Firefoxのアップデートをやめた話
【2017.11.14追記】
新しく環境構築したので、その話は以下のエントリを参考。
Firefox54, FirefoxESR52, Firefox57(Quantum)を共存する環境を作ってみた | ちゃたろうふぁんくらぶ
【2017.11.14追記ここまで】
僕はメインのブラウザはFirefoxに変更してもう10年ぐらいになると思うけど、今まではアップデートはちゃんと律儀に適用していた。
けど、ついに今回、アップデートするのをやめて、当面はFirefox54.0.1を使うことにした。
(ESRも別途インストールしてるけど、こっちはメインに使うことがないので今後はバックアップのESRだけ最新版に更新していくことになるのだと思う。)
Firefoxはだいぶ前からアドオンに関して、XUL/XPCOMベースからWebExtensionベースに切り替えていくことはだいぶ前から決定していたけど、最終的にFirefox57で完全に適用させて、古いアドオンは使えなくなる見込みだとなっている。その影響が少しづつで始めていて、Firefox55ではXUL/XPCOMベースのアドオンに古いものだと明示が出て、動作も不安定になってきてしまった。普通のブラウジングで結構つっかえが発生する。特に、Hide Unwanted Results of Google Searchの挙動が怪しいので、Google検索をするたびにブラウザが軽くフリーズするのは閉口してしまった。今までは古くなってしまったアドオンは代替を探して少しづつ乗り換えてきたが、今回はアドオン互換性の断絶が大きすぎて、既存のアドオン25個ほど入っているうち、20個ほど一気に使えなくなるので、はっきり言って代替で置き換えるなんて言える状況じゃなくなってしまった。
そういう人のためにESRがあるのだが、ESRをメインに使ったとしても今後の予定では2018/03/06にESRもFirefox59ベースになり、2018/06/26でFirefox ESR52.8がサポート終了になる。通常版のFirefox57が登場するのが2017/11/14だから、ESRにすれば半年ほど延命できる計算になるけど、果たして半年で回避策が見つかるのか?と考えるとイマイチ自信がない。それならセキュリティの心配はあれども通常版の54.0.1を当面使い続ければいいかなあと言う判断にした。
多分、2018-2019年に現在使っているWindows7をWindows10環境に入れ替える時が来るだろうし、その時にまとめてFirefoxを完全に捨てChromeに切り替えるとか、あるいはFirefox難民のためのブラウザが現れるとか、今後状況が変わりそうなことを考慮しても、今焦って積極的に環境を変えてしまうこともないかなあと。
それにしても、Firefoxの今回の判断は完全に誤りだと思う。残念だ。
また、一度Firefox55に上げてしばらく使ってみたけどダメでダウングレードをする、と言う流れになったのだけど今回のFirefox54→Firefox55ではプロファイルの仕様にいくつか手が加えられており、ダウングレードには適さないらしい。ので(一応単純にFirefox54に戻しても使えたけど)面倒だけどProfileに関しても一度作り直した。Firefox Syncがあるので、アドオンやブックマークなど、ある程度の環境は自動でリストアされるけど、ブックマークの並び順やアドオンの設定、登録していたGreaseMonkeyスクリプト、Stylishスクリプトなどは引き継がれないので注意が必要だ。
ブックマークの並び順はチマチマと前を思い出しながら暫定的に復旧した。
アドオンの設定は、Classic Theme Restorer/FireGestures/Hide Unwanted Results of Google Search/Tab Mix Plus辺りはtxt、csv、sqliteとかのファイルでエクスポートインポートができるのでまあまあ大丈夫。
GreaseMonkeyスクリプトは旧Profilesフォルダからgm_scriptsをコピペで、Stylishスクリプトは旧Profilesフォルダからstylish.sqliteファイルをコピペで復旧できた。