FUJIFILM X-T1簡単なレビュー(1) 初回購入時に合わせて買ったものなど

X-T1と一緒に買ったものや今後X-T1と一緒に使う前提の物などの簡単な紹介。
【2017.7.20追記】一か月ほど使った後の結果も随所に併記。【2017.7.20追記ここまで】

・FUJIFILM X-T1 本体

マップカメラで新品同様のコンディションの良い中古を購入。購入後、確認してみたが傷やアタリはほぼなかった。ほとんど未使用で流れたものかと思いきや、最初の撮影ファイルのカウントが8000枚ぐらい進んでいたので(途中リセットがあったかなどは分からないので、これが正式なシャッターカウントかは不明)、大切にされながらも意外に使われたものだったっぽい。
グラファイトシルバーも検討した。今の中古流通価格だと1万円程度しか変わらず、流通数も意外なほど多い印象だったが、こだわった塗装と言う割には商品説明にカスリありの品が多く、意外と塗装膜はよわそう?と思ったので今回は無難な黒を選択した。
縦グリップは今までPENTAXボディを買うときは新品で縦グリセットが安かったのでよく買っていたが、いつも買ってもほとんど使わないので今回は見合わせることにした。

購入後の最初の印象としては、非常に魅力的なサイズ感である。さっそく防湿庫の中からPENTAX MXを取り出してきて並べてみたのだが、サイズ感が本当によく似ている。僕にとって原点回帰だなあと感じた。
細かいことを言えば、X-T1の方が若干横幅が狭く若干高さが高い(肩も高い)。厚みはほぼ同じ感じ(MXの方はミラーボックス分のでっぱりがあるがそこを含めないと厚みはホントに良く似ている)。
PENTAX MXOLYMPUS OM-1に対抗して縦横高さを1mmだけつめたサイズになってるとかだったはずで、やはりこの辺が小型ボディとしてのベンチマークなのだろうか。
ペンタ部はPENTAX MXはとんがり帽子だけどFUJIFILM X-T1は幅広帽子で、感じとしてはX-T1の方はPENTAX LX(FA-1)辺りによく似ている。かっこいいです。
重量もPENTAX MXとほとんど誤差の範囲に感じる。


せっかくなのでFUJIFILM X-T1PENTAX MXを並べてみた。


サイズ感がすごく似ている。実際には肩の高さが結構違うのだけど、野外で芝の上に置いたら足元が隠れて高さの感じはつかみにくくなったので、ますますそっくりになった。
なお、マウント部やグリップのでっぱりをのぞいたカメラ部分の厚みはPENTAX MXがだいたい21mm、FUJIFILM X-T1がだいたい23mmなので本当に違和感ないです。


右肩部分の造形も、どっちも『3つの円』からなっていて雰囲気が似ている。FUJIFILM X-T1の方は一つの円は露出補正ダイアル、PENTAX MXの方はシャッター巻き上げ軸なのだけど。

X-T1を少し触ってみてもう一歩と感じたのは塗装の仕上げ。ピーチスキンにも似たざらっとした仕上げだが、高級感が今一つ。PENTAX K-5辺りの梨地塗装の方が高級感があった。また、フロント・リアの電子ダイアルやFnボタンが全体的にのっぺりしていて、操作感がない。触った時に引っかかりがなくいいと言えばいいのかもしれないが、操作しようとしたときに手探りで当たりをつかめないのでいまいちかと思う。
X-T2になって肩のシャッターダイアル・ISOダイアルの高さが増していて、そんなに高くする必要はないのでは?と思って見ていたが、X-T1を操作していてなぜそうなったか分かった。どちらのダイアルも別に操作性が悪いことはないのだが、特にISOダイアルの方で回した時にその根元にあるドライブダイアルも一緒に回してしまうケースがあったのだ。二階建てダイアルの下側の誤動作を防ぐためのダイアル高さの改定なんだなあとよく分かった。
シャッターボタンはいかにもクラシカルで、右肩の水平面からまっすぐ上に伸びているが、今どきのモダンカメラの軽く斜めに取り付けてあるシャッターレリーズに慣れた身としては、最初若干押しにくく感じた。なるほど、モダンカメラのユニバーサルデザインには意味があるのだと感じさせる。解決法としては、撮影時に右腕を斜めに伸ばさず地面に垂直に立てるように少し緊張感を持って構えると良いようだ。これはこれで撮影に緊張感を持てていいのかもしれない。

・アイカップ EC-GFX

アイカップは初期段階ではEC-XT Sがついているのだが、別にこれでも問題はないと思う。XT-2に標準につくEC-XT Mや大型のEC-XT Lについては、角型のアイカップはあまりかっこよくないよなあと思って見ていた(以前はPENTAX K-5等に丸型アイカップのつくマグニファインダを装着していた)。すると、ちょうど良いタイミングでGFX用の(X-T1とも互換性のある)EC-GFXが発売開始になったので、さっそくこれを購入することにした。
これは丸型でいい感じである。目に触れる部分のゴムも非常にしっとりと柔らかく、装着感最高である。でもこのゴム、劣化が若干速そうな心配はあるかな…いまから心配しても仕方ないが。
あと、このアイカップはEC-XT Sに比べ上下に若干はみ出しがある。下は背面液晶に多少かかるが、それほど見にくくなるものではないので構わないと思うが、上のはみ出しのせいでホットシューの交換は不便になる。ストロボの脱着はEC-GFXをいったん外さないと行えない。また、レンズメイト FUJIFILM X-T1専用サムレスト ブラックEC-GFXとかなり干渉し、同時装着はやめた方がいい(僕は一回無理やり取り付けてみたが、外すのが非常に困難になりEC-GFXを壊すんじゃないかと言う勢いで引っ張ってやっと外せたので、もう二度と試したくない)。

・ベースプレート MHG-XT Small

ベースプレートに関しては、アルカスイス互換のプレートは欲しいなあ、でも別にグリップの厚みを増すタイプの入らないなあ、と言うことでただのプレートだけのMHG-XT Smallを購入した。ちょうどマップカメラで並品の中古が3000円程度で出ていたので安く済んだ。
で、買ってみて気づいたのだがこのプレート、追加でハンドグリップを装着できるような構造になっていない。よくあるアルカスイスプレートだと右側の端にストラップを通すストラップホールがついていて、そこを利用してグリップストラップをつけられるのだが…ちょっと困った。改めてサードパーティ製品なども見てみたが、X-T1用のはストラップホール無しの物ばかりのようだ。と言うのも、底面にあるバッテリー交換部と右端のクリアランスが少なく、ストラップホールをつけるには若干苦しいようだ。
とは言え、ネットで検索すると無理やりプレートを削ってグリップストラップをつけている人もいるようなので、僕も挑戦したい。金属加工はまともにやったことないので少々不安だが…

・背面ガラスフィルタ Deff Professional GLASS 東京カメラ部推奨モデル for FUJIFILM 02 DPG-TC1FU02

X-T1自体、背面LCDのガラスは強化ガラスらしいので別にさらに貼る必要もないかもしれないが、まあ転ばぬ先の杖と言うことで。やっぱり何かしらのフィルムやガラスを貼らないと背面LCDの上の反射防止コートが擦れて剥げてくるとか言う話もあるようだし。

・バッテリ NP-W126S x2

とりあえず中古購入のX-T1にはバッテリNP-W126もバッテリ充電器も欠品なく付属していたけど、まあ交互に使うことになるだろうし、とNP-W126Sを一個購入。で、少し使ってみた印象だとバッテリ消耗はかなり速そうなので、今回はバッテリ2個ループではなく3個ループにすることにして、もう一つ買い増した。
なお、X-T1の設定で消費電力設定→ハイパフォーマンスはONにしているし、プリAFもONにしているので、デフォルトよりもバッテリ消耗は速い設定になっている。バッテリ節約するよりも、撮影時にレスポンスが良い方が気持ちいいからだ。
その後、上記設定はやめてしまった。プリAFはONにしているとカメラの電源をONにしたまま持ち歩いているとき勝手にAFが動いてギョギョギョギョと言う軽い動きがあるのであまり気持ちよくない。また、ハイパフォーマンスをONにしなくとも普段のON/OFFの挙動でノロいと感じるほどのこともなかったので。

・レンズメイト FUJIFILM X-T1専用サムレスト ブラック
サムグリップがあった方が便利かなあと思って購入。なんとなく手巻き時代のカメラの巻き上げレバーっぽくて指が落ち着くかな…と思っていたのだが、そんなには役に立たなかった。X-T1(を始め最近のカメラにはだいたい備わっているが)の場合、カメラ背面の右端にサムレストのでっぱりがあり、そこで充分指掛かりがいいからだ。またレンズメイトのサムレストを装着すると露出補正ダイヤルが若干回しにくくなることもあり、この製品は今は防湿庫の肥やし。

・【F-Foto】 ソフトレリーズシャッターボタン (凹タイプ) 『各社カメラ対応、シールタイプ』 (レッド、RED) WF-R

シャッターレリーズ用のおしゃれアイテム。X-T1はシャッターレリーズに機械式レリーズ用のねじ切り穴が開いていないので、ソフトボタンはシール貼り付けタイプを使うことになる。できれば緑色が欲しかったのだが、見当たらないので赤で代用。まあまあいい感じになったけど、やっぱ緑がいいなあ…

・ストラップ ARTISAN&ARTIST 片吊りハンドストラップ ACAM-290

とりあえずグリップストラップがつけられないのでハンドストラップを装着。でもこれで軽快だしいいのかもしれない。
ARTISAN&ARTISTのイタリア革ストラップは結構お値段が高いが、品質はかなり良く、このハンドストラップではなくネックストラップの方になるがもう15年以上使っていてもいい感じにエイジングだけ進んでかっこいいストラップになっているものもあるので、ためらっている方は買ってもいいと思う。

・FUJIFILM X-T1用ストラップリング・カバー・補助具セット
今回の中古で購入したX-T1なのだが、唯一同梱品の欠品として「ストラップリング取り付け補助具」と言うのがなかった。と言うか、今までこんな治具があることを知らなかった…三角環や丸環の取り付けは爪でリングをこじ開けて広げて取り付けていた(そしてしばしば爪が痛くなった)。ので興味を持ち、「補修部品扱いでいいので取り寄せてもらえないか」とマップカメラに相談したところ、快く応じてくれた。大感謝。ので現在取り寄せ中である。
【2017.7.12追記】
取り寄せ完了。三角環、革あてと合わせて400円也。
【2017.7.12追記ここまで】

・レンズ XF 35mm F1.4 R

レンズは悩んだが、最初は標準の明るいレンズをチョイスしてみた。購入前は焦点距離の近さや大きさ、同じ金属外装からFA31mmF1.8Limitedをベンチマークとして想像していたのだが、到着してもってみると思ったより軽い。FA31mmF1.8Limited345gXF35mmF1.4R187gなのでそりゃ違いますよね。
触った印象としては、金属外装を謳う割には少々安っぽいかなあと。ペンタのリミテッドレンズの方が金属が厚いのかなあ。重厚感がありました。
ピントリング・絞りリングもとりあえず操作性は悪くはないが、もう少しトルク感あってもいいかもしれない。このレンズの場合、ピントリングも絞りリングも機械的には連動しておらず電動エンコーダになっているようなので(レンズをボディから外した状態で両リングを回しても絞りの形が見えたりピント移動したりすることがない)もっと操作感にこだわることは出来たと思うのだけど…。
レンズのカメラマウントへの装着方向絞りリングの回転方向ピントリングの回転方向(これは設定で逆回転に変更もできる)はペンタと同じで違和感がなく、非常に良好。まあFUJICAってペンタと一緒にM42マウント使ってたメーカーだし、コンセプト同じのが継承されてるんでしょうね。
一点気になったのは、ファインダ等への距離指標バーの表示。右が遠距離、左が近距離になっているけど、レンズの回転方向を考えるとこの表示は逆(左が遠距離)なんじゃないかなあと思う。できればこれも設定で逆にできるといいかなあと思う。

さらりとつかった印象では明るくてボケも素直なようだし扱いやすいレンズっぽいかな。ペンタ時代は銀塩の時はFA43mmを、APS-C時代はFA31mmを標準に使っていたこともあり、APS-Cで35mmは若干狭いと感じるのじゃないかと気になっていたけど、今のところあまり違和感なく焦点距離感覚をつかめるようになった印象。

今後は僕の定番焦点距離として広角は16mmF1.4を、望遠に発売見込みの80mmマクロを、と考えている。広角に関しては10-24mmF4も評判が良いみたいなので少し悩む。ずっと感覚的に慣れている換算24mmでいいのか、ここで改めて好みの焦点距離を探しなおす広角ズームがいいのか…まあ悩んでいるうちが一番楽しいですよね。

その後、レンズとしては
・レンズ XF 16mm F1.4 R WR

・HELIOS-44-2 NIKON 2/58 ロシアレンズ

・Hengyijia(ヘンイージア) 25mm F1.8 (黒色)

・NEEWER NEEWER50mm f/2.0手動フォーカスプライム固定レンズ

を順調に買い増し。HELIOS-44-2はM42マウントなので、マウントアダプタとして
・K&F Concept マウントアダプター「PK-FX」

・uxcell カメラ用 レンズアダプターリング マウントM42-ペンタックスPK アルミニウム ブラック

も購入。
多分、XF 16mm F1.4 R WRは割と早く手放す見込み。上記レンズは別途エントリーを立ててレビューしようと思う。

・ステップアップリング 52mm→58mm

XF35mmF1.4のフィルター径が52mmなのだけど、このレンズのキャップ使いにくいし、手持ちのPLフィルタは小型の方は58mmを使うよう統一しているのでステップアップリングを調達。なお、XF35mmF1.4には当面レンズフードを装着しないつもりだけど、もし必要ならフィルター径も変わることだし八仙堂あたりで調達すればよいだろう。

・レンズキャップ タムロン旧式 58mm
型番忘れた。数年前にモデルチェンジした奴はあまり装着よろしくないのでその前に結構な数のキャップを買い占めてあるのでそれを使う。
手元には55mm・58mm・67mm・77mmがそれぞれ5枚ぐらいづつストックしてある。

・FUJIFILM レンズリアキャップ RLCP-001

まあバッグの中に予備で忍ばせる分も含めて、2、3個ほど購入。

・FUJI FILM Xマウント用ダブルリアキャップ  サテライト限定発売
ユーエヌサテライトショップ / FUJI FILM Xマウント用ダブルリアキャップ  サテライト限定発売
一応買ってみたけど、そんなに便利でもなかった。

・FUJIFILM Xマウント用ボディキャップ BCP-001

これもバッグの中に予備で忍ばせるので、2個ほど購入。

・カバーキット X-T1用 CVR-XT

シンクロターミナルカバー1個、ホットシューカバー1個、縦位置バッテリーグリップ用端子カバー1個がセットになっているもの。まあ念のため無くした時の予備ですね。

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