XPERIA Z ULTRA LTE SIMフリー(C6833)購入後の初期設定(JellyBean編)

Lollipopに上げるには当分時間がありそう(あげるとしても来年になるだろう)、KitKatのSD使用制限があまり好きでない、Xperia Z Tablet(SO-03E)との操作感の統一にはJBの方がいいかもしれない、と思ってJelly Beans版を入れてみた。以下その手順と作業メモ。なお、僕は事前にXPERIA Z ULTRA LTE SIMフリー(C6833)購入後の初期設定(KitKat編) – ちゃたろうふぁんくらぶを行っているので、下記過程の中で既に事前作業済み等がいくつかあった。完全新規の場合と若干違いがあるかもしれない。

ftfイメージの適用

【How-To】一から始めるXPERIAカスタム(2)ftfファイル作成&Flashtool使い方(2013年版) | XperiaにおけるAndroidアプリ考察
この辺を参考に。
なお、適用させるftfイメージファイルが僕は手元になかったので、ネットから拾ってきた。「C6833_14.2.A.1.136_CE.ftf」(2014.11.26時点で僕が見つけられた最後のJBのftfはこれだった)で検索すれば見つかるだろう。800MBチョイのサイズがあるので、見つけたファイルのダウンロードにはそこそこ時間がかかる。
FlashToolを適用させるとき、以前使用中のデータを残すか否か(Wipe)の設定があるけど、バージョン違いのものを焼くときにuserdataを残しっぱなしにすると動作不具合の原因になりやすいらしいので、僕は思い切ってさらりとデータは削除した。ftfが焼き終わるまでおおよそ5分はかかるのでゆっくり待つこと。
なお、このままではステータスバーに『利用可能な本体ソフトの更新があります』と言うメッセージが残って非常にウザったいことになる。これを無意識に更新すると当然KitKatに上がってしまうので、これを非表示にするにはアプリの中で『更新センター』を強制停止させればよい(可能ならアプリを無効化してしまってもいい)。

Androidのrootを取得

Xperia Z Ultra C6833を14.4.A.0.108にアップデートしてroot化 | でこにく
この辺を参考に。flashtoolでAndroidバージョンをあげてるのは無視で、rootkitXperiaを実行するの方の作業を行う。
以下、作業中のいくつかの注意。
・端末の方のUSBデバッグモードを有効にしてから実行すること。USBデバッグモードを有効にするには、まず【設定】→【端末情報】と入って、【ビルド番号】を連打する。すると、【開発者向けオプション】が有効になるので、【設定】→【開発者向けオプション】と入って、【USBデバッグ】にチェックを入れる。
・rootkitXperiaを実行するとadb shellが起動するのだが、flashtoolに続いてrootXperiaを実行すると、かなり高い確率でflashtoolでadbを実行したゴーストプロセスが残っていて、実行に失敗する。ので、rootXperiaを実行する前に一度PCを再起動しておくか、タスクマネージャで該当プロセスを殺しておいた方がいい。
・安易にrootkitXperiaを実行してもパスが通ってないのでエラーが出るはず。僕はrootkitXperiaのinstall.batを「@adb push C:\rootkitXperia\files\getroot /data/local/tmp/」etc…と書き換えてから実行している。

プラスエリア対応

プラスエリア化してみた。[Xperia Z Ultra C6833] | THE BOOLEE STREET
この辺を参考に。
結論的にはコマンドプロンプトで「bcdedit /set TESTSIGNING ON」を唱えた後RF_NV_Managerで「562950161564544」と言う呪文を唱えるだけである。

エリアメールへの対応

はんぺんの備忘録 グローバル版のXperiaでエリアメールを受信する
からAreaMail_04.00.00001.apkをいただいてくる。そのままではインストールできないので
[要root化] androidでシステムアプリとしてinstallする方法 – Qiita
この辺を参考に、adbコマンドで強制的にapkファイルを置いてインストールする。なお、Jell Beansの場合はapkを入れるディレクトリは/system/priv-app/ではなく/system/app/なので注意。また、appsディレクトリの下にサブディレクトリを置いてapkを置いた場合は起動しないっぽいので、appディレクトリに直接置いちゃうことをお勧めする。
この辺は僕はバッチファイルにしてしまったがごく簡単な内容なので公開まではしない。

Xposedフレームワークの導入

Xperia Z1(C6903)をより便利にするXposedフレームワークをインストールする手順 – Sayaka’s Style -SsS-
この辺を参考にした。
今のところ導入したapkは以下の通り。apkの名前で検索すればすぐ見つかると思う。

  1. com.wedy.mod_v23_40df84.apk
  2. com.zst.xposed.xuimod_v23_145b79.apk
  3. de.robv.android.xposed.installer_v33_36570c.apk
  4. GravityBox_2.7.6.apk
  5. tw.fatminmin.xposed.minminguard_v30_7b4dcc.apk
  6. tw.fatminmin.xposed.networkspeedindicator_v16_a6bfd6.apk
  7. YoutubeAdAway.2.1.2.apk

おまけ、ステレオサウンド化

手順だけここに書いておくが、たぶんJellyBeanではこの改造は動かない。調べた限りでは、この改造をするModが登場したのもKitKat登場後っぽいので、KitKatを導入しないとダメなのだろう(だったらここに書くなと言う話もあるが)。僕の環境では、JellyBeanで適用するとすべての音が出なくなった(JBを4.2.X、4.3等いくつか試したがすべてダメだった)。KitKatでは今のところ検証していない。
Naoログ : [SOL24][4.4.2] ズルトラをKitkatに
この人の記事を参考にした。
まず、Last UPDATE v15 [YKG]True Real Xperia Z3 Fil… | Sony Xperia Z1 | XDA Forumsからステレオサウンド化のModのzipファイルを入手する。リンク先はfor Xperia Z3なのだが、Z Ultraでも問題なく適用できるらしい。また、適用するのは一番バージョンの新しいものがいいだろう(11/30時点ではHUGE UPDATE v15 Super Clear Stereo Mod、v15_last_Update_dontbelive.zipと言うのが最新)。ダウンロードしたファイルは端末のSDカードにでも保存しておいた方が作業は楽。
次に、ブートローダーロック済みのXperia Z1とXperia Z Ultraにカスタムリカバリ(ClockworkModとTWRP)を導入する方法 | juggly.cnこちらの記事を参考に、XZU-recovery4-Windowsを入手する。7zで圧縮してあるので、解凍注意。で、解凍してできたXZU-recovery4-Windows中のrun.batを使うと、CWM/TWRP等の知識が中途半端でも簡単にXperia Z UltraでCWM起動できる。で、install from zipで先ほど入手したv15_last_Update_dontbelive.zipをインストールすればいい。

オマケ、雑感
JellyBeanとKitKatでは見た目で結構細かいところに差があるのだが、全体に使ってみて感じた印象としては
・JellyBeanの方がRAM使用量は少ない。僕が常用する感じまでインストールし終えた後の待機状態でRAM使用量を見ると、KitKatの場合で約1.1GB、JellyBeanの場合で0.9GB程度となっている。
・KitKatではステータスバーを押し下げた時に通知領域とクイック編集ツールと言うのが別タブで選択できるようになっているけど、僕は個人的には同じ領域上で同時に見れるJellyBeanの仕様の方が好きだ。
・NFCの認識等に関しては、KitKatの方が連携機能が簡素化されて便利になっているらしいので、その辺を重視する人はKitKatがいいと思う。僕の場合、手元のXperia Z TabletがJellyBeanなので、NFCタッチ連携がどっちみち簡素化されて機能しないので、JellyBeanの仕様で我慢することにした。
・これはJellyBean/KitKatの違いの話ではないのだが、Z UltraではDLNA系アプリ(TwonkyBeam、Media Link Player、ムービーアプリでのBDレコーダやnasneからの動画の読み出し/ライブチューナ等)が使えない。と言うかZ Ultra自体が悪いのではなくて、このエントリに書いたような作業を行うとroot化が必須となり、root化した端末ではDLNAアプリが使えない、と言う理由なのだが。プラスエリア対応しつつDLNAに対応させるには、すべての作業終了後rootアプリをアンインストールすれば多分可能だとは思うが、僕はXposed系アプリ(これもroot化必須)とDLNAを天秤にかけて検討して、DLNAは諦めることにした。

また、このOSアップデートの作業にかかる所要時間だが、設定を細かくチェックしながら行っていくとおおよそ6時間かかる。慣れて作業をテキパキ進めたとしても、3時間以上はかかると思う。作業をするときは、十分に時間の余裕を見てやった方がいい。

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