入後の印象としては、
軽量なのはとても良い。カメラ等々入れるとどうしても重くなるのでバッグは軽ければ軽いほどよいからだ。また、軽量の割には生地はかなり頑丈な印象を受ける。簡単には型崩れすることはなさそう。
・ストラップは想定通り、僕の使い方ではイマイチに感じる。バッグと接続する根元の部分に不安が残るし、ストラップ自体ちょっと細すぎ。将来的にはなんらかのクッションパッドを装着して運用することになりそうだ。とはいえイージースライダーなので、普段はスライダーを目いっぱいに締めて手提げハンドル無しで運用し、きちんと歩くときだけストラップを伸ばしてたすき掛けする運用スタイルが出来るのはいいと思う。
・個人的には、サイドはK-3限定バッグICAM-3500Nのような小物ポケットではなく、純ICAM-3500のようなハンドル紐の方がいいと思う。電車の網棚などから横紐を引っ張って取り出すのはACAM-7100時代にやっていたけど便利だった。また、ここにループで装着できるフィルムケースホルダ(A&A製)も持っていて流用できるのに…という感じだ。逆に小物ポケットは便利なようでみせかけ倒れで、厚みも底の深さもないために、なにか入れてもすぐ落っことしそうな感じだ。
・フロントからアクセスできるミニポケットはほとんど何も入らないので期待しないほうがいい。いいところ小型のスマホなぐらいで、財布は入らない。これはICAM-3500も同じ。あえて言うならICAM-3500Nの方が出し入れのファスナーが広がったので、出し入れしやすくはなった。僕の場合、ここにはNW-ZX300イヤホン目薬を入れているがこれでほぼいっぱいいっぱい。もう少し小物を分割収納するスペースがほしい。
ICAM-3500Nのインナーバッグというかクッションは伝統的なA&Aの分厚いクッションなのだけど、いくらカメラ保護のためとはいえこんなに分厚いインナーはいらない。バッグ自体が割としっかりしているのでインナーは薄くて問題ないだろう。僕はINDUSTRIA*のインナーバッグIND-450に交換して使うことにした。INDUSTRIA*のインナーバッグはICAM-3500系に使うには若干高さがありすぎるのが欠点だが、薄くてもしなやかな生地で保護してくれるので具合がいい。
・撮影小物(予備バッテリ、ブロア、クリーニングクロスなど)はA&Aの小物ポーチ(5WP-BS601)に突っ込んでカメラスペースの下に入れてある。このバッグは小分けスペースが少ないのでこの類の小物ポーチは必須だ。僕は無駄にA&Aで揃えているが、LeSportsacなどの方が軽量で扱いやすいだろう。充電逼迫生活をしていないのでモバイルバッテリやケーブル等は使っていないが、これらを収納するとしてもなかなか厳しいところである。
・ペン収納も殆どないので妥協が必要。僕の場合、IND-450のサイドにペンを挟める紐があるのでそこを活用して多色ペンSARASAとハクバのレンズペンを収納している。通常は背面ボタンの紐の脇に無理やり挟むぐらいしか収納場所がない。
・タブレット収納スペースがあるのは相変わらず非常に良い。このバッグの場合は幅がジャスト30cmまでの収納になりそうなので、今どきの13インチクラスのノートPCは厳しいが、その場合はICAM-6000系を選択すべし(あるいはACAM-9300なら1、2cm大きくても入るかもしれない)。
と言ったところ。
とにかく、タブレット端末+ミラーレスカメラ(標準レンズ付き)+交換レンズ1本+財布ぐらいの本当にミニマムを持ち歩くのに最適なバッグだ。財布を洋服のポケットに突っ込むのなら、500mlペットボトルか交換レンズをもう1本ぐらい入れることも出来る。

以下参考写真。

ヨレヨレになったICAM-3500(改)。派手に型崩れしている。履歴を調べると2016年6月に使い始めたようなので、2年半で退役。ちょっと寿命が短いかな。


底の角が見事にほつれている。そんなに酷使した記憶はないんだけどなあ。


今はフジに移行してしまったので、僕のペンタ党歴(ペンタキシアン歴というのはなんか違う気がする)20年超で実質最後の利用製品になるか。またペンタレンズを何か買おう。


手前がICAM-3500N、奥がICAM-3500(改)。サイズ感はほぼ同一。前面ファスナーが新型の方が若干長め(中の収納部分の大きさは多分変わらない)。新しい方がオシャレ感はだいぶスポイルされ、武骨な感じではある。


ショルダーストラップの違いがこんな感じ。手前がICAM-3500(改)、奥がICAM-3500NICAM-3500Nの方はなんらかのショルダーパッドで手当てしないと一日中スナップ散歩などしたときに疲れやすそうな細さ。


ICAM-3500Nの背面フラップはボタン留めで、ここにペンを2本程度差せるか。部屋着が写りこんでて恥ずかしい(笑)。


ヨレヨレでうまく開かないのでわかりにくいが、ICAM-3500(改)の背面フラップはこんな感じで、横に一本ひっかけ紐が通っているのでペンなどはもっとたくさん収納できた。がこういう機能性を削減していくことで新型は軽量化を果たしているとも言えなくもないので、どちらが良いのかななんとも比較しがたいところ。


ICAM-3500Nの中身はこんな感じ。真っ暗で分かりにくいけど。ミラーレス本体1台+レンズ(ここでは小型標準単焦点をつけてるけど、小型標準ズームでも充分入る)、交換レンズ1本(ここでは小型標準ズームを入れているがF5.6クラス望遠ズームでも入る)、財布やエコバッグなどを入れている。財布とエコバッグを出せばもう一本交換レンズやコンパクトデジタルカメラ辺りは入る。いずれにしても軽量スナップスタイル向きカメラで、大三元レンズを入れるバッグではない。カメラ本体の下側に見えないが撮影小物が入ったポーチが入っている。


その小物ポーチはこんな感じ。カメラ本体とほぼ同じ面積でクッション的な役割も果たしている。コスメポーチなわけだけど、小改造もしつつカメラポーチとして利用している。予備バッテリ、クリーニングクロス、ブロア、ネックストラップなどが入っている。必要に応じてネックストラップはマウントアダプタだったりクローズアップリングだったりストロボだったりに置き換わる。
特殊効果フィルタ類はこれまたコスメポーチ(ジュエリーケース)を流用したものがレンズ収納の下に隠れて置いてあったりするが省略。

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