XPERIA Z Ultraの回線不安定な問題検証
ここの所気づいたのだけど、使っているスマホ、XPERIA Z Ultraで携帯回線(モバイルネットワーク)がきわめて不安定なことに気付いた。
今まで出先でネット見るのが中心だったので気づいていなかったけど、自宅では電話待ち受けすらできていないことがあった。ネットワークの速度が遅くて使えない状態ではなく、根本的に接続が確立されてない状態なのだ。
これはいかんと思い、いろいろ設定など見れるところを探して原因を探したのだけど、スマホのネットワークの話はどうも僕も情報を理解していない部分が多くてなかなか「これは…」と言うものが見つからない。
そこで先人の苦労を検索しつつ、手探りでいろいろやってみたので、その備忘メモ。
一応先に環境を書いておくと、端末:XPERIA Z Ultra SIMフリー(C6833)、Android:4.4.4、SIM:楽天モバイル となっている。また、rootをとってプラスエリア対応処理は済んでいる。
また、問題解決の一助にならないかと思って楽天モバイルのサポートに電話してみたが、楽天モバイルでは 動作確認済み端末以外だったので全く聞く耳をもってくれなくてガッカリだった。
(1) 「MVNOの種類」を「SPN」に設定
接続の状態を見られるアプリを入れたりしてみたのだが、結局、とりあえずはAndroidの設定メニューの中からモバイルネットワークの状態は見れることが分かった。
[設定]→[端末情報]→[機器の状態]と進むと、
こんな画面にたどり着く。この状態ではWi-fiを切ってある。上から順に項目を読んでいくと、『モバイルネットワークの状態:切断(中央の赤い枠の中)』となっている項目があって、どうやらこの状態では通信が確立できていないらしい(従ってどこからもIPアドレスが割り振られておらず、不明となっている)。『サービスの状態:音声通話:使用中 – データ通信:使用中』となっているので、通話だけは出来そうな気もするが手元の環境では発着信も出来なかった。
あと、僕のスマホはXposedを導入しているので、通信ができているときは右上のステータスバーにアンテナピクトと一緒に通信KBの表示も出るようになっているのだが(後述画像参照)、ここではその表示もない(右上の黄色い枠の中)。
で、この状態ではうんともすんとも言わないので、「モバイルネットワークの設定」を中心に探していくと、こんな情報があった。
NEXUS 7 2013 LTEのAndroid 5.0.2アップデートで通信不安定に
上記の情報(端末もAndroid ver.も違うがSIMが同じ)は、Andoid5.0(Lollipop)以降で発生する問題のようだけど、Kitkatでも設定できる項目があるのでためしにやってみた。
[設定]→[その他の設定(無線とネットワーク 内)]→[モバイルネットワーク]→[アクセスポイント名]と進んで、楽天モバイルのAPN設定を確認する。画面の下の方にある『MVNOの状態:設定しない』を押して、
『MVNOの種類:SPN』に変更する。SPNを押すと前の画面に戻るので、『MVNO値:NTT DOCOMO』になっているのを確認して、右上の赤い枠のメニューボタンから『保存』を選択し、端末を再起動する。
すると今度は[機器の状態]画面で『モバイルネットワークの状態:接続(中央の赤い枠の中)』に変わり、右上のアンテナピクトの脇にも通信KBを表示する項目が出てくる。IPアドレスも配布されている(この100.64.0.0/10 = 100.64.0.0 – 100.127.255.255はISP Shared Addressと言ってプロバイダが発行する内部IPらしい)。
これでひとまず通信できるようになるが、僕の自宅の環境はどうもあまり良くないようで、上記画像でも『電波強度:-107dBm 33asu』となっているがdBmが3桁になっているとなかなか通信が確立しないようだ(公衆携帯回線は-110dBmぐらいまでは接続できるはずのようだが、なんともはや)。通信が確立するまでカップラーメンの時間程度待たなければならない。
さらに、充電したり画面を消灯してしばらく置いたりすると、どうも一度接続が切れてしまうようだ。接続が切れると再度画面を点灯して3分待たないと接続が確立しないわけで、なんともまだるっこい。僕の環境では消灯したり充電したりする際にデータ通信を節約するような設定やアプリは入れていないはずなので、これはどうしてなのかイマイチ原因不明。
2015.08.14追記
もしかしたら、LTE_BC19(LTE回線の800MHz帯)をこの端末が持っていないのが原因なのかもしれない。
※電話アプリを起動して「*#*#7378423#*#*」と打ち込む → Service Info → Configrationで端末の接続できる回線は表示される。
2015.11.17追記
思い切ってLTE_BC19対策は打った。
[Xperia Z Ultra C6833]band19 LTE プラスエリア化の覚書 |
こちらのサイトを参考にLTEのプラスエリアを導入。簡単に上記サイトに付け加えるべき事柄を備忘メモしておくと、
・最初、既に過去に使っていたQPST_2.7.378を使ったらQPST ConfigurationでPhoneがUnknownになってしまって、その後のQPST EFS Explorerの作業でうまく行かなかった。ので結局QPST 2.7 build 402 solcamを探してきて差し替えたらうまく行った。
・QPST EFS Explorerは実行時に管理者権限をつけたほうがいいみたい。あと、うちの環境ではドラッグ&ドラッグではファイルの移動は出来なかった。
で、結果的に自宅のモバイル回線状況は改善しなかった。
別に携帯電波を全く掴まないわけではなく、つかむ場所ではしっかりつかんでくれるし、一方でダメな場所では同じmineoのSIMを差しているXPERIA Z2 Tabletの方はバリバリに電波つかんでるのにXPERIA Z Ultraは電波をつかんでくれないことが多々ある。結局、端末の故障なのだろうか。原因未解決。